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土屋復興大臣記者会見録[令和5年9月21日]

令和5年9月21日(木)12:04~12:16 於)大熊町立学び舎ゆめの森 図書ひろば

1.発言要旨

 本日は、双葉町長に就任の御挨拶に参りました。それと同時に、この大熊町「学び舎ゆめの森」落成式典に出席させていただきました。

 双葉町長との意見交換においては、主に特定帰還居住区域について、除染をはじめとする避難指示解除に向けた取組の推進というお話、それから中長期的な復興財源の確保、そして、できるだけ早期の住民帰還の実現、そんな話がありました。

 それから、昨日と今日と6町村の首長さんとお話をさせていただいて、改めて地域においての復興の状況に差異があるということも肌で感じてまいりました。その状況に応じたきめ細やかな支援が重要であると強く感じたわけでございまして、これから各首長の皆様からの御要望を丁寧に受け止めて支援をしていきたいと考えております。

 また、私自身、就任したときに、地域において女性も活躍しているようでございますが、できたら女性の方たちとの対話も改めてしていきたいと考えております。

 次に、大熊町において、この「学び舎ゆめの森」落成式典に出席いたしました。まず、外から見た校舎の形が、学校というような今までの私の持っているイメージと大分違って、すごく新しい形なんだなというのを外で見て感じました。そして、正に式典においても、子どもたちが参加する、今までに経験したことのないような式典、これはすばらしい式典だったなと思っております。未来に希望がつながるような学校ができたと思っております。地域の明るい未来に向けた大きな一歩になるのではないかなと考えております。

 帰還された住民の方々、これから帰還される住民の方々、新たに大熊町にお住まいになる方々が集って交流が生まれ、学校という、単に子どもたちの勉強の場だけではなく、町全体の皆様の交流の場が大きく広がることを祈念したいと思っております。

 学校の中を案内していただいたときにお伺いしたところ、かなり遠くの地域からも、自分の子どもたちをこの学校で学ばせたいといって見学にいらっしゃる方もいるということで。既にもう移住してこられた方も、子どもの教育のためにという方もいらっしゃるということを聞いております。そういう、新しいこれからの教育の場として大きな発信力があるのではないかというのが私の感想でございまして、今後期待していきたいと思います。

 引き続き、やはり就任して現場主義に徹しますと申しましたが、更に現場主義に徹して、できる限り、体力の続く限りいろいろな所にお邪魔していろいろなお話を伺い、それでいろいろな施策に反映させていきたいという強い思いを感じました。

 ありがとうございます。

 

2.質疑応答

(問)大熊町ですが、震災前のおおよそ1割の方が今、居住していらっしゃるということで、1,000人余りです。もともと1万人以上いたのですが、今は1,000人ぐらいということで、まだ復興はこれからといいますか、ようやく子どもたちが戻ってきたという段階なのですが、今後、この大熊町の復興のためには国からどんな支援をするべきだというふうに考えていらっしゃいますか。

(答)双葉でもお話があったのですが、被災してよその町に避難した方々が長くなってきて、もうそちらの所に住まわれてしまっている方も多いと思うのですが、そうではなくて、人口からすると戻りたいと考えている方もまだまだたくさんいると思うのです。そういう方が戻ってくるには、住まうところがまず大事だと思うのです。

 そういう点で、避難して、お金も使って財力も厳しい中で、建設の資材高騰等で大変住宅建設もお金がかかる中で、戻りたいという方がいたら、そこら辺のことを少し考えていただきたいというお話があったのです。そういうことに関しましては、これから復興庁だけではなくて、日本のいろいろな省のスキームを考えながら、少し庁のほうでももんでいきたいなと思っています。

 そういうこと、人が戻ってくるのが第一だと思います。そういう中で、移住者も増えてくるし、経済が少しでも回っていけば変わってくるのではないかなと思っています。

(問)先ほどの発言の中で、6町村を回られて、各町村によって差異があるということをおっしゃっていましたが、どういうところに差異があって、今後どういうふうに解決していかなければいけないかと、その辺の具体的なお考えがあれば。

(答)もともとの人口が違いますから、各町村。そういうところでも、やはり先ほどもお話があったように、なかなか帰還者が少ないという町。あと、帰還困難区域を抱えているところが一番大変な状況でございます。やはり首長さんもそこら辺は相当に、何から手を付けていいんだろうかという思いだろうと思いますけれども、正に今、第二期の真ん中でございますから、この残された期間で、目いっぱい人口を増やすことを考えていかなければならないと思っています。

 それから、例えば車が運転できないけれども買い物に行きたいという方たちが困難だということも、地域によっては非常に重い問題であろうと思います。そういう点なんかも、やはりこれからどうしていくかということは首長さんなんかと更に深掘りしながら支援を考えていきたいなと思っています。

(問)今日発売の『週刊新潮』に大臣のことが出ております。フラワーアレンジメント教室というのは、まだやられているのですか。政治資金をそこに。

(答)今はやっておりません。あれは教室と、それから事務所を分けて使っておりましたので、その分は、大家さんがいますから、家賃は半分ずつに分けて支払ったものでございます。

(問)公設秘書の方の写真も出ていましたけれども、お母様のお世話とか、それから料理とか掃除とかもされて。

(答)全くしておりませんので、もう本当に、何とも彼女がかわいそうという感じです。彼女は正に第一秘書として、しっかりと経理全体と、それから地元のお通夜とかそういうものにも行っております。母の面倒は違う人が見ております。彼女は家には住んでます。だけれども、私の家は大変大きい家なので、彼女は1軒、自分の家としてぐらい、キッチンもありますし、お風呂もありますし、そういう中で住んでいるので、我々と生活は全く別にしておりますけど、私の家の敷地にいるので、そういうふうに取られるのかなと思います。

(問)冒頭で女性たちとの対話を進めたいとおっしゃいましたが、具体的にどんな。

(答)まだ具体的にはなのですが、すごく活躍している女性がいますよと内堀知事がおっしゃったか、大勢の首長さんにお会いしたので記憶は定かでないのですが、そういう方を紹介していただきながら、そういう方を中心に女性の対話というのができたらしたいなと思っています。

(問)昨日、今日で6町村を回られたと思うのですが、残りの浜通りの町村についてはどういう。

(答)また参ります。近いうちに参りますので。

(問)今は首長への御就任の挨拶が中心だと思うのですが、今後、どういったとことを視察したいとか、どういった方にお話を聞きたいとか、何かありますか。

(答)復興の段階で、新しい建物だけではなくて、各市町村でいろいろ新しい試みがされていると思うのです。そういうところもしっかり見ていきたいと思います。そういうことによって、トータルで見ることによって、今後何が必要かということが少しでも見えてくるのかなと今の段階では思っております。


(以  上)

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