記者会見等

細野復興大臣・内閣府特命担当大臣記者会見録[令和8年10月23日]

令和8年10月23日(金)8:59~9:19 於)復興庁記者会見室

1. 発言要旨

 おはようございます。
 私から3点、まず発言をさせていただきます。
 まず、第1点目ですが、10月21日からの大雨について申し上げます。
 本日10月23日午前7時30分の時点で人的被害について、災害との関連調査中の死者1名と聞いております。亡くなられた方に哀悼の誠をささげますとともに、謹んで御遺族の皆様にお悔やみを申し上げたいと思います。被災された全ての方々に改めてお見舞いを申し上げたいと思います。
 政府としては官邸に「連絡室」を設置いたしまして情報収集などに当たったほか、国土交通省のTEC-FORCEやヘリの派遣、排水ポンプ車の稼働により対応に当たりました。
 また、台風30号でございますが、23日午前4時現在、沖縄の南にありまして1時間およそ15キロの速さで北西に進んでおります。台風は24日にかけて強い勢力で先島諸島に最も接近する見込みとなっております。沖縄地方では暴風やうねりを伴う高波、土砂災害、高潮に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒をしてください。奄美地方では、うねりを伴う高波に警戒してください。
 沖縄地方では線状降水帯が発生して、大雨災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。前線の北上に伴って26日頃にかけて西日本や東日本の広い範囲で土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒が必要となります。
 また、西日本や南西諸島では落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した積乱雲の近づく兆しのある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めていただきたいと思っております。
 2点目でございますが、防災庁発足まであと僅かとなりました。「日本の防災を変えていく」というのを一つのキャッチフレーズにしておりまして、今後、発表事項を様々皆様にお伝えをしてまいりたいと思っております。
 その第一弾の発表になりますが、防災庁とこども家庭庁が共催をする形で、「おいしい防災食を食べよう!」という、こういう共同イベントを実施することといたします。
 「防災食はどちらかというとおいしくないな」とか、「災害のときにだけ仕方なく食べるもの」というイメージの方が多いと思いますが、最近は防災食そのものの品質が大変向上しておりまして、ふだんの食事で食べても十分おいしいものというのが数多く開発をされております。
 今回のイベントには、こども政策担当の中司大臣にも御一緒いただきまして、こどもたちに実際においしい防災食を食べてもらおうと。「防災食って意外とおいしいんだね!」という体験をこどもたちと、あとは私どもも含めて共有させていただく、そういうPRの会としたいと思っております。
 また、今後はイベント開催にとどまらず、こども食堂関係者の方々の意見というのも聞かせていただきながら、防災食を廃棄せずにこども食堂などで有効に活用していただく仕組み、これはぜひつくっていきたいと思っております。
 私、大臣になる前から防災食の廃棄が非常に気になっておりまして、これはおいしく食べられそうだなというものについては、いろんなこども食堂で食べていただくように手配をしてきたという、こういう経験もございます。それを全国展開すれば、防災食そのものの品質の向上にも寄与しますし、また自治体や企業で防災食をそれぞれ皆さん、用意しておられると思うんですが、廃棄コストというのがかかっておりまして、それをなくすことにもつながるし、こどもたちの食の問題、長期の休みのときにはこどもさんで食事の心配があるという御家庭も残念ながらありますので、そういう御家庭をサポートすることにもつながるのではないかと考えております。また、優れた防災食については、攻めの防災という観点から積極的に海外展開も図っていけるのではないかと思っております。
 続いて、3点目でございますが、台風の状況のやや見極めが必要だと思っておりますが、できましたら24日、明日、楢葉町に出張いたしまして、「ふたばワールド2026 in ならは」に出席をしてこようと思っております。
 ふたばワールドは継続して行われているイベントでございまして、復興に向けて双葉地方の皆様が交流する機会を創出しまして、「ふるさとふたば」の絆をしっかりとしたものにしていくためのイベントとなっております。オープニングセレモニーには私が出席をさせていただいて祝辞を述べたいと思っております。
 また、同日に楢葉町の松本町長とお会いをしまして、就任の御挨拶と意見交換をさせていただきたいと思っております。先日お伺いできませんでしたので、この楢葉の町長さんとお会いすることができれば、残すところあと、川内村の遠藤村長とまだ会ってないもんですから、遠藤村長とできるだけ早くまた面談の機会をいただきたいと思っております。
 また、大熊町の帰還困難区域を見たいと思っております。最も御苦労をかけている町でございますので、もう一度現場を見せていただいた上で、中間貯蔵施設、これは私のほうで大熊町と双葉町に設置をお願いした施設でございますので、これまでも何度も見てまいりましたが、復興大臣として初めてその現場も視察をしたいと思っております。
 冒頭、私からは以上でございます。

