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土屋復興大臣記者会見録[令和5年12月19日]

令和5年12月19日(火)14:35~14:47 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 1点目、令和6年度予算大臣折衝について御報告いたします。令和6年度当初予算は、概算決定に向けていよいよ調整が最終局面に入りました。先ほど、財務大臣とエフレイにおけるFS調査費の創設について折衝を行いました。

 令和5年4月に設立されたエフレイは、理事長の明確なビジョンと強いリーダーシップ、ガバナンスの下、7年間の中期目標期間の中で、与えられた様々な使命・役割を果たしていく必要があります。

 その草創期にあたっては、エフレイのイニシアチブにより、分野融合も意識しながら、研究開発の方向性を見出し、研究開発の質を高め、効率的な研究体制を構築することが極めて重要です。加えて、研究開発は、内容によっては大きな経費が発生し得るものもあるため、限られた貴重な研究予算を有効に活用していくことも重要です。

 こうした観点から、エフレイにおいて研究開発シーズの実現可能性を調査するFS調査費の創設を、要求どおりお認めいただきました。

 2点目は、イベントの御案内となります。復興庁が事務局を務める「新しい東北」官民連携推進協議会の取組として、来週12月26日に、宮城県仙台市の東北大学片平さくらホールにおいて、「『新しい東北』宮城復興ツーリズムフォーラム」を開催します。

 フォーラムでは、宮城県内・県外のMICE関係者等にお集まりいただき、「点」として発信されていることの多い観光コンテンツを「面」として磨き上げるためにどのようにすればよいのか、県内で観光振興に関わる関係者やツーリズム分野の有識者によるパネルディスカッション等を通じて議論する予定です。

 詳細については事務方までお問い合わせください。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)先日に続けて改めてお伺いさせていただきたいのですが、来年度実施する所得税減税の反射的な影響で減収する復興財源の穴埋めをどうするのかということについて、復興大臣折衝事項ではないかもしれませんが、財務省との調整の状況も分かると思いますので、それを踏まえた上で、どのようにお考えかを伺わせていただければと思います。

(答)前回のこの記者会見で、財務大臣に私からもお願いしたいという話はしたと思うのですが、そのつもりだったのですが、今日の朝の記者会見において財務大臣からも、定額減税による影響も十分に配慮しながら今後の復興の財源に支障が生じることのないよう責任を持って対応する旨を発言いただいたものと承知しております。私は今回、エフレイの予算のことをお願いに行った時にも、このことについてお話しさせていただきまして、もう一度確認をさせていただいて、お願いしてまいりました。

(問)「責任を持って」ということと、あとは、今回の反射的な影響で減収することを十分に認識しつつという、霞が関修辞学で言えば、「しっかり認識していますよ」ということを示唆しているように、プロからすると見えなくはないのかもしれないのですが、被災地の方からすると、この文言がどういう意味を持つのか、なかなか分からない方々もいらっしゃるのではないかなと思っていて、補足で伺わせていただきたいのですが、実際に反射的な影響がいくらになるのかというのは、来年度の所得税が確定しなければ分からない部分があると思うので、現段階では分からない?

(答)そうですね。

(問)ただ、そこで減ったものについては、何らかの形で、国費でしっかりと措置をして、被災地に損はさせませんということを趣旨としておっしゃっているものと認識してよいのでしょうか。それとも、また違うのでしょうか。

(答)私自身はそのつもりでおりますが、被災地の皆様にはご安心いただきたいという思いでございます。そのこともありまして、もう一度確認を今日、させていただいた次第でございました。

(問)財務大臣とも考え方は共有できているという理解でいいですね。

(答)そう考えていただければ。また、財務大臣も東北出身の方でございまして、この地域のこともよく御理解いただいていると、私は思っております。

(問)大臣折衝の件についてお伺いいたします。このエフレイのフィージビリティースタディー調査費、大臣から御発言のあったとおり、要求どおり認めていただいたということですが、今回認めていただいたことへの受け止め、そして、なかなか聞きなじみのない調査費というのは、どういうメリットが今後出てくるのかという、受け止めと、今回の調査費のメリットをもう少しかみ砕いて教えていただければと思います。

(答)今、山崎理事長を中心に、目標を持っていろいろな研究開発をしていこうという中で、だんだんいろいろなところから自薦他薦で「我が研究を」、「調査費をください」というような話はたくさん来ると思います。そういう中で、やはり限られた予算の中で選別していかなければならないわけで、来たものの中だけでは分からないものもありますので、それを選別しながら、この3億の予算を使いながら、更に深くしっかりと、本当にこれは研究開発の質としてはいいものなのか、更に質を高められるのかとかということをしっかりと調査していくことがFSということだと思いますので、これは基本的なもので、私は非常に重要だと思っています。この点についても、財務大臣に、非常に重要な予算なのでということをお話ししました。

(問)それを今回認めていただいたということで、今後、どういう形でエフレイの発展につなげていったらいいか、最後に一言頂ければ。

(答)これによって研究開発の方向性を見いだせるということ、今言ったように、質も高められる、それから効率的な研究体制の構築にもつながるということなのだろうと思います。何度も言いますが、限られた研究予算の中で、本当に世界に発信できるものをチョイスしていくということなのだろうと、私も期待しています。

(問)最初の、エフレイの予算の件でお伺いしたいのですが、この資料にあるとおり、発表いただきました数字の全体の予算額は、概算要求では185億円を要求しているわけですが、こちらも大臣折衝事項かなと思うのですが、こちらの結果についてはいかがでしょうか。

(答)全体については、ほかの事業と同様、財政当局との調整中なのですね、今。そんな状況なので、はっきりしたことは概算の決定までお待ちいただきたいと思いますが、概算要求の中身については、要求としては、復興の運営管理に必要な経費の補助とか、研究開発事業等の実施に必要な経費の補助としてとか、機構の施設整備等に向けた取組の費用としてということを要求はしているところでございます、ご存じのように。ただ、今、それが決定しているわけではないので、決定までもう少しお待ちいただければと思います。よろしくお願いいたします。

(問)今日の折衝ではまとまったのですか。

(答)今日の折衝は3億の。全体ということではなくて、今回はエフレイの一事項要求で、3億円の要求をして決定したということでございます。

(復興庁の所管外の事項に関するものは省略)

(以  上)

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