事業者採択の課題とポイント
支援を希望する事業者から申請書を受け付けた後、支援主体はヒアリングを通じて経営課題や支援テーマの確認・整理を行います。その内容に基づき、支援対象とすべき事業者を選定します。
よくある課題
事業者が自社の経営課題を
正確に把握・整理できていない
申請時点で、事業者が自社の現状や課題を明確に認識していないことも多く、支援を受けたいテーマが表面的な記載にとどまるケースも見られます。実際に、個社支援を受けた事業者へのアンケートでは、申請前に課題分析を行ったと回答したのは57%にとどまり、約4割の事業者が十分な分析ができていないまま、申請している実態がうかがえます。こうした状況では、専門家マッチングの精度が低下したり、支援が実際のニーズからずれたりするなど、後続フェーズで問題が生じる可能性があります。そのため、申請前からサポートを行い、事業者が課題・目標を明確に認識できるようにすることも重要です。
実施のポイント
関連事例:有限会社長久保食品
事業者が申請時に記載する支援テーマは、必ずしも本質的な課題に基づいていない場合もあります。そのため、支援主体はヒアリングを通じて課題やその背景を深掘りし、事業者が自社の経営課題を精査できるよう導く必要があります。もし、事業者が希望する支援テーマと実態が異なると判断される場合には、支援主体がより適切な支援テーマに導くことも重要です。また、経営再建計画などの策定が喫緊の課題であると判断される場合は、他の支援制度への誘導も含めた対応が必要になります。
関連事例:株式会社インディゴ気仙沼
特定の課題に関するセミナーや勉強会を開催することで、事業者が自社の経営課題に気付く・向き合うきっかけをつくり、事業者の潜在的なニーズを掘り起こしていくことも支援主体の重要な役割です。
※特に出典の記載のないグラフは「2024年度 復興庁 新ハンズオン支援事業・結の場に関するアンケート」をもとに作成しています。