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土屋復興大臣記者会見録[令和6年1月16日]

令和6年1月16日(火)11:02~11:11 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 1点目、1月12日から14日にかけて、「三陸・常磐もの」をはじめとする東日本大震災の被災三県の産品や地域の魅力を国外にも発信するため、タイを訪問いたしました。

 首都バンコク市内のショッピングモールにおける復興庁主催の「風評払拭イベントGenki Fukushima」では、宮城県産のホタテ貝や福島県産のヒラメを使った海鮮丼等の販売や、被災地の観光の魅力等に関する情報発信を行い、福島の大ファンであるタイ人の人気歌手・インフルエンサー、ガン・ナパットさんと一緒に、私自らが、タイの方々に直接トップセールスを行ってまいりました。

 また、この機会を捉えて、タイのプームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼商務大臣やスダーワン・ワンスパキットゴーソン観光・スポーツ大臣と会談するとともに、大規模デパート、ショッピングセンターの幹部や、日本の農水産品を扱う市場関係者、旅行代理店の業界団体の幹部など、多数の現地事業者等とも意見交換を行うなどして、被災三県の産品の輸出拡大やタイからの観光の誘客等を呼びかけてまいりました。

 タイは、日本食レストランが5,000店以上あり、バンコクのみならず国内全県で営業されるなど、日本産の農水産物等の輸出先として期待されており、福島県のインバウンド重点国にも位置付けられているなど、被災地の農水産業や観光業等にとって以前から重要な国となっています。

 今回のイベントや意見交換などを通じて、タイの方々にも「三陸・常磐もの」をはじめとする被災三県の産品や地域の魅力を受け止めていただいたところであり、私自身も、今後への期待を改めて実感いたしました。

 今後とも引き続き、関係省庁と連携して、「三陸・常磐もの」をはじめとする被災三県の産品や地域の魅力を国内外へ積極的に発信してまいります。

 2点目、明日17日に、福島県相馬市、宮城県仙台市、七ヶ浜町、松島町、石巻市を、18日には宮城県塩竈市、多賀城市、東松島市をそれぞれ訪問します。

 福島県では、立谷相馬市長へ就任の御挨拶をさせていただきます。宮城県において、各首長の皆様と復興の状況等について意見交換をし、慰霊施設等にて献花・黙とうをささげます。また、仙台市では「震災遺構仙台市立荒浜小学校」などを、石巻市では、「石森萬画館」などを、東松島市では、防災体験型の教育宿泊施設である「KIBOTCHA」を視察します。塩竈市では「塩釜水産物仲卸市場」を視察し、その後、「塩竈市魚市場」にて水産業関係者の方々と意見交換をします。

 3点目、浪江町から申請がありました特定帰還居住区域復興再生計画について、本日認定いたしました。福島復興再生特別措置法を昨年6月に改正し、帰還困難区域の復興再生に向けて、特定帰還居住区域に関する計画制度を導入しましたが、この浪江町の計画は、昨年9月に認定した大熊町及び双葉町に続く認定案件となります。

 今後、認定した計画に基づき、関係省庁と連携しながら、除染をはじめとする避難指示解除に向けた取組をしっかりと進めてまいります。

 詳細は事務方にお尋ねください。

 4点目、復興庁の情報発信事業として「福島を味わう 食文化の結びPROJECT in 福島」を実施します。これは福島県の魅力ある食材の付加価値を高めるメニューを開発、美食文化を発信することを通して、福島県内の農水産物の復興を促進することを目的とした事業です。

 本事業では、「和食」のユネスコ無形文化遺産登録に尽力された特定非営利法人「日本料理アカデミー」所属の著名料理人が、福島県内で活躍する料理人や生産者の皆さまと交流を行い、福島県産食材を使ったオリジナル懐石やお弁当メニューを共同開発します。

 メニュー開発に先立ち、1月24日、25日に日本料理アカデミー所属の料理人が福島県の料理人、生産者等と福島県にて意見交換をします。その後、2月にオリジナル懐石の発表、3月にはオリジナル弁当のレシピ公開と続きます。

 本事業を通して、福島県食材の安全・魅力・食文化を国内外に広く発信することで、福島県産食材の復興につながることを期待しています。

 詳細については、事務方にお問い合わせください。

 

2.質疑応答

(問)浪江の特定帰還居住区域の復興再生計画の認定についてお伺いいたします。大臣は視察されていると思うのですが、改めて町の現状と照らし合わせて、今回の認定の受け止めと今後の課題についてお聞かせください。

(答)浪江町においては、昨年の拠点区域における避難指示が解除されまして、復興に向けた取組が徐々に進んでいるという認識でありますが、まだ多くの町民の方々が避難生活を余儀なくされている状況を認識しております。

 そのような中で、今回の計画の認定は、帰還の御意向を頂いている住民の方々の御帰還に向けた大きな一歩であると考えておりまして、本格的な復興再生を一層進めていくものであると感じております。

 一言、先ほど報告しましたバンコクでのイベントに関し、私も久しぶりにタイにお邪魔いたしまして、タイが様変わりしている様子を見てびっくりした次第でございます。

 経済も非常に活発であり、日本企業も本当にたくさん進出しております。日本人の在住者もたくさんおりまして、正に日本食は恐ろしいほどのブームだというのを肌で感じました。そんな中で、「三陸・常磐もの」これを宣伝するのには正に絶好のチャンスだと感じた次第でございます。

 イベントをやっただけではなくて、タイのいろいろな方たちと会いましたので、輸入する方々等に、やはり頑張っている福島の皆さんのいろいろな生産物を今後、更に宣伝していきたいと感じたところでございます。

(以  上)

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