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伊藤復興大臣記者会見録[令和7年3月11日]

令和7年3月11日(火)9:28~9:37 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨 

 本日3月11日、かけがえない多くの命が失われ、東北地方を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震災から14年を迎えます。改めて、震災により犠牲になられた方々に衷心より哀悼の誠を捧げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。

 先般発表させていただきましたとおり、本日、私は岩手県盛岡市で開催される追悼式に参列をした後、宮城県庁に設置された献花台で献花・黙とうを行います。また、鈴木副大臣は宮城県石巻市、輿水副大臣は福島県福島市、今井政務官は岩手県陸前高田市で開催される追悼式にそれぞれ参列をいたします。

 東日本大震災から14年目の節目の日を迎え、「福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なし」との決意を新たにいたしたところでございます。引き続き、現場主義を徹底し、被災地の方々に寄り添いながら、復興に全力で取り組んでまいります。

 

2.質疑応答

(問)日曜日はテレビ出演お疲れさまでございました。そちらに関連しまして、今日で14年ということを踏まえましてお尋ねいたします。番組の中で、大臣は今後の復興をどうしていくかという問いに対して、いわゆる伝承、ノウハウなんかを引き継いでいって、それを後の人も活用できるようにしていくべきだというような趣旨をおっしゃられました。そこについてもう少し具体的に、伝承というのは自治体さん主体の事業になるかとは思うのですが、どうあるべきで、どういう意義があって、かつ国としてはどういう支援が考えられるのかということについて、お話をお願いいたします。

(答)まず、将来の大規模災害に備えるために、東日本大震災の風化を防止し、教訓を次の世代に継承していくということは極めて重要であると認識しております。

 復興庁では、東日本大震災の記憶と教訓を後世へ継承するための取組として、自治体の震災遺構の保存に対する初期費用の支援、復興政策10年史の作成、そして公表などを行ってきたところであります。

 今後とも復興ノウハウの講演会の開催、地域の語り部団体へのハンズオンの支援、復興大臣表彰の実施、自治体の伝承館を紹介するガイドブックの発行や、その英語版の作成など、様々な復興の知見やノウハウの収集と提供を行ってまいりたいと考えております。

 特に、もうあと30日少々ということになりました2025年大阪・関西万博において、5月の19日から24日にかけて「ビルド・バック・ベター より良い復興」をコンセプトに、復興についての様々な展示をさせていただくことによって、被災自治体まで足を運んでいただくきっかけになるように、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。

 私からは以上とさせていただきます。

(問)もう一つ、今のお話に関連してなのですが、現場主義の徹底というところでお尋ねしたいのですが、現場を見られる中で、大臣個人として、大臣の所感として、震災の風化を防ぐには何が大事だと思われますか。お願いいたします。

(答)ここ数日、だんだん今日を迎える日に近づいてまいりまして、テレビですとか、新聞ですとか、いろいろな場面で見せていただいている中で、私が非常にいいことだし、もっと広げていかなければなと思いますのは、何も福島、そして宮城、岩手の方々だけではない、別の地域の、しかも14年前に生まれていないような青年とか女性の学校の生徒さんだとかが、それぞれ、こうした大きな災害で何があったんだろうか、何が大変なことだったんだろうかということを現地で聞いてみたいとか、そういうことをおっしゃっている姿を見るにつけ、やっぱり私たちの国は災害大国だから自分の身にも同じようなことが起こるかもしれないということを感じながら、新しい時代に備えるということを敏感に考えてくれているということがありがたいことだなと。

 しかし、これは3月11日、今日を目指して皆さんがテンションを上げておられるとも思いますので、それを日常的に、やはり我々の経験ともっとつながっていってほしい、それが我々が存在する一つの大きな意義ではないかと思いますので、復興庁を挙げてそうした思いを共有し、皆様方に対応してくことができればありがたいなというふうに思う次第です。

(以 上)

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