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伊藤復興大臣記者会見録[令和7年8月28日]

令和7年8月28日(木)14:50~15:05 於)ウィル福島 アクティおろしまち展示棟1階会場

 1.発言要旨  

 初めに、昨日から本日にかけての視察についての御報告を申し上げたいと存じます。

 昨日は、川内村の古民家カフェ「秋風舎」、そして富岡町の「とみおかワイナリー」、双葉町の「イオン双葉店」、こうした場所を視察させていただきました。

 また、大熊町の「大熊インキュベーションセンター」におきまして、地元のスタートアップ企業の経営者の皆さんと意見交換をさせていただきました。

 加えて、本日は川俣町の復興商業拠点「とんやの郷」及び川俣町の「農業振興公社」を視察させていただきました。

 いずれの視察、意見交換におきましても、地元の方や移住をされた方、そして企業が地域の活性化でありますとか新たな技術、そしてビジネスの創出に取り組んでいる事例を拝見し、意見交換をさせていただきました。正に、私どもが目指してやまない創造的復興の具体的な動きが現れてきていることを大変心強く感じることができました。

 次に、本日この場所で第31回の「原子力災害からの福島復興再生協議会」について開催をいたしましたので、御報告をいたします。

 協議会では、まず国からの復興に向けた取組状況を報告させていただいたのと、内堀知事をはじめ、福島県内の関係者の皆さんと意見交換をさせていただきました。

 福島県側の出席者からは、住民の帰還環境の整備、帰還困難区域の避難指示解除に向けた取組、福島イノベーション・コースト構想並びにF-REIの取組の推進、産業・なりわいの再生、除去土壌等の県外最終処分に向けた取組、そして第3期復興・創生期間の予算の確保及び支援の継続、こうしたことについて幅広い意見交換をいただきました。

 国側の出席者からも、いただいた意見に対して回答させていただきました。

 私からは、予算の確保等に責任を持って取り組むなどのことについてお話をさせていただきました。さらに、大熊町の吉田町長より、歴代の環境政務三役経験者に是非応援団となってもらいたいという趣旨のことを言われました。

 本日出席の環境政務三役の経験者といえば、私が環境副大臣を2期連続で務めさせていただいた経験者で、小泉さんも同様に経験者ということで、我々2人からは吉田さんのお話に対してお応えをしていくというお話をさせていただいたところでございます。

 本日承ったお話もしっかり我々は受け止めながら、引き続き現場主義を徹底させていただき、福島の復興再生に責任貫徹の思いで今後とも取り組んでまいりたいと、かように考えているところです。

 

2.質疑応答

(問)除去土壌の関係で伺いますが、先日、政府が発表したロードマップで、候補地の選定の後の用地取得や運搬や建設などの具体的なスケジュールがまだ明示されていないと県から指摘がありましたが、その点について本日何かそれを示すなど、お考えがあれば教えてください。

(答)今回のロードマップは、5月に決定した基本方針に基づき、まずは当面5年程度で取り組むべき事項と目指す姿について重点的に整理を行ったものでございます。今後も閣僚会議を年に1回程度開催して進捗状況を確認することとしておりまして、これを通じて取組を計画的、段階的に確実に実施できるよう、政府一丸となって推進していくとさせていただいております。

 復興庁としても、福島復興の司令塔として環境省をはじめとする各省庁としっかり連携をし、ロードマップに基づく取組の進捗状況を踏まえつつ、中間貯蔵開始後30年以内の県外最終処分に向けて着実に取組を前進できるように全力で取り組んでまいりたいということでございます。

(問)第3期の予算の絡みなんですけれども、知事のほうから冒頭、マクロの部分は決まったけれども、単年度の予算、令和8年度予算に関してはこれからという話もございました。復興を進めるための第3期の初年度となる予算の確保について、復興大臣としてどのように予算編成に向かっていくか、教えてください。

(答)令和8年度は、第3期復興・創生期間の初年度となる大変大切な年でありまして、復興庁の予算概算要求につきましては、被災地の状況にきめ細かく対応できるように、各省庁とも連携をしながら最終的な作業を進めております。

 その上で申し上げるとすれば、双葉地域の中核的病院の整備、営農再開の支援、漁業支援、企業誘致等のイノベ構想、情報発信に力を入れるなど、必要な事業を着実に実施ができる要求内容にしてまいりたいと考えております。

 今、私から申し上げられることは、そこまでです。

(問)先ほど大熊町長からの応援団のお話がございましたが、それは県外最終処分の実現に向けて応援してほしいという趣旨でよろしいでしかったでしょうか。

(答)そう理解をしております。

(問)実際、これからほかの政務三役経験者にお声かけなどもされる予定という。

(答)それは、環境省がやってくれることだと思いますが、もちろん私の知っている人でいれば、声はかけたいと思います。

 ちなみに、自己紹介をしておきますと、私は環境省の副大臣2期連続で務めさせていただいた間、頻繁に福島に来ておりまして、正に大熊町と双葉町の当時の町長さんに、どうしてもこの中間貯蔵という仕組みを是非理解していただきたいというお願いを何度も、実はそれぞれの町長さんのお宅にまで伺ってお話をさせていただきました。

 本当に大勢の皆さんの御協力をいただき、厳しい大変なことを両町の町民の皆様方にも理解をしていただくことができたと言っては語弊があるかもしれませんが、そうしたことをしていただいて、福島県知事からもご理解をいただき、中間貯蔵開始後30年以内の県外最終処分という言葉を法律に入れることとした上で、これが成立をして、福島県内の1,300余の場所に置いてあった土砂を1か所に集めていくということができたわけでございまして。福島県民の皆様方がお互いに助け合いながら、そうした厳しい道を切り開いていくきっかけになってくれたことについては、我々もそのことに対して責任を持って今後とも対応していかなければならないということで対応をしていこうということでございます。

(問)来年度の関連で、復興庁の新体制として、概算要求では宮城・岩手局の廃止としていまして、福島の浜通りには拠点をつくるということとされていますが、改めてその理由、中身と、あと浜通りの新しい復興局の拠点に関して、具体的に決まっていたら、教えてください。

(答)機構・定員要求につきましては、今年の6月の閣議決定をされた私ども復興の基本方針を踏まえて、現場の最前線である浜通りで復興の取組を強力に推進するために必要な体制整備を行うということについて8月末の要求に向けて今検討しているところでございます。

 これ以上に私から申し上げることはありませんが、具体的なお答えは今のところ控えさせていただきます。

(問)機構に関しては、まだ決まってないということですか。

(答)控えさせていただきます。

 

(以 上)

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