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土屋復興大臣記者会見録[令和5年12月18日]

令和5年12月18日(月)14:24~14:34 於)新地町役場2階 庁議室前

1.発言要旨

 本日は、南相馬市、新地町を訪問いたしました。南相馬市では、福島ロボットテストフィールドを視察し、直近の取組状況についてお話を伺うとともに、屋内試験場と風洞棟を視察いたしました。

 工事現場等で人の代わりに危険な重作業を行うことができるロボットのデモンストレーションを見せていただきました。メイド・イン・福島、国産開発を目指して頑張っている発電用風車も見せていただきました。若い人たちが新しい挑戦をしているということに非常に未来に向けての夢があるなということを感じた次第でございます。

 また、新地町では、就任して三か月になりまして、もっと早く来られればと思っていたんですけれども、今日になってしまいましたが、町長に就任の御挨拶を年内にできたということでほっとしているところでございまして、意見交換をさせていただきました。

 意見交換においては、防災集団移転促進事業、移転促進区域における事業用地整備に係る支援について御要望いただきました。その中で、我々としてもこれからまた復興庁ともいろいろ相談していただいて、いい方向に持っていきましょうというようなお話をさせていただきました。

 本日の視察先や復興の現場の状況をしっかりと受け止めまして、引き続きいろいろな所をできる限りお邪魔して、今の状況を把握して、一日も早い被災地の復興・再生に向けて全力で取り組んでいきたいと思っています。

 もう一つ付け加えますと、福島ロボットテストフィールドは、就任して説明はいろいろ聞いたんですけれども、現場に来て将来性とかそういうことでは、すばらしいものだなというのを再確認し、やっぱりそういう現場を見るということの大切さを改めて確信したところでございます。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)ロボットテストフィールドの視察の件で改めて伺いたいです。実際にゴーグルを付けて今日体験されたと思うんですけれども、初めて訪問されたということなんですが、改めて所感、御感想をお願いいたします。

(答)日本の技術、元々持っている日本人のきめの細かさとかそういうことが、ロボットを製作していることに反映しているのかなと思いました。株式会社人機一体の金岡博士に一生懸命御説明いただきまして、世界に発信して行くんだという、すごく強い思いを語ってくださいまして、私たちとしましても、夢を実現するために応援したいなと、思うようになった次第でございます。

 また、今日見せてはもらえなかったんですけれども、風力発電、風洞棟で、またこれも新しい若い人たちが今頑張っているわけです。今までやっぱり風力発電というと羽根のついた風力発電という感覚だったんですけれども、回る形の風力発電というのは新しい試みだと思いますし、こういうことも実証実験を通して、実用化に向けて一歩でも進んでもらえればなと思う次第でございます。

 今の羽根の付いている風力発電は、音の問題とかバードストライクの問題とかいろんな問題を抱えています。そういう問題がクリアできれば、新しいこれも世界に発信できるかなということを感じてまいりました。

 いろいろ聞いてみると、かなりそういう形で実証実験をしたいといういろんな会社とか、それから小さな企業とかが来ているということでございまして、この地域から、福島からいろんなものが成功して出ていってくれればなという思いでございます。

(問)今、大臣がおっしゃった中で、ロボテスについて将来性が大変すばらしいというお話があったんですけれども、地元の報道で、ロボテスとF-REIとの統合、それを県が検討に着手したということがあったんですけれども、その統合について大臣の御見解をお伺いしたいんですが。

(答)これはいろいろ新聞等で発表されておりますけれども、今後、当事者間での協議に委ねられるものでありますが、F-REI統合が実現する場合には、ロボテスの機能とこれまでの成果を継承していくことが必要と考えているところでございます。

 その上で、F-REIのロボット分野の研究や実験、実証の拠点としてロボテスが常時活用されるとともに、F-REIに関わる多くの研究者等がロボテスに集うことになり、ロボテスの利用企業等との連携が図られることで、更に新たな研究成果や産業創出が期待できると思います。それによって人々が集まってくるということ、それによって非常に地域の厚みができるのではないかと思います。

 今、F-REIが進めようとしているワールドロボットサミットの開催などを通じて、災害対応やインフラ点検などで活躍するフィールドロボットの社会実装と普及のため、市場化・産業化を意識した性能の評価方法の標準化がロボテスを拠点として進められることも期待しております。そのために必要な投資もF-REIにおいて検討されるものと考えております。

 いずれにしても、こうした点を含め、ロボテスのF-REI統合に向けて検討を加速化するよう、復興庁としてもしっかりサポートしてまいりたいと考えております。これはすばらしいことだと思っております。

(問)南相馬と新地町に来てみて、復興に向けた課題は何だと感じられたか。もしあったとしたら、それに対して復興庁としてどういう支援ができると感じられたかお伺いしていいですか。

(答)南相馬は以前にもお邪魔したんですけれども、町のにぎわいも少しずつ出てきているのかなという感じがいたしました。新地町のほうはなりわいがまだまだなのかなという感じがしましたけれども、今後、町のいろいろな相談を含めながら、復興庁としても一歩ずつでも先に進むようにしていきたいなと思っております。これからはきめの細かい対応が必要なのかなと思っている。インフラ整備のところは一段落ついたのかなと思っておりますけれども、今後の町の課題はしっかりと受け止めていきたいと思います。

(問)F-REIとロボテスの統合について、もう少し幾つか教えていただければなと思っていたんですが。当事者間での交渉になるというふうにおっしゃいましたけれども、ただ、最後にすばらしいことだと思うということで、サポートしていく姿勢を見せられました。なるべく早く実現したいというようなお考えがあったりというのはございますか。

(答)実際はF-REIはまだ建物もない状況でございますので、そういう中でロボテスと統合できることによって実験場が造れるということは大変大きいと思います。そういう意味でも研究開発の充実のためにはなくてはならないものになるのではないのかなと思っておりまして、我々もしっかりと、一日も早く結果が出るように支援していきたいと思います。

(問)なくてはならないものというのは、統合がなくてはならないものだという。

(答)じゃなくて、統合したことによってロボテスの施設を利用できるということが、これからのF-REIの発展の中でロボットの研究が進むという意味で言いました。

(以  上)

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