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土屋復興大臣記者会見録[令和5年9月27日]

令和5年9月27日(水) 17:13~17:21 於)田村市役所3階301会議室

1.発言要旨
 

 本日は富岡町、浪江町、南相馬市、飯舘村、川俣町、田村市の6市町村の首長に就任の御挨拶をするとともに意見交換をしてまいりました。

 その中で、特定復興再生拠点区域外の避難指示解除に向けた取組の加速化、帰還と移住の促進及び生活環境整備、中長期的な復興財源の確保、それからF-REIの設置による広域的な効果の波及、ALPS処理水の処分に係る風評対策は全体ではなく一部聞かれました。それから産業・なりわいの再生、営農再開に向けた対策、このようなお話が多かったようでございます。

 それから先週水曜、木曜と合わせて、今日で原子力災害被災12市町村全てを回り、自治体の首長の皆様のお話を伺いました。自治体ごとに避難指示が解除された時期に違いがあり、帰還困難区域における住民帰還に向けた取組の進捗状況も様々である中、生活インフラの整備状況や住民の帰還状況、更には住民の皆様のニーズについての違いも改めて理解できたような気がいたします。

 また本日、南相馬の小高で家業再開や起業に取り組まれ、地域の人々を巻き込みながら地域全体の活性化に取り組んでおられる大変魅力的な女性お2人から話を聞くことができました。この復興においては、南相馬市の市長さんがお話しになりましたけれども、地域の復興に女性が立ち上がることで南相馬の復興が始まったということで、非常にパワーのあるお2人だということで紹介していただきました。

 例えばユズの出荷再開に向けて相当苦労されたようでございますけれども、放射線量を何度チェックしても、何年も何年も忍耐強く持っていって線量を測ってもらうと、ある時突然線量が落ちたということで、今ユズとトウガラシを合わせたような振りかけみたいなものを作っておりまして頑張っておられるようでございます。

 あと、今日はお昼を食べた旅館を経営している女性の方のところですね。福島大学の学生さんたちが生き生きとフィールドワークで働いているところを見聞きしまして、若い人がこうやって入ってくることによって町がすごくにぎわいを取り戻すんじゃないかという思いを感じました。これからはソフトパワー、女性や若者を含めた人の活力があって町が復活してくるんじゃないかということを感じたところでございます。

 これからまた機会がありましたら、女性の皆さんとお会いして、車座になっていろんな意見交換ができれば、またもっともっと違った意味での復興に必要なもの、それから皆さんの苦労を聞けるんじゃないかと思って帰ってきた次第でございます。一回りして肌感覚を持って、一つ一つきめ細かく対応していくことが大事だということを更に感じましたので、またいろんな所を訪問いたしまして、皆さんの気持ちに寄り添いながら頑張っていきたいと思っております。

 今日は両副大臣と一緒に回ってまいりましたけれども、両副大臣もこれから私とともに一生懸命現地に参りまして、本当に現場主義に徹して頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。

 以上です。

 

2.質疑応答

(問)今日はどんな所を見て、実際見た感想というのを簡単に教えていただければと思います。

(答)やっぱり、かなり車の中からいろんな町を歩きましたので、町によって復興の形が違うんだなということを少し感じました。例えば、除染されて戻ってきた地域と、要するに全市が避難した所とか全市ではなくて部分的に避難した所とか、そういうところが大分違うんだなということを感じて帰ってまいりました。

 あとは、首長さんなんかはやっぱり、この先の予算の関係で相当皆様から御要望がございまして心配の様子でしたけれども、我々は最後の最後まで頑張っていくということを伝えさせていただきました。

(問)12市町村を回られて、それぞれニーズの違いが理解できたということなんですけれども、大臣として今後、最優先の課題は何と感じられたか、力を入れていきたいことがあれば教えてください。

(答)生活に根差した生活環境の整備というのは非常に大事なのかなと思います。いろいろハードの面は整備されているわけですけれども、戻ってこられても買い物する場所とかそういうところに困っている方もいらっしゃいますので、やっぱり生活に根差したものの要望がこれから多くなるのかなと思います。いずれにしましても、地元の皆様の声をしっかり聞きながら、一つ一つ丁寧に支援していきたいなと思っております。

(問)お昼には常磐ものをお召し上がりになったかと思うんですが、そちらの味などを教えていただければ。

(答)最高でした。ヒラメとアイナメとホッキ飯。ホッキ貝は私大好きなのでホッキ飯を食べられたのはうれしいです。ホッキの弾力にやっぱり新鮮さを感じました。それからアイナメなんていうのは高級魚なんですよね。だから私関東、埼玉県ですけれども、やたらと食べられないんですけれども。特別に作ってくださったのかどうか分かりませんけれども、アイナメを日常、こちらのほうに住んでいる方は時々は食べられるんじゃないかと思って、本当に羨ましい限りだなと思います。そういうことで、おいしい食事を食べさせていただきました。


(以  上)

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