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土屋復興大臣記者会見録[令和5年10月5日]

令和5年10月5日(木) 13:23~13:31 於)うのすまい・トモス

1.発言要旨
 

 ありがとうございます。

 本日は岩手県陸前高田市、大船渡市、釜石市を訪問し、各首長の皆様に復興大臣就任の御挨拶をし、復興の状況や課題についてお話を伺いました。

 陸前高田市では、「高田松原津波復興祈念公園」にて献花・黙祷を捧げ、「東日本大震災津波伝承館」を視察し、佐々木市長から町の復興状況を伺いました。

 大船渡市では、「おおふなぽーと」にて黙とうを捧げ、渕上市長から町の復興状況を伺いました。

 釜石市では、岩手復興局で訓示を行い、料亭「幸楼」にて三陸ものを使用した料理を頂きました。その際に、料亭を切り盛りする金澤若女将から、震災当時に料亭を開放し大変御苦労されたお話をお聞きすることができました。

 その後、「うのすまい・トモス」にて献花・黙とうを捧げ、「いのちをつなぐ未来館」を視察しました。また、野田市長から釜石市の復興における御要望をお受けいたしました。

 今回、津波復興祈念公園に各地でお邪魔いたしましたが、改めて、各首長さんたちが祈念公園を造るに当たって、住民の声をいろいろ聞きながら、苦労しながら完成させてきたということのお話を大分伺いました。最もこの町にとってベストなのはどこか、そして最もこの町にとって、市民にとって祈りをささげる場所はどこがいいのかというような、本当に各首長さんがそういう思いを持ちながらこれを完成させたというのが伝わってまいりまして、御苦労を感じたところでございます。

 今日、私が訪問していろいろ感じたこと、その思い、肌感をしっかりと受け止めまして、また関係者から伺った要望等もしっかり受け止めまして、関係省庁と連携し、一日も早い被災地の復興に向けて全力で取り組んでいきたいと思います。

 以上です。

 

2.質疑応答

(問)今日の訓示の中で、これからは復興においてソフト面が課題というふうに強調されていましたが、もう少し具体的に、どういった課題に向かっていくことが大事だとお考えでしょうか。

(答)どこの町を訪問しても、こころのケアというのが必ずついてまいります。こころのケアといっても、そんな簡単なものではないと思います。人それぞれの状況もやはり違うと思いますので、ここのところは時間もかかると思いますが、しっかりと支援をしていきたいと思います。

 そして、これから長くかかる人もいるかもしれませんので、復興庁というよりも、やはり総合的に見れば厚生労働省などとも連携しながら、長い目で見たこころのケアというのが必要なのだろうなと感じました。

 それから、日常生活の環境ですよね。生活しやすい環境、そういうものでまだまだ足りないものがあるという町もありますので、その辺は首長さんなどともお話ししながら、少しでも住みやすいまちづくりをしていければと思っております。

(問)今日、原発のALPS処理水の海洋放出がまた始まりました。それも含めて、先ほど釜石市長からも要望書があったと思うのですが、海洋放出に対する復興庁、大臣としての受け止めを改めて教えていただけますか。

(答)第1回目の処理水の放出の後、我々も本当に緊張感を持って対応してまいりました。風評被害が非常に大きくなるのではないかという思いでございましたが、もちろん風評被害は残っておりますが、各首長さんに伺ったところ、まあまあ、なんとか落ち着いていますよという声を聞いておりますので、2回目も引き続き風評被害対策はしっかりとしていきたいと思っています。

 特に、私ども直接ではないのですが、例えば経産省にしても、環境省にしても、IAEAにしても、処理水の海への結果を今、データを取っておりますので、このデータを我々も確認しながらきちんとやっていきたいと思っています。

(問)加えて、今、経産省の話も出ましたが、要望としては、市場であったり、あるいは漁協さんであったり、支援、特に経営基盤の強化であったり、組織体制の強化であったり、そういったところの後押しもしてほしいという声もあったと思うのですが、そういった幅広い意味での対策、支援といった点に関してはいかがでしょうか。

(答)復興庁という直接的ではないにしても、やはり司令塔でございますので直接声を聞くことが多いわけでございますので、その点は私たちの復興局の職員たちもしっかりと皆さんの声を聞いて、そして経産省であれ、または今回の復興予算だけではなくて、いろいろな省の予算の中からでも、支援できるものはいろいろと考えていきたいなという思いでございます。

 どうもありがとうございました。


(以  上)

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