記者会見等
牧野復興大臣記者会見録[令和7年11月18日]
令和7年11月18日(火)9:56~10:04 於)復興庁記者会見室
1. 発言要旨
まず、私からは1点目で、本日、第44回の復興推進会議が開催されました。この会合では、私から「復興加速化への取組」について説明をいたしました。その後、総理から、全閣僚が「福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生なし。」という強い決意の下、現場主義に徹底したきめ細やかな対応により、被災地の復興のための取組を更に加速させるべく全力で取り組むよう御指示がありました。
私としましては、総理からの御指示を踏まえ、復興の司令塔として、調整役として、現場主義を徹底し、被災地の方々の思いを受け止めて東日本大震災からの復興に全力で取り組んでまいります。
2点目であります。先日、15日の土曜日に福島県を訪問し、葛尾村、双葉町、南相馬市の各首長さんに復興大臣の就任の御挨拶と意見交換を行うとともに、東京電力福島第一原発を視察いたしました。
視察におきましては、東京電力福島第一原発の1号機から4号機の原子炉建屋と、ALPS処理水の貯蔵タンクや海洋放出の設備などを実際に確認いたしました。各首長さんとの意見交換におきましては、主に第3期の復興・創生期間における国の継続的な取組と財源の確保、そして特定帰還居住区域の避難指示の解除、また、産業、なりわい、農業の再生をはじめとする各御要望を頂きました。
これまで12市町村のうち6つの市町村を訪問したわけでありますが、それぞれの復興の状況の応じたきめ細やかな対応が重要であると改めて強く感じた次第であります。また、訪問できていない残る6つの市町村についても、できるだけ早く訪問したいと考えております。
今後も現場を訪問して、地元の皆様のお話を伺って被災地の実情をしっかり把握してまいりたいと考えております。
2. 質疑応答
(答)副大臣の時は行ったことは行ったのですが、今回ほど詳しくは見ていなかったものですから、今回が、東京電力の小早川社長さん以下、皆さんに説明をしてもらって、今の進捗状況を詳しく説明をしていただきました。
1号機から4号機について、今の原子炉建屋の状況や、建屋周辺の瓦礫などを撤去している状況、そういったものを見たり、ALPS処理水の海洋放出の設備を見ました。実際に放出をしている最中でしたが、天気が良くて、海上が穏やかで波がなくて、1キロ先から出ているのが見えましたので非常に珍しいことだと言われましたけど、そういう状況を実際につぶさに見ることができました。
そうした今の作業とALPS処理水の放出も、本当に非常に大変な作業だと思いますけれども、着実に前進をしていると思います。また、2号機の燃料デブリの取出しの作業が先般、行われて、これからの工程についても説明を受けましたけれども、非常にデブリの取出しというのは大変だなと思ったわけであります。特にいろいろな技術的な課題といいますか、実際、試験的には取り出しましたが、これから全てを取り出していくには、やはり更に技術を進歩させた上で、人間が操作はするでしょうけれども、非常に大変な作業だと思っております。
長期的な取組になるとは思いますけれども、これまで言われているように、2051年までに完遂を目指して着実に進めてもらいたいというふうに申し上げました。
また、東京電力からは、今の状況の中で周辺環境と作業員の安全を最優先にして、緊張感を持って取り組んでいくこと、また、この廃炉の作業に地元の企業が参画をしているということで、産業・雇用の振興も考えた地域共生に取り組んでいるということの説明を受けました。
私からは、とにかく、さっき申し上げたみたいに、安全確保を最優先に取り組むとともに、地元の理解を得ながら着実に進めてほしいということを申し上げました。
復興庁としては引き続き、廃炉をはじめとした福島復興に関する様々な取組を関係省庁と連携して推進していきたいと考えております。
(以 上)
