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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年1月12日]

令和5年1月12日(木)17:40~17:50 於)田村市役所3階304会議室 

1.発言要旨

 

 本日、大熊町、双葉町、南相馬市、飯舘村、富岡町、葛尾村、田村市の2市3町2村の首長に就任の御挨拶をするとともに、意見交換をしてまいりました。

 各市町村長との意見交換においては、主に、避難指示解除後の生活環境整備、特定復興再生拠点区域外を含めた帰還困難区域における取組の具体化、ALPS処理水をめぐる責任を持った対応、F-REIの設置による広域的な効果の波及、中長期的な財源の確保、自治体における職員の確保などについてなどのお話がありました。

 また首長のうちの何人かの方々からは、復興はスタートラインに着いたばかりである、これからが大事であるとの実感の籠もったお話をいただいたところでございます。

 改めて地域によって復興の状況に差異があり、その状況に応じたきめ細やかな支援が重要であると強く感じた次第であります。そのため、また近いうちに、福島浜通り地域において、実際に復興が進んでいる現場はもとより、これから本格的な復興が始まるという現場まで広く伺ってまいりたいと思います。

 具体的には学校、病院といった生活インフラもあれば、誘致企業の事業所、営農再開の現場、特定復興再生拠点区域内外、さらにはF-REIの取組の着実な推進に関する現場など様々あろうかと思います。

 私が復興大臣に改めて就任したことへの期待など、温かい言葉も複数の方からいただいたところでありますが、まさに前回、復興大臣就任時に築いた御地元の皆様方との関係を生かしつつ、福島の本格的な復興再生に向けて、丁寧かつ着実に取組を実施してまいりたいと思います。

 

2.質疑応答

 

(問)各首長に対して、大臣から交代された旨の謝罪、お言葉も、面もあったとは思うんですけれども、その言葉については、どんな思いというか、どういう意図が、大臣御自身が悪い部分では、悪い部分というか、大臣御自身の責任ではない部分もあるとは思うんですけれども、どういう思いとか、意図を持ってお話されたんでしょうか。

(答)まずは、復興大臣という職をいただいた以上は、地域との信頼関係というものが第一であります。そのときに、途中で退任してしまった、このことは私の責任ではありません。でも、復興庁としての役割、これは大事な継続性として必要なものであるというふうに感じたからであります。そのために、冒頭、私は各首長に謝罪を述べさせていただいたわけであります。

 

(問)その受け止めについては、どんなふうに感じてますでしょうか、先方の受け止めについてはということでは。

(答)先方の受け止めについて、特に、そのことに対してコメントはありません。ただ、冒頭、私の話の中にありましたとおり、私が2度目であるということで、前から知っている首長さんは極めて安堵したと、復興の状況を理解している人間が来たんでよかったというようなお話がありました。それは、私自身も責任を感じておりますし、しっかりと復興に取り組んでいきたいという、その思いは各首長に伝えたところであります。

 

(問)先ほど、大臣の冒頭の発言の中でも、区域外の取組の具体化というお話が一つありました。その中で、今報道にも出ておりますが、新区域の設定というのも、一つ具体化の例なのかなと思うんですが、それについては、今回、首長さんと何か意見交換はされたんでしょうか。

(答)今回の区域外についてのお話は当然ありました。まず、2020年代にかけて帰還意向のある住民の方々に、全員帰還できるように必要な除染をしていかなければならない、このことは避難指示を解除を行う方針を、2021年8月に決定したところであります。

 令和5年度の予算案につきまして、大熊、双葉町においては、令和6年度以降における除染から解除に至るまでのプロセスのモデル事例として、来年度に一部の地域で除染に着手する内容を盛り込んでおります。またこれらの方針においては、特定復興再生拠点の区域外の取組に関して、必要な制度をこれから措置することとしておりまして、政府としては、こうした方針に基づいて現在検討を行っているところであります。

 

(問)重ねての質問になって恐縮なんですけれども、復興拠点の設定をするときに、区域によって拠点外と拠点内に分かれてしまって、ちょっとやはり分断が起きてしまったようなこともあったと思うんですけれども、今後、新区域の設定については、重要なポイントとか、お話の中で感じたことあれば教えてください。

(答)基本的に、できるだけ一体的な取組をしてほしいという話がございました。こういったことも踏まえて、これからしっかりと検討してまいりたいと思います。

 

(問)今の関連なんですけど、確認なんですけども、首長とのお話の中では、報道ベースですけど、特定帰還居住区域の新しい区域についてのお話、やり取りがあったということと。

(答)区域外のことですか。

 

(問)区域外に新たに設定するという報道がなされている、新たな区域について、首長とのやり取りがあったということになりますでしょうか。

(答)首長さんから、そういった要望もありました。これを踏まえて先ほども申し上げましたとおり、制度の内容について、現在、検討しておりますので、これは近々また皆さん方にも御報告できるというふうに思います。

 

(問)大臣のほうから説明をされたということは、今日の時点ではなかったと。

(答)具体的な説明はしておりません。ただ、制度設計を、今これから、今していますよという形であります。

 

(問)そういう中で、なるべく一体的にという先ほどのお話があったと。

(答)それは要望としてありましたので、それも承っております。

(以  上)


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