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竹下復興大臣記者会見録[平成27年2月10日]

竹下復興大臣記者会見録(平成27年2月10日(火)10:30~10:37 於) 復興庁)

1.発言要旨
 8日・日曜日に「新しい東北」会員交流会に出席をさせていただきました。
 仙台市で、「新しい東北」官民連携推進協議会の会員交流会があったわけでございますが、約200団体およそ450名の方が来場していただきまして、大変熱気のあるものでございました。特に官民連携で地域づくりを進めようとする自治体の熱意というものも感じさせていただくことができました。また、大学生など若者が、復興のための新たなビジネスなどの企画案を発表しているところも拝見をいたしました。多少ついていけない部分もありましたけれども、大変ユニークな発想で興味深かったと思いました。
 東北の復興はインフラの整備とともに、なりわい、それから活力を求める、あるいは、コミュニティーの再生というものが重要な局面になってきております。こうした取り組みは地方創生のさきがけになるものであると、こう思いますし、石破大臣ともしょっちゅう話しておりますが、東北、被災地の復興は地方創生の大きなシンボルだというつもりでこれからも取り組んでいこうと思っております。私からは以上でございます。

2.質疑応答
(問)今日で復興庁が発足してから3年ということになると思うんですけれども、この3年間で復興庁が果たしてきた役割について、大臣のご評価と、それから今後の課題についてのお考えをお聞かせください。
(答)今日で復興庁が発足して満3年になるわけでございます。ただ、私たちの意識としては、復興庁うんぬんというのではなくて、2011年3月11日から何日たったかと、それに対応して復興がどこまで進んだか、ということが最大の関心事でございます。いろいろ復興が進んでいる部分もありますし、特に福島の原発に関連するエリアなど、まだまだ緒に就いたばかりというものもありますので、そうしたことをしっかりと受け止めながら、引き続き復興に向けて仕事をやっていくというのが、本当に偽らざる感想でございます。復興庁の諸君、700名の諸君が現地にも400人以上が張り付いて、今、やっていただいております。これからも、地元の皆さん方、そして、一番大事なことは被災者の皆さん方お一人お一人に寄り添うということを基本にして、これからも仕事をやっていってくれればと期待をいたしておりますし、そういう方向に必ず持って行かなきゃならんと、こう思っております。
(問)ある意味、これからも、これまで以上に復興庁の、復興に向けた司令塔としての役割というのがすごく被災地からも期待されているんだと思うんですけれども、それをどのように発揮していきたいというふうに、大臣はお考えですか。
(答)司令塔というよりは調整機能といったほうがいいと思います。こうしなさい、ああしなさい、という指令を出すんではなくて、一番大事なことは地元の合意、例えば、都市計画を打つにしても、あるいは防潮堤を造るにしても、様々なことの原点は、地元の合意、地元がどう考えるか、それに復興庁としてどんなお手伝いができるか。そして、1つの仕事にはいろんな役所も絡んできますので、その調整をどれだけ円滑に進めていくかというのが、私は復興庁の役目だと、こう思っております。
まもなく満4年がたちますが、復興庁としてやらなければならない仕事、使命というのは全く衰えておりませんし、むしろ、これから復興に向けて、一つ一ついろんなものが立ち上がっていきますと、そこに、おかしな表現ですが、例えば1つの防災集団移転の家が完成すると、あるいは災害公営住宅が完成すると、そこに移っていただく。それから先なんです。そこにふるさとの魂をどう打ち込んでいくかというのは、そこに住んでいただく皆さん方と、復興庁と地元の市町村が、まさに一体となって、ふるさとの魂を打ち込むという大事な仕事をやることが、復興にとって非常に大事だと、こう思っておりますので、その方向に向けて汗をかいていこうと、こう思っております。
(問)先日、1月28日ですけども、宮城県が南三陸の防災庁舎の県有化というのを町に対して提案しているんですが、このことについて、大臣はどのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)知事からは、とりあえず20年だったかな、県で保有をして云々という構想を持っている、というお話を伺っておりますが、地元で完全にまだどうするかという方向性について合意ができているわけではない、というふうに伺っておりますので、われわれとしてはまず地元が合意をしていただくということをどうするか、ということを決めていただくと。これはもう、知事と南三陸の皆さん方で話をしてもらう以外にないものですから。その上で、残すとか残さないとか、あるいは改修するのか、といったような問題は、そこから先に出てくる話だと、こう思っております。

(以    上)

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