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土屋復興大臣記者会見録[令和6年2月18日]

令和6年2月18日(日)15:38~15:50 於)ウェディングエルティ2階会場

1.発言要旨

 本日は午前中、復興庁の情報発信事業である「福島を味わう 食文化の結びPROJECT in 福島」のオリジナル懐石の発表イベントに出席いたしました。

 本イベントでは、魅力ある福島県産食材を活用したオリジナル懐石を、全国各地の料理人と福島県内の料理人が一緒になって開発したメニューを、現場で調理くださったものを頂いてまいりました。どの料理も見た目は美しく、味は大変おいしく、大変すてきなお料理でございました。

 福島にこれだけの素材があるというのを今まで認識していなかったのですが、かなりレベルの高い、例えば湯葉とか、それから卵類、卵も上質の卵を使った卵豆腐とか、それから海のものは、もちろん海藻などすごくいいものがありますから、すばらしいだしが取れるなと。

 それと、京都などの料理人の方と福島県内のいろいろな料理人とのコラボであって、両方の良さが生かされた懐石になったかなということを感じました。

 それで、磐梯熱海の丸山総料理長さんに「今日のメニューを磐梯熱海で出される?」と聞いたところ「出してみたい」という話を伺って、うれしく思いました。また、「京都の方々とのコラボだから、このお料理を提供していいのかな」といった声に、「どんどん提供してください」という声も出まして、正に共同でやった意味があったのかなと思っています。

 このことによって、懐石料理というのは今、世界でも懐石という言葉が外国人から自然に出てまいりますので、インバウンドで、福島でこういうお料理を作ってもらって、期待できるのかなということを強く感じました。私の感想でございます。

 それから、今日の第28回を迎えました「原子力災害からの福島復興再生協議会」への出席でございますが、私も初めて協議会に出させていただきましたが、ふだんは各首長さんとかとは、個人的にお話をしてきておりますが、そういうのとまた違いまして、この協議会の中で皆様が、短い時間でしたのでなかなかたくさんは話せなかったかもしれませんが、最も重要なことと考えていることが凝集された会議だったかなと思います。これからの方向性を見極めるのに、よい意義のあった会議だったと思っています。

 中身としては、全部はしゃべれませんが、特定復興再生拠点区域外の避難指示解除に向けた、責任ある取組を実施してまいりたいということと、ALPS処理水については、やはり結構多く話が出ました。今、安全は分かっているということですが、長い時間がかかるので、今後もきちんとやってもらいたいという思いが強かったと思います。

 それから、風評対策の徹底ということでは、情報発信を引き続きしっかりやってもらいたいというものも意見として多かったと思います。情報発信については、風評払拭に関しましては、復興庁も本当に一生懸命やっておりますが、各省でもかなり頑張っておりますので、これは共通した対策をしなければいけない。共通に思っていること、そして各省庁も頑張っているということでは重なっていきますので、非常に浸透してきたかなと思います。ですから、これからもしっかり頑張っていきたいと思っています。

 あとは、除去土壌等の県外最終処分です。これの問題も、やはり皆さん、しっかりやってくださいということでございました。

 それから、今後の、第2期復興・創生期間後における復興財源の確保のことも、皆さん、しっかりやってもらいたいということ、ここら辺が気になっていることなのかなと思います。我々としても、復興財源をしっかりと用意しまして、皆さんの御要望に応えられるようにしていきたいと思います。

 このような幅の広い意見が出ましたが、これから復興に向けてはまだまだ時間がかかると思いますが、私たちも政府一丸となって一生懸命頑張っていきたいと思います。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)今ほど大臣からもお話があった、第2期復興・創生期間以降の財源確保についてお伺いします。知事からも、第2期が残り2年余りになったというお話がありました。今も財源をしっかり確保していきたいという大臣の声もありましたが、どのように財源フレームをいつ示していくのか。その辺、どのような手だてを組んで公表していくのか、そのあたりのスケジュール感などがありましたらお聞かせください。

(答)当面、10年間、本格的な復興・再生に向けた取組を行っていくということで決まったわけですが、同期間の5年目に当たる令和7年度に、復興事業全体の在り方について見直しを行うということで決めてあります。それに向けては今から、財源をどのように確保するのかというのをいろいろと皆様の御要望を聞きながらまとめる準備をしていきたいと思いますが、令和7年度中に、その段階での復興の状況を踏まえて事業規模を示すことも含め、必要な対応を行っていくつもりでございます。

(問)福島第一原発で汚染水を含む水が漏れ出た問題につきまして先般、東京電力から人為的ミスとする報告書が出されました。先ほど齋藤経産大臣から、今後、東電の小早川社長を呼び出して指導する旨の発言もありましたが、大臣のお考えをお聞かせください。

(答)これは、経産大臣がしっかりとお答えを言ってくださってよかったと思っています。

 うちのほうからも、経産省のほうに、しっかりとこの問題について、きちんとやってくださいということは、もう言っておりますが、そういう中で、経産大臣が代表して、しっかりと今後の方針等を聞いていただいて、後で私もどういうふうになったか聞きたいと思っています。

(問)大臣から東京電力に対して何か言っていくことはないと。

(答)今の段階では、私はそのつもりはないのですが、齋藤大臣にしっかりと伝えてもらいたいと思います。今日の答えで、齋藤大臣は相当危機感を持っていらっしゃるような感じでございますので。

(問)本日の協議会の内容についてなのですが、先ほど、新しい方向性というようなお言葉もありましたが、新規で新たに決まった事業ですとか、方向性ですとか、何かございますか。

(答)そういうのは特になくて、比較的、今まで私がいろいろな方たちと会うたびに話を聞いている内容が凝集されていたかなと思います。

(問)本日の会議で新たな新規性というのは、どういう点になるのでしょうか。

(答)全ての事業がずっと継続しているものばかりです。例えばF-REIなどの話も出たのですが、期待値が大きいということ。そういう中で、いろいろな研究の形をはっきりさせてもらいたいとか、そういう話は出ましたが、今までやっていることの加速性とかそういう感じで、今までのテーマが多かったと思います。

 例えば風評の払拭も継続してやってほしい、そのほか、除染を早くしてほしいとか、そういう感じで、今までも同じテーマで要望があったものが、今日も強く話が出たというふうに考えております。ですから、新しいことが何か出たということはございません。

(問)復興予算については、令和7年度の復興予算についても非常に厳しいという福島県の声があったかと思いますが、これについてはどのように受け止めて、今後、どのような考え方で検討を進めていかれるか、お願いできますか。

(答)基本的には、さっき話したように、今後の、積み上げてきた中で必要な予算は取ってきているという方針で。だから、今の段階で、我々が積み上げて厳しいと言っているわけではないわけでございまして、そこのところははっきりした話ではないかなと思います。

(問)それから、F-REIについて、間もなく1年目が終わりますが、現状の課題認識と今後の展望、強化していく点などありましたらお願いします。

(答)F-REIについては順調にいっていると思います。まだ建物も何もできていない状況ですが、土地の買収と、それから建物の設計と、これを加速させていくというか、今年度も頑張ってやっていくということで。

 それから、あとは、ただ建物やそういう問題だけではなくて、研究の中身もしっかりと始める、やれるものはほかのラボを借りながらもやっていくということを理事長から聞いております。そういう意味では、並行して、施設を造るのと、それから研究も、いろいろなことを始めていくということが今の状況でございます。

(以  上)

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