記者会見等

牧野復興大臣退任記者会見録[令和8年9月17日]

令和8年9月17日(木)14:01~14:19 於)復興庁記者会見室

1. 発言要旨

 先ほど閣議で辞表が取りまとめられましたので、御報告をいたします。昨年10月21日より高市内閣の一員として、復興大臣並びに国土強靱化担当及び防災庁設置準備担当大臣の任に当たり、私なりに全力で取り組んできたつもりでおります。およそ11か月だと思いますけども、関係する皆さんに大変お世話になりました。本当に心から感謝申し上げます。
 退任に当たっての所感を、全てというわけではありませんが、全てを申し上げることはできませんので、一部になりますが、述べさせていただきたいと思います。
 まず、復興大臣として申し上げます。10月21日の就任に際して、総理からは、福島の復興なくして東北の復興なし、東北の復興なくして日本の再生なしという、歴代内閣が続けてきた強い決意の下、被災地の方々の声に耳を傾けながら、現場主義に徹したきめ細やかな対応により、福島の本格的な復興再生、東北の復興に、国が前面に立って取り組むようにと御指示をいただきました。
 そういう中で、この在任中には、3県の知事のみならず、市町村の首長さんたちといろいろお話をさせていただいて、現実的に今、何が必要かということを伺った上で、政策を進めてきたつもりでおります。この間に、4月には岩手・宮城の復興業務が、インフラがほとんど完了したということもあって、本庁のほうに移りましたけども、逆に福島のほうでは、浜通りの中に福島復興浜通りセンターを新設をして、より各自治体との連携を深めるようにいたしました。また、特定帰還居住区域の除染、またインフラ整備を進めてきて、何とか今年度中に帰還を御希望されている皆さんの第1弾が帰ってこれるようにしたいというふうに進めてまいりました。
 また、復興祈念公園の開園だったり、いろんな震災の記憶、また教訓等を後世に伝えるためのいろんな発信を進めてまいりました。また、環境省と協力して、復興再生土の利用推進にも努めてきたつもりでおります。
 それが復興庁の、私が復興大臣としてこの11か月の中でやらせていただいた主な仕事だと思っております。
 国土強靱化につきましては、第1次国土強靱化実施中期計画の初年度を、令和7年度の補正予算から前倒しをして推進してまいりました。いろんな被害を抑制する効果が着実に積み上がっておりまして、この間の熊本地震でも説明を受けましたけども、橋桁の補強等をしていた効果があって、震源地に近いとこでも橋が損傷をしなかったというような事例もありました。そのように、一遍に全てができるわけじゃありませんけども、国土強靱化が進んでいくことによって、強い国土づくりが少しずつ前へ進んできたのではないかなというふうに感じているところです。
 また、防災庁設置準備担当大臣としては、とにかく7月の13日、関連法を成立することができて、これによって今年中、もう報道されてるものですから言ってもいいでしょうけど、11月頃をめどに設置する見込みとなりました。今の内閣府防災を発展・拡充してつくる役所ですけども、実際にもう今の内閣府防災のほうで人員も、またいろんなスキル、それとかいろいろ予算を使って、新たにいろんな技術を入れてますんで、そういうことが熊本地震にも効果が出たのではないかなというふうに思っているところでございます。
 また、これまで復興大臣とほかの内閣府だったり、内閣官房だったり、そういうところと兼任する、単に私が初めてだったのかもしれませんけども、そういう中で、私この11か月を見て思ったのは、やっぱりそれぞれが非常に関連をしているなというふうに感じた次第です。やっぱり防災には国土強靱化というものが本当に表裏一体だと思っていますし、復興庁の今までの14年の経験、知見が、内閣府の今の防災担当にも生かされていると思ってますし、これから次のシステム、どういうふうにシステムというか、どういうことになるのか、私は今もう退任する身ですので、はっきり分かっておりませんけども、それぞれが国民の命を守る、また国民の被災をされた方たちがまた希望を持って再生していく、そういう意味ではそれぞれ共通するところが非常にあると思いますので、そういうことをお互い協力し合ってやっていっていただきたいなというふうに思っている次第でございます。
 私からは以上です。

