東日本大震災で津波被害を受けた福島県いわき市の夏井海岸で建設を進めていた堤防が完成し、10月31日には、地元の小学生らが参加して植樹式が行われました。
堤防の復旧復興工事は県内各地の海岸や河口部で進められていますが、ここ夏井海岸では、福島県内で最初に堤防が完成しました。
この工事で採用されたCSG工法(Cemented Sand and Gravel)は、震災ガレキを建設資材として活用することで資材調達に係る費用や期間が削減できることから、平成25年3月着工、10月完成という通常に比べ短い工期とすることができた一方、ガレキの処分場や処理費用も節約できるといったメリットがありました。さらに、通常使用する土砂の代わりにコンクリートガラを利用することで堤防自体の強度が増す「粘り強い構造」も得られました。
こうした工法はダムなどでは実績があるものですが、堤防で活用するのは全国初だそうです。
植樹式でクロマツ植えに参加した子供たちは、堤防が完成し、実際に歩いてみて、安堵感を覚えたようでした。 夏井海岸の堤防完成を第一歩として、今後、各地の堤防が早期に完成することで、地域の皆さんの安全・安心が得られると期待されます
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