記者会見等

牧野復興大臣記者会見録[令和8年8月6日]

令和8年8月6日(木)15:20~15:30 於)大熊インキュベーションセンター

1. 発言要旨

 私から今回の出張の内容について御報告させていただきます。
 昨日から本日にかけて中通りと浜通りを訪問いたしまして、この現場の視察とともに関係者の皆様と意見交換を行いました。
 まず、昨日は中通りを訪問しまして、県の林業研究センターと、ふくしま中央森林組合に行きまして原発事故の影響を受けた森林の整備、また里山の再生、野生キノコの出荷に向けた取組など、山の恵みを取り戻すための取組についてお話を伺いました。
 本日は浜通りを訪問いたしまして、除染の現場を視察いたしました。特定帰還居住区域の今、除染をしていますが、その除染の現場を見てきました。住民の皆様が安心して帰ってこられるように、避難指示の解除に向けて除染が着実に進められていることを確認いたしました。
 また、被災地で活躍されている移住者やスタートアップの企業、またこちらのほうで実際に仕事をされている企業の皆様からお話を伺って、この浜通りで新たな産業の芽が育っていることを実感いたしました。
 今回の視察を通じまして、復興の状況は着実に前進はしていますが、地域ごとに抱える課題とかニーズは様々でありまして、それぞれの実情に応じたきめ細やかな対応がこれからも重要になると、改めて認識をいたした次第でございます。
 今回、いろんな方からお話をいただきまして、それぞれ御意見、また御要望がありましたので、しっかり受け止めながら、今後も現場の声に丁寧に耳を傾けながら福島の復興再生に復興庁として全力で取り組んでいきたいと思っております。
 私からは以上です。

 

2. 質疑応答

(問)視察先に関連してお伺いします。
 1日目、中通りでは森林整備や野生キノコの出荷に向けた取組を視察されたとのことです。特に野生キノコの出荷については、現状の規制がある中で、基準値の見直しですとか現場の政策等が非常に重要にもなってくるかと思います。解除に向けて現在のお考えについてお伺いします。
(答)野生キノコのことの御質問ですが、まず今の検査の状況ですと、物を壊さないで放射線を調べる非破壊の検査というのは台数が少ない上に、一つのキノコを調べるのに30分ぐらいかかるという話でしたので、時間もかかるし、また手間もかかるし、もっと簡易的というか、量でいえばもっと一遍にできるような装置はないかと聞いたら、今のやっているのが数百万円らしいですから、その何倍かの値段のコンピューター式の検査の装置もあるという話を聞きましたので、僕もそういうものが支援をして使えるようになるかどうかとか、そういうことを検討していきたいと思います。
 いろいろ話を聞いてみて、キノコというのはそれぞれ個人的な規模で採られているみたいで、出荷組合とか大きい団体とかじゃないみたいですので、そういうのをちゃんと一つにまとめるというか、窓口的にそれを集めてもらって、そして検査がもっと短時間、短期間でできるような体制でないと、いつまでたってもこれは改善できないなと思いました。
 基準については、今のキロ当たり100ベクレル未満は、なかなか基準見直しというのも、消費者の方たちの気持ちや、また日本全体の食品の安全性の基準からいくとなかなか難しいところもあるんでしょうけれども、それもいろんなお考えがあるでしょうから、もう一度検討というか研究をする必要もあるのかなと思います。
(問)本日の視察先については、双葉町の除染現場を御覧になられました。特定帰還居住区域の避難指示解除を年度内にという形で、双葉町さんのほうで住民説明会も近く準備されているようであります。改めて避難指示解除に向けて、現場を視察された上での意気込みをお願いします。
(答)今のことのいろんな大事な我々の仕事がありますけれども、8年度の中で特定帰還居住区域に第一弾として帰ってこられる人たちを、まずそれを実現するということが大事だろうし、希望は持てる。まだ帰りたいと言っていらっしゃらない方たちも含めて、実際にそういう姿を見れば、帰りたいと新たに希望される方も私は出てくると思いますので、それはすごく今年度でいうと大事な仕事だなと思っています。一遍にできればいいですが、それは物理的には難しい面がありますので、まずは第一弾として帰ってこられる、そういう個人というよりも多分集団単位みたいなブロック的なことになるのかもしれませんが、早くそれを実現させたいなと思っています。
(問)特定帰還居住区域の避難指示解除の見通しについてですが、解除を目指す時期につきまして、年内と年度の2つの表現があったと記憶しておりまして、改めて時期に関するお考えというものを聞かせていただいてよろしいでしょうか。
(答)「年度内」と言い直してくれと言われたもんですから、年度内です。
(問)ありがとうございます。
(答)年度内といっても、来年の3月いっぱいまでは年度内ですから、少しでも早く実現したいなと思っていますけれども、自治体のいろんな意向もあるでしょうし、個人的にも、個人的というのは戻られる方たちですけれども、1人だけとか2人だけというのもつらいというお考えがあるのかもしれませんので、ある程度数がエリア的にまとまらないとできないのかなという気もしていますが、それは今調整中ですので、そうしたことも含め、総合的に考えた中で第一弾が今年度内に帰ってこられることを実現したいと思っています。
(問)本日、双葉町内の除染現場を視察されたということですけれども、現場を大臣の自分の目で見られまして、現場で感じた課題ですとか受け止めとかお願いします。
(答)これまでも、多分今日で13回目、13日目じゃないかと思いますが、就任してから福島へ来ているのが。これまでも、特に通るときは必ず、もちろん周りを見ていますので、車の中からは除染現場は何回も見ていますけれども、実際に足を止めてというか、現場の中に入ってみたというのは、総理が来られて一緒に同行させていただいて、たしか除染現場へ行きましたけれども、そのときは作業をしてなかったものですから、今回が作業をしているところは初めてです。
 作業をやっている実際に建設会社の人たちに聞いてみると、15年たつと、自然に雑木とか、草とかなんかだったら、そんなに大変じゃないのかもしれないけれども、実際に現場へ行ってみて、これを全部伐採してから始めますという、そういう現場を見ると、単に土を取っているというだけの話じゃなくて、工程表を説明してもらいましたけれども、やはりすごい時間がかかる。家屋というか住居の場合は、場合によっては3か月以上、まず作業に入るまでの工程で時間がかかって、結局、解体するまでに相当時間がかかるというのも、実際見て聞くと、そうなんだなと思いました。私ももっとそういう除染といっても、土だけじゃなくて、ただ取り出すにも幾つもの工程がある作業だとは思っておりましたけれども、そこまで大変さは頭の中になかったもんですから、これは本当に時間がかかるんだろうなということを初めてというか改めて思いました。

(以 上)