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土屋復興大臣記者会見録[令和5年10月12日]

令和5年10月12日(木) 10:46~10:56 於)大熊町役場1階 多目的スペース

1.発言要旨
 

 皆さん、こんにちは。本日は、浪江町、大熊町を訪問いたしました。

 浪江町ではF-REIの本施設予定地を視察いたしました。現場を実際に拝見し、またF-REI本部において山崎理事長ともお話しいたしました。引き続き、創造的復興の中核拠点を目指すF-REIの取組を、政府一丸となって支えていく決意を一層強くした次第でございます。やはり現場を見ると、大きさというのも、とても広大な構想だなというのを感じたところでございます。

 次に、先行除染対象として計画認定された大熊町の下野上1区を視察し、町長から拠点外の現状のお話を伺いました。本日も、まるで発災当初の状況のまま時間が止まったような現状を見させていただきました。でも、発災直後の現状から、泥棒が入ったり、それからイノシシが入ったり、ハクビシンが入ったりという状況の中で、時間とともにどんどん変わってきているという状況を肌で感じました。

 町長のおうちの中を見させていただきましたが、初めて、外から見るのではなく中の状況を見させていただいて、あまりのすごさに本当に驚きを感じるとともに、何とか住めるようにしようという思いを持っていた人たちも挫折してしまうのだなという状況を見させていただいて、大変心が痛んだ次第でございます。帰還意向のある住民の方々全員の一日も早い帰還を目指して、改めて全力で取り組もうという決意をした次第でございます。

 本日のそれぞれの視察先や復興の現場の状況をしっかりと受け止めて、これからも現場主義に徹して、現状を知らなくて復興・再生の牽引役として仕事はできないなという思いがいたしました。頑張っていきたいと思います。

 ありがとうございます。

 

2.質疑応答

(問)F-REIに関して質問なのですが、発足から半年で、まだ始まったばかりですが、まだまだ課題が山積している中で、知名度は徐々に出てきたと思いますが、ただ、やはり一般の人たちは、一体あの施設は何の施設なのかという方々も多くて、これから研究開発も進めていきますが、そういうF-REIの発信という部分について大臣の所感をお願いします。

(答)F-REIは、今もおっしゃったように半年を迎えたところでありますが、山崎理事長ともお話ししましたが、今後、市民の皆様にしっかりと理解してもらう、受け止めてもらうことが非常に重要だという理解はお互いに共有しているところでございます。それと同時に、これは国を挙げての、日本の国力を尽くして世界に発信していく施設でもありますから、両面をしっかりとにらみながら広報活動していく必要があろうと思っています。

 復興庁としましても、この地域だけでなく日本の国民全員に対して、やはり「ここにF-REIあり」というような広報ができるように頑張っていきたいなと思っています。

(問)F-REIの話なのですが、先ほど、山崎理事長とも広報活動であったりなどを共有していくことが大事だというお話をされたということだったのですが、ほかにも何か具体的に、例えば今後どうしていくかとか、方針だったりとか、復興庁として何ができるか、そういったお話とかもされたのか。

(答)山崎理事長といたしましては、一日も早く建設を進めてもらいたいというのが一番の思いだったと思います。工程表がありますよね。だから工程表にのっとって各工程を着実に進めることが大事だと思います。復興庁の設置期間内で順次供用開始を目指して、更に可能な限り前倒しに努めていきたいなと思っているところでございます。

(問)帰還困難区域のほうなのですが、今日、大熊のほうを視察されて、昨日も双葉を見られたということだと思うのですが、帰還困難区域の中で、いつ除染をするかとかがまだ決まっていない地域が、富岡だったり浪江とかもあると思うのですが、そういったところは今後視察される予定があったりとかするのでしょうか。

(答)時間的制限もあるかもしれませんが、できるだけ私はこう考えております。復興大臣になって、できるだけ早い時期に、私が考えているこの地域のパズルを埋めるように、一つ一つしっかりと現場を見させていただきたいなという思いでございます

 いつということは今は言えない状況ですが、全体を見て、やはりどういうことが必要かというのも私自身も分かってくるのではないかと思いますので、具体的なことは今は未定でございますが、また入るときは御報告させていただきたいと思います。

(問)先ほど大熊町長のおうちの中を実際に見られたという話でしたが、帰還困難全体として、ハクビシンが入ったり、イノシシが入ったり、変わってきているというお話をされていましたが、実際に町長の家の中で驚きを感じたとかおっしゃっていましたが、例えば家の中でどういうふうな老朽化が進んで、どういうところを見てそういうふうな感じられたか。

(答)町長のおうちはまだ新しいので、老朽化というよりは、むしろ動物による被害がすごいすさまじいという感じがしました。最も驚いたのは、ビールの缶がいっぱい散らかっていまして、それはイノシシが飲んだらしいということ。それは本当に驚きでした。

 建てたときの思いがあるものの家、家に対する思いというのはみんなそれぞれ持っていると思うのですが、そういう思いが詰まった家ということを考えると、本当に。お母様とお父様が建てた家と聞いておりますが、お母様が90歳ということで、もう見せたくはないとおっしゃったのが胸が詰まりました。


(以  上)

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