大船渡市にある震災モニュメント「鎮魂愛の鐘」は、東日本大震災の犠牲者の冥福を祈り、震災の記憶を風化させないようにと大船渡西ロータリークラブが中心となり、国内外からの支援を受けて平成25年3月にサン・アンドレス公園展望台に設置されました。
その後、同公園の復旧工事に伴い平成30年に一度撤去・保管されていたものが、震災11年目の今年、大船渡湾を臨むみなと公園への移設となりました。
モニュメント上部の大きい鐘は、平成25年の設置当時は毎日地震発生時刻の午後2時46分に自動で鳴るようになりました(現在は休止中)。
下部の少し小さい鐘は手動で誰でも鳴らすことのできるもので、フランス・リヨンのロータリークラブから寄贈されたものです。
移設工事は今年の3月3日に完了し、3月11日には鐘が鳴らされ、黙とうが捧げられました。
モニュメントがあるみなと公園隣には、トイレ、遊具も整備され、芝生が植えられた「夢海公園(ゆめみ公園)」もあり多くの方が思い思いに過ごせる穏やかな時間が流る場所となっています。
時折響く鐘の音に鎮魂への思いを馳せながら、この穏やかな時がいつまでも続くことを願います。
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