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伊藤復興大臣記者会見録[令和6年10月3日]

令和6年10月3日(木)18:25~18:35 於)福島県庁 第1特別委員会室

1.発言要旨 

 皆さんこんばんは。今日は遅い時間から会見をさせていただくことになりまして、ありがとうございます。

 ただいまご案内のとおり、本日、復興大臣として就任して初めて福島県を訪問させていただきまして、まず内堀知事に御挨拶をさせていただきました。私からは復興大臣として、福島の復興・再生に向け、福島県の皆さまと連携をしつつ、引き続き国が前面に立って取り組むとともに、現場主義を徹底させていただき、被災者の皆様方の心に寄り添いながら、被災地の復興に向け全力で尽くすということについての決意をお伝えさせていただいたところでございます。

 そのことに対しまして、内堀知事から頂戴をいたしました言葉は三つ。一つは、複合災害である福島県のこの災害をしっかりとよくとらえてもらいたい。

 そして、大変長い闘いが続いていると言われました。これは、確かに震災もありますが、震災以外にも、台風被害、豪雨被害、あるいはコロナ、本当に次から次へと全国各地が大変な思いをされているんですけれども、ましていわんや、被災地となったこの福島で本当に御苦労をされておられたんだなということをつぶさにお話をいただき、大変良い時間をいただけたと思っております。

 そして、何と言っても風化をさせないということをおっしゃいました。この今の復興を成し遂げていくことができるかどうか、それはゆめゆめ今が途中も途中、まだまだだということをお互い持ち合いながら、長い期間をかけてでも、皆様方の復興、これを成し遂げていけるようにしてほしい。そして、この福島がこうした大変なことがあったということをゆめゆめ忘れ去ることなく、心に置いた上で事にあたってもらいたいということをおっしゃっていただいたものと理解をさせていただきました。

 ただいま申し上げた三つのことを私もしっかりと心に留めて、これに対応してまいりたい、かように思った次第です。

 私からは以上とさせていただきます。

2.質疑応答

(問)先ほど三つのメッセージをいただいたというところもあわせてなんですけど、特に風化をさせないというところ、復興庁の大きな機能かと思います。そういったメッセージを受けて思いを新たにした、強くしたというところがあれば一言よろしくお願いいたします。

(答)「福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なし」という言葉を内堀さんにもおっしゃっていただきました。この言葉こそ安倍総理がかつて最初に使われた言葉だと承知をしておりますが、正にこれが一番、長い風化をさせない、この問題の原点として、我々は心に刻んで頑張っていきたいなとそう思う次第です。

 そして、この福島の地に今日またお生まれになったお子さんたちがいずれ大きくなったとき、自分たちの故郷が立ち直った、すごいところなんだということを感じてもらえるような、そんなことを知事と一緒に政府としても後押しをさせていただきながらやっていきたい。これが一番風化をさせないということに対応させていただくことかと思っております。

(問)先ほど知事との面談の中でもおっしゃっておられましたけれども、かなり中間貯蔵施設の除去土壌についてどのように処分していくのか注目が集まっています。どのように主導的に関わっていくつもりがあるか、お聞かせいただければと思います。

(答)除去土壌等を2045年の3月までに県外に最終処分するという方針、これは法律にも規定されている国の責務でございますので、これを完了させなければならないというふうに思っております。

 そしてこれは環境省が実証事業の成果でございますとか、IAEAからの助言等を踏まえまして、必要な基準等をできるだけ早く、取りまとめていただくことを私たちも承知をしております。

 そしてその後、科学的知見のもとにおいて、取組の必要性、安全性に関する情報発信を通じながら、国民県民の理解醸成につなげられることが必要かと思っております。

 復興庁といたしましても、環境省をはじめとする関係各省としっかりと連携をし対応をしてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

(問)先ほどの内堀知事と面談の中でも少し触れられておられましたが、第2期の復興・創生期間が来年度までとなっております。26年度以降の復興の取組、今後の方針ですとか抱負がありましたらお聞かせください。

(答)この事業につきましてのまず進捗状況、予算執行の状況、そして被災地からの上がってくるニーズの変化等、丁寧に一つ一つ把握をする必要があると思っております。そして、第2期復興・創生期間の後に必要な復興事業がどうなっていくかということについて、見極める必要があると思っております。なくなるとは申しません。

 そういう意味で、復興庁としては必要な復興事業の実施に支障をきたさないように、こうしたやるべき中身、そしてこれからのことについて、財政当局ともしっかりと調整をさせていただきたいとそう思っております。

 以上です。

 どうもありがとうございました。

(以 上)

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