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根本復興大臣の会見[平成25年3月1日]

根本復興大臣記者会見録(平成25年3月1日(金)11:02~11:10 於:記者会見室)

 

1.発言要旨
 私から今日は3件、お話しがあります。
 まず、第一点は福島県いわき市の雇用促進住宅の活用についてです。
 これは、1月25日の閣議後記者会見で、いわき市長から要請のあった「被災者が家を建て替える際に、空いている雇用促進住宅に入居すること」について、復興庁から厚生労働省に検討を指示した旨、報告したところです。
 今般、厚生労働省といわき市の調整が終了して、本日、3月1日から雇用促進住宅への入居の募集を開始することになりました。
 次に被災地事業者向けマッチング支援の開始についてです。
復興庁企業連携推進室では、本日より、岩手、宮城、福島の東北3県の被災地事業者の販路開拓等のビジネスニーズに対するマッチングを支援する取り組みを開始します。
 具体的には、財団法人全国中小企業取引振興協会が運営する「ビジネス・マッチング・ステーション(BIZ MATCH STATION)」というビジネスマッチングサイトについて、被災地事業者による利活用を同協会と連携してサポートし、マッチング支援を行います。この取り組みを通じて、被災地の復興が加速化することを期待します。
 次に、私の週末の福島訪問ですが、3日の日曜日、福島県双葉郡楢葉町で開催される「ふくしま浜街道・桜プロジェクト祈念植樹祭」に出席し、桜の木の植樹を行います。
 その後、いわき市を訪問し、市内を視察するとともにいわき市長との意見交換を行います。
震災からまもなく2年が経過しようとしていますが、今回のような現地視察、意見交換を通して、各自治体が抱える課題をしっかりと受け止め、一日も早い被災地の復興に努めてまいりたいと思います。
 私からは以上です。

2.質疑応答

(問)環境省が今月から中間貯蔵施設の建設候補地の事前調査を始めるといっています。建設に向けた第一歩だと思いますが、期待とかご感想がありましたら。
(答)中間貯蔵施設は早く進めなければなりません。今、福島県各地で除染作業を進めていますが、仮置き場の確保等、色々な課題があって、中間貯蔵施設、これは出口になるので早期に建設しなければなりません。その意味でぜひ環境省に作業を急いでもらいたいと思います。地元の皆さんと丁寧に話をしながら、中間貯蔵施設の建設が促進されるように、環境省の取り組みに私も期待していますし、バックアップしていきたいと思います。

(問)住民意向調査の結果がだいぶ戻ってきていますが、帰還したくないという人が地域に4割ぐらいいらっしゃいます。これまでの国の政策は帰還を前提にしたものだったと思うのですが、見直す必要というのはあるのでしょうか。
(答)国の方針としては、一日でも早く戻りたい、ふるさとを元に戻したいという皆さんの意向を踏まえて、区域の見直しを各市町村で行っていますが、皆さんが一日も早く帰還できるように国として取り組んでいきたいと思います。

(問)復興とは話題が変わりますが、昨日(2月28日)、政府が日銀総裁の後任人事を提示しました。その受け止めと、空白があってはいけないと思うのですが、これから内閣の一員として野党側にどのように協力を求めていきたいか、この2点をお願いします。
(答)政府が同意人事案を示しましたが、私も黒田さんは日銀総裁として相応しい方だと思います。これまで黒田さんが表明されてきたご意見、考え方、黒田さんの今までのキャリア、非常に優れた、相応しい方だと思います。
 もう一つは、日銀同意人事、これは速やかに進めなければなりません。今、大胆な金融緩和で日本の中でも、世界的にも日銀の総裁の人事は注目されていると思いますから、施策の切れ目のないようにスムーズに、スピーディーに進めていかなければなりません。そういう点で考えますと、日銀の同意人事は速やかに決めてもらいたいと思います。

(問)自民党の東日本大震災の復興加速化本部が復興体制について色々議論をしてきましたが、今日、緊急提言案がまとまったようです。今後、制度が提案され、恐らくそのほとんどが復興庁のものだと思いますが、自民党のタスクフォースからの提案について、大臣はどのように受け止められていますでしょうか。
(答)加速化本部で提言がまとめられると聞いていますが、自民党の加速化本部でも、党の中で様々な議論をして、取りまとめられると聞いていますので自民党の提言をしっかりと受け止めて、復興庁として復興加速に全力をあげて取り組んでいきたいと思います。

(問)もう一点ですが、衆議院の予算委員会で中間貯蔵施設に関する議論の中で、帰れない人が出るのではないかという指摘に対して、安倍総理から「それは問題として最初から持っている。我が政権で責任を持ってやる」という発言がありましたが、その点についてはいかがでしょうか。
(答)やりとりの趣旨がどのような趣旨であったかということをあらためて確認しなければならないと思いますが、ふるさとに帰還したい、戻りたい、当然その方向の中で今まで進めてきていますから、私は、ぜひふるさとに戻れるように、帰還できるように施策を進めていくことが必要だと思っています。

(以    上)

 

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