2. 質疑応答

(問)いわゆる防災大学校についてお伺いします。
 防災庁設置法には「文教研修施設を置くことができる」と定められていまして、高市首相も国会答弁の中で、設置時期や機能について本格的な検討を進めると述べられています。この文教研修施設の名称ですとか設置時期、あと研修者の対象、または研修内容につきまして大臣のお考えがありましたら、よろしくお願いします。
(答)防災教育というのは極めて重要で、事前防災の大きな柱だと思っております。既に内閣府防災のほうではかなり充実した研修を行っておりまして、自治体の皆さんに研修を受けていただきたいということで、実際にかなり多くの皆さんに御参加をいただいています。また、自治体のほうでも現地で研修をということで、内閣府防災のほうからも人がそちらに出向きまして、地域の実情に応じた研修というのも行っているという状況です。
 ただ、残念ながら、自治体の参加という意味ではかなりばらつきがありまして、ここは11月2日の防災庁設置の緊急要請の中でも自治体に参加を促す、そういう要請を具体的にしようと思っております。
 これから防災庁として人材育成には更にしっかりと取り組むという意味で、仮称ですが、防災大学校の設置というのは大きな柱になるものと考えております。
 その防災大学校で研修をする対象というのは自治体の職員にとどまりません。民間の方も含めて災害に専門的な能力を持つ人材を育成していくと、こういう機関にしたいと思っております。
 実際、南海トラフなどを想定しますと、自治体の職員や既存の防災人材だけでは避難所の運営も含めてとても対応できないです。ですから、抜本的に防災人材の層を厚くしない限り、国難級の災害を乗り越えることは不可能だと思っております。どういう研修にするか、中身にするかということについては、防災に関する幅広い知識や経験を有し、大局的な観点から様々なコーディネートなども行えるような人材を育成したいと思っておりますが、具体的にどのような中身にするかというのは、できれば近くということで申し上げますが、有識者の皆さんに検討会を立ち上げていただいて、そこで具体的な在り方については検討していきたいと思っております。場所についても、様々な自治体から自分のところにという御要望もいただいているんですが、場所の前に具体的な学校の姿、中身だと思いますので、まずそこからしっかりと検討していきたいと思っております。
(問)先ほど大臣の発言の中であったこども食堂での防災食の活用なんですけれども、対象となる防災食というのは、国なり自治体なりが備蓄している防災食のことを指しているのかということと、あとこども食堂に実際に活用できるというか、することになる防災食というのがどれぐらいのペースで発生というか、賞味期限が切れかけるものということですよね。それがどれぐらいのペースで発生しているのかというのをお伺いします。
(答)まず、最低限、自治体や政府、そういった公のところで保存している防災食については廃棄をゼロにするということを目指すべきだと思っています。実際に有効活用できるものですからね。ただ、いわゆる公的な機関だけではなくて、企業の防災食も有効に活用できると思っていますので、そこもしっかり対象に広げていくという体制をつくりたいと思っております。
 ただ、再利用するのも、要するに質というのが大事なんですよね。もちろん、必ずしもそれだけではおいしくないなという場合も、いろいろ料理をしたりアレンジすることでおいしく食べる方法もあるので、いろんな方法を考えていこうと思っていますが、防災食そのものの質の向上も伴わないと、なかなか有効活用は難しい面が出てくるので、そこは同時にやっていかなければならないかなと思っています。
 私の経験からいうと、一番効果があるのは長期休みの前にこども食堂などで配ることです。夏休み前なんかは、実際に私もやったことが何回もあるんですけれども、皆さん、飛ぶように売れるというか持っていってくれるんですよね。もちろん、防災食を日常的に食べるということはいいことではないと思うんですけれども、夏休みは長いですから、そのときに本当に最後の安心材料というか、そういうことをお感じになる御家庭は現実的に日本には多いんですよね。ですから、間もなくまた冬休みや春休みというのがありますけれども、そこが一つの機会にはなるかなと思いますね。
