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土屋復興大臣記者会見録[令和6年1月17日]

令和6年1月17日(水)11:40~11:51 於)相馬市役所 正庁

1.発言要旨

 皆様、本日はありがとうございます。

 相馬市を訪問し、今、市長さんに就任の御挨拶をさせていただき、意見交換を行いました。

 その中で、放射線に対する正しい理解普及の重要性をお話しになられました。それから、東日本大震災のときに直面した状況と対応についてもお話を伺うことができました。消防団の皆様の対応等を指示したお話なども聞かせていただきました。

 あとは、能登地震において、お世話になった地域、能登町に給水車を派遣しているということでございまして、そういうお話も伺って、本当にありがたいと思った次第でございます。

 また、市長さんはお医者さんでもあるので、やはり医者としての災害時の経験をいろいろとお話しいただきました。非常に災害のときの病人に対する対応というのは非常に大事だというのを感じたところでございます。

 浜通り地域など現場を訪問し、首長の皆様のお話を伺い、自治体ごとの復興状況の違いを感じた次第でございます。今までも、私も4か月になりますのでいろいろな地域を訪問させていただきました。そして、災害のときのそれぞれの対応を伺わせていただいたし、その後の復興に対する思いというものも聞かせていただきましたが、その復興状況の違いも出てきたと感じております。

 特に原子力被災地域では、自治体ごとに避難指示が解除された時期に違いがありまして、帰還困難区域における住民帰還に向けた取組の状況も様々でありまして、本格的な復興が始まったばかりの地域もあります。まだまだ時間がかかるというのを感じたところでございます。

 引き続き帰還環境整備、生活再建や創造的復興に向けた取組、風評払拭など、中長期的な復興が必要と認識しております。

 また、ALPS処理水の海洋放出については、ALPS処理水の放出による魚価の大幅低下など、国内において大きな風評・影響が生じているという話は伺ってはおりませんが、一方で、中国等が輸入規制を強化しており、これらの影響が水産関係の事業者に生じていると伺っております。

 復興庁としては、科学的根拠に基づいた正確な情報を国内外に分かりやすく発信するとともに、大消費地県等でのイベント・フェアや海外市場へのトップセールス等に取り組んでおります。

 私自身、先週末にタイを訪問し、復興庁主催の、三陸・常磐ものをはじめとする地元産品や地域の魅力を発信するためのイベントに出席し、タイの関係者に私自ら売り込みを行ってきたところです。

 引き続き、三陸・常磐ものをはじめとする地元産品や地域の魅力を更に効果的に発信してまいります。

 そんな中で、福島の優れた素材を生かした美食文化を発信していくイベントを準備しております。来週、京都を中心とする日本料理の料理人と、相馬市の漁業、飲食関係の関係者の皆様との交流イベントを相馬市で実施する予定でございます。

 今後も、あらゆる機会を捉えて被災地訪問を続け、地元の皆様のお話を伺い、被災者の心に寄り添いながら福島の本格的な復興・再生に全力で取り組んでいきたいと考えております。

 

2.質疑応答

(問)市長との意見交換の中で、放射線の正しい理解を進めてほしいというところがあったということですが、もう少し詳しく、どういった会話だったのか聞きたいということと、大臣はタイに伺ってトップセールスを行ったというところの感触を伺えればと思います。

(答)大変専門家でいらっしゃるので、当時の国の基準、20ミリシーベルトのお話や、あと、子どもに対する放射線量の基準の話とか、そういう話を伺うことができました。

 それから、東京都の1,000人に対するアンケートで、放射線が福島地域の次世代以降の人に健康影響を及ぼすと思うかというようなアンケートを取ったところ、四十数%の方が「影響を及ぼすと思っている」というようなアンケート調査が出たということを見せていただきまして、非常にそれについては危惧しておられました。

 あとは、タイの話ですが、タイへ私は久しぶりにお邪魔しましたが、あまりの日本食ブームにびっくりした次第でございます。タイ全体で今、5,600件ぐらい日本食レストランが非常に繁盛している、経営がうまくいっているという話を聞いておりまして、タイ人が日常普通に日本食を食べに行くというような状況であるということを聞きました。

 それから、イオンみたいなところ、ショッピングモールに何箇所かお邪魔させていただきましたが、それぞれが日本の食品コーナーを持っていまして、それがものすごい大きさで、そして高い物がたくさん売られているのですが、ものすごい売行きがいいということも聞きまして、それも日本人が買いに来るだけではなくて、タイ人もすごく買っていただけるというお話を伺いました。

 あとは、ドンキ、私たちが考えるとドンキは日用品を売っているストアという感じなのですが、ほとんどドンキのショップ内は日本の食品だらけでございまして、いかに日本食に対してタイ人が魅力を感じているか。魅力以上に、日常的に日本食を食べる習慣が根付き始めているのを感じてびっくりした次第でございます。

 どうもありがとうございました。

(以  上)

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