東日本大震災の津波により教職員と児童84名が亡くなった石巻市立大川小学校はこの教訓を伝える震災遺構として復興交付金などを用いて整備され、7月18日から一般公開が始まりました。校庭から見ることができる旧校舎は津波の威力を物語り、新たに開館した大川震災伝承館には周辺地域の被害や当日の津波が到達するまでの出来事を伝える展示室と多目的スペースがあります。
現地では開場式典が行われ、宮城復興局からは中島局長が来賓として出席しました。齋藤石巻市長による主催者挨拶や来賓挨拶では、この場所がつらい気持ちを思い出す場所としてではなく、学校現場における事前防災など震災の記憶と教訓を世代を超えて語り継ぐ場としていきたいというお話がありました。
ここでは地震発生から津波到達までは約50分の時間がありましたが、様々な原因から悲惨な被害につながりました。これを過去に起こった事故の一つとしてとらえるのでなく、次の災害で1つでも多くの命を守るためにすべきことは何かを考えることが今私たちにできることです。
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