(問)今の点で、例えば中央省庁で年間で廃棄される防災食の量とか、そういったものをまずは有効活用していくという、そういう狙いなんでしょうか。つまり、継続した取組にしていくということ、ワンショットじゃなくて。
(答)一つはマッチングなんですよね。できればあまり移動せずに、運送コストがかかってしまうので、防災食が出てきたところで、近くで有効活用してもらうのが一番いいんですよね。ただ、その仕組みがないと、やはり距離を運ばなければならないということもありますので、その仕組みづくりには少し時間がかかるかなと思います。ただ、現実的に今すぐにでも始められると思いますので、年内にでも現実的にそういうマッチングでうまく有効活用できるものがあればということで、いろんな取組をこれからしていきたいと思っています。
 先ほどの質問に、ごめんなさい、答えを私のほうで忘れておりましたけれども、例えば5年とかの保存であれば、大体4年半ぐらいですか、1年以上は残さないですよね。それぐらいか。7年だと。
(事務方)2カ月。
(答)2カ月ぐらいか。そんなものなんですよね。ですから、どの時点で提供するかというタイミングも含めていろいろ検討の余地があると思います。2カ月あれば、防災食ってかなり余裕を持って期間を決めているので、実際にはぎりぎりだからすぐに食べなきゃ駄目ということではないんですけれどもね。今の状況だと、大体期限の2カ月ぐらい前に廃棄をするか食べるかということになっているということですので、少なくともそれぐらいのタイミングでは、そういう有効な活用の仕方ということを考えていかなければならないと思います。
 その意味では、そうやって考えると、2カ月ということになると、仕組みがないとやはり有効に活用できなければ廃棄となるんですよね。ですから、そうならないように仕組みをつくっていきたいと思います。
(問)明日の福島県訪問の関係で、楢葉町は残り2町村ということで訪れるということで、大熊町の「帰還困難区域」と「中間貯蔵施設」に訪れる狙いなど何か特別なものがあれば、伺いたい。
(答)大熊町に対しては特別な強い思いがございます、私の中に。大熊町と双葉町ですね。1Fの設置場所ということで、最も大きな負担をかけることになった自治体です。しかも、最も大きな被害をもたらしながら、大変な御負担、御迷惑をおかけしながら、一方で「中間貯蔵施設」を受け入れていただいたと。更なる負担をお願いしなければならなかった場所ですので、そこにしっかりと応えていくのが政府の責任だと思っております。
 特に「中間貯蔵施設」は、先ほども申し上げましたけれども、私自身が設置をお願いした施設で、今も安定的に保管はされていて、除染作業そのものは本当に関係者の皆さんの努力でここまで進んできたと思うし、「中間貯蔵施設」への運搬についても非常に整然とやっていただいたと思いますが、復興再生土ということに関してはほとんど動いてないという、この状況については本当に申し訳ないなという思いがあるんですね。ですから、この問題にどう解決の糸口というか実際の解決というのをしていくかという意味でも、もう一度現場を見ておきたいなという思いがございます。
(問)テーマ外の話を伺います。
 先日の週刊誌の中で、一昨年の衆院選の際に法律で定められた以上の選挙事務所を設置した疑いがあるといったような報道がありました。これについて大臣の受け止めとお考えについて、教えてください。
(答)従来から私は、選挙期間に関わらず、連絡所というのを設けてきた経緯がありまして、それは以前は資金管理団体、私の後援会のほうで会計上収支で記載してきたという経緯があるんですね。それが事務的なミスで選挙会計に記載されていたということですので、それを是正させていただいたということです。
(問)報道の中では、選挙事務所以外で電話かけながらの選挙行為を行っていたのではなかろうかということも記載されていますけれども、それについては否定されるということでよろしかったでしょうか。
(答)否定するというか、実際、連絡所をつくっていても人的な余裕がありませんので、常駐で人を置いてないんですよね。電話も設置してないわけです。ですから、事務所として、そういったことをするということはありません。それに尽きるんですよね。
(問)最後に確認で、事務的なミスでというところのお話がありましたけれども、事実確認としては、選挙収支報告書から政治団体収支報告書のほうに記載すべき誤りがあったということで、一昨日付で訂正されたということでよろしかったですか。
(答)水曜日にやりました。

(以 上)