2. 質疑応答

(問)大臣、お疲れ様でした。今、お話ありましたけれども、復興大臣と、それから強靱化ですとか、あるいは大きかったのはやはり防災庁の設置法の制定に向けた業務っていうところが大きかったと思うんですが、それを兼務されたことについて伺いたいと思います。
 今お話にもありましたけれども、なかなかそういう例というのは過去になかったようで、今回、大臣兼務を経験されてみて、御自身の兼務を振り返って、業務大変だったかとか、いろいろあるかと思うんですけど、その辺りの受け止めというか所感をお聞かせいただければと思います。
(答)私自身は、兼務で時間的な要するに配分みたいなのは、どうしても考えざるを得ないところがありますけど、それはそのときそのときで、その3つのうちの役割の中で何を優先させるかと考えながらやってきたと思います。防災庁設置法案等については、当然のことながら、国会の審議でそれを認めていただくのが目的ですので、そのときにはそれに集中してやるし、また復興庁の職務については、当然それぞれ、さっき申し上げたみたいに、お話も首長さんや内堀知事と話をしながら、その上で今何を求めていらっしゃるのかっていうのをしっかり把握した上で、それをどういうふうに処理するかっていうのを、てきぱきと迅速にやっていかなきゃいけないというふうに思いながらやっていました。
 また、国土強靱化については、まとめるのは国土強靱化推進室ですけれども、実際に国土強靱化の枠内に何を入れて、どれだけ予算として要求するかっていうのは各府省庁ですので、それを吟味すると言うとちょっと失礼かもしれませんけど、それをチェックして、パッケージにするのが国土強靱化推進室の役目だと思っておりますので、それはそれで、その時期その時期でやってきたつもりでおります。
 あとは、本当余計なことというか、私はもう退任する者ですから、難しいところはありますけど、さっき申し上げたみたいに、それぞれ関連性、私は非常に強いと思っていますので、それを配分するっていうか、時によってはどれかに集中する時期・期間もあるでしょうし、また平時ではそれをうまく時間的な配分だったり、頭と体は一つですので、それをうまくバランスを取りながらやっていくのが大事かなというふうに思っておりますので、もしこの後の方が、優秀な方がおやりになるでしょうから、必要がないと思いますけども、もし聞かれたらそういう経験的に、失敗した例も含めて申し上げたいと思います。
(問)まさに今お話しいただいた次の大臣というのが先ほど発表されたんですけれども、改造内閣で防災庁担当と復興庁の担当が一緒になるという形で進められていくようなので、今のお話は新しい大臣へのアドバイスというふうに、我々も受け取ってよろしいでしょうか、今のお話を。
(答)私がそう言うとおこがましいと思いますので、アドバイスというよりも、必要があれば問い合わせていただければ、可能な限り御協力をしたいと思います。
(問)大臣、お疲れ様でございました。大臣の役目を終えられて、今後、復興だったり、被災地とどのように関わっていきたいか、このお考えをお願いいたします。
(答)政府の仕事はもうないでしょうから、国会内の仕事だと思いますけども、できればこれまでの復興の加速化本部とか、そういうところに入れていただければありがたいなと思います。
 そういう中で、もちろん歴代の大臣の方も入ってらっしゃいますけども、直近の大臣、私になりますので、言っていただければその中で何かお役に立てることがあるかもしれませんので、そういうところで協力をさせていただきたいと思っています。
(問)福島の復興についてお伺いします。冒頭、大臣のほうからも、特定帰還居住区域の除染なんかのお話もありましたが、改めて、今年で福島第一原発事故から16年目となり、福島県内ではまだ帰還困難区域も広い面積で残っておりますし、風評対策ですとか、復興再生土の再利用の問題ですとか、課題は山積みかと思いますが、大臣が福島の復興についてやり残したことですとか、今後の望むことというのをお聞かせください。
(答)福島の復興というのは、私はこの15年間進んできたと思っております。それは1日1日、1か月1か月、1年1年、それは進歩は、前進はしてきたと思うのですが、まだ本当に復興の終わりが見えてないというか、まだまだ長い時間、期間が復興までには必要なのかなという思いでおります。中間貯蔵施設にしろ、中間貯蔵施設からの除去土壌の搬出にしろ、原発の廃炉にしろ、これはまだまだ長い道のり、長い時間がかかる話でありますけども、それはもちろんそれとして、それが完了するまで、国の責任というのは私はあると思っておりますが、その一方で、まず今年度、令和8年度から始まった、第3期復興・創生期間が今始まったばっかりですので、この期間内にどれだけ残された課題を進めていくかっていうのは本当に大事だと思ってます。
 とりわけ、私は特定帰還居住区域の今現在御希望されている900世帯の皆さんを、早く希望どおり帰還できるようにするのが最優先の、今の課題ではないかなというふうに思ってます。それは今やっておりますが、私が思うには、もちろん目に見えない部分というか、毎日復興庁、また環境省や経産省や農水省も含めて、関係するところが毎日復興に向けて努力しているのは間違いないんですが、それを目に見える形で表していくことがすごく大事だと思っております。そうやって目に見える形で復興しているんだなというのが、福島県内だけではなくて、全国の皆さんにも伝わっていけば、私はさらに復興は加速することはできると思っております。ですので、そうしたことをこれから、もちろん役所の皆さんは、大臣が替わろうが一生懸命やるのには変わりないと思っていますが、そういうことを新たな大臣とともに、さらに前へ進めていっていただきたいなというふうに思っております。

(以 上)