記者会見等

牧野復興大臣記者会見録[令和7年11月15日]

令和7年11月15日(土)於)南相馬市 本庁舎4階議員控室

1. 発言要旨

 私のほうから、まず報告、発言をさせていただきます。
 本日は、葛尾村、双葉町、南相馬市の各首長さんに大臣就任の挨拶と意見交換を行いました。そして、その合間に東京電力の福島第一原子力発電所を視察いたしました。
 視察におきましては、東京電力福島第一原発の1号機から4号機各原子炉建屋とALPS処理水の貯蔵タンク、また海洋放出の設備などを拝見させていただきました。それぞれの現場では、安全に配慮して作業に取り組んでいる、そういう説明を受けました。
 また、東京電力の小早川社長ほか幹部の皆様と意見交換をさせていただき、私のほうから、長期にわたる廃炉作業を進めていくに当たり、引き続き地元の理解を得ながら安全確保に万全を期して取り組んでいただくようお願いいたしました。
 また、各首長さんとの意見交換におきましては、主に来年度から始まる第3期復興・創生期間における国の継続的な取組、そして財源の確保を強く求められました。
 そしてまた、特定帰還居住区域の避難指示解除に向けて全力を尽くしてほしい。さらに、それぞれの地域の産業、そしてなりわい、また営農、そうしたものの再開に向けて全力を尽くしてほしいというお話がありました。
 今回、訪問を終えまして、それぞれ復興の状況に応じたきめ細やかな対応が必要であると強く感じた次第であります。
 今日で、12市町村でいうと、6か所の首長さんと議長さんにお会いしましたけれども、残る6市町村長、また議会の皆さんともなるべく早くお会いして御意見を伺いたいと思っておりますし、被災地の実情もしっかり把握してまいりたいと考えております。

2. 質疑応答

(問)私からは、現状、こうやっていろんな箇所を見てこられたと思うんですけれども、その中でいろんな首長さんから意見等がありまして、その中で被災地の課題として今感じていることであったり考えていること、今回の視察で思ったことがあれば、お伺いしたいです。
(答)さっき申し上げたみたいに、6市町村に行きましたけれども、地域地域、その自治体ごとに復興の進み具合もあるし、また地域の特色、事情というのもありますので、そういうところを正確に把握した上で、きめ細やかな対応をしていかなければいけなということは改めて思いました。
(問)首長さんとの意見交換だったり第一原発の視察を含めて、これまでの復興状況をどのように評価されるのかと、あと関連して第3期復興・創生期間、これを国としてどのような姿勢で取り組まれていくお考えでしょうか。
(答)さっき申し上げたみたいに、各首長さんたちとお話をさせていただいた中で、帰還を希望される方たち、制度とすると特定帰還居住区域の整備をしていかなければいけない、優先的にやらなければいけないというのは強く感じました。
 それと、第3期の復興・創生期間ですけれども、これはまだはっきり、最終的に予算折衝も含めてやっていかなければいけないですから、そうなったとはまだ言えませんけれども、これから第2期より更に予算的にも増やして、また内容も充実させていかなければいけないと思っております。そういう中で、帰還したいという意思を持っている住民の皆さん、そこの意思を一番大事にして特定の居住の整備を優先的にやっていかなければいけないと今思っているところです。
 それとともに、どうしても、これは被災をしたというのはもちろんあるんですが、実際に高齢化が進んでいますし、帰ってきて将来的にその地域で、農業にしても、また働く場を、御商売も含めてですけれども、なかなかやるという方が高齢化していると難しい面もありますので、新しい若く移住するような希望がある皆さん、外から来る皆さんにも、そこで定住していただいて新しい地域づくりを担っていただくような環境整備をしていかなければいけないと思っています。

(以 上)