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土屋復興大臣記者会見録[令和5年9月20日]

令和5年9月20日(水)17:20~17:28 於)葛尾村 葛尾村民会館1階 大ホール西

1.発言要旨

 報道の皆様、今日はありがとうございます。

 本日は、川内村、楢葉町、広野町、大熊町、葛尾村の3町2村の首長に就任の御挨拶をするとともに、意見交換をさせていただきました。

 また、お昼は常磐もののヒラメ、メヒカリ等、本当にすばらしい昼食を食べさせていただきました。私はメヒカリが大好きなのですが、今まで食べたメヒカリの中で最高の、本当に丸々太った立派なメヒカリの空揚げを食べさせていただいて、常磐もののすばらしさというのを本当に感じたところでございます。ヒラメも、ものすごく良かったですね。

 あとは、各町村長との意見交換においては、主に避難指示解除後の生活環境整備、これは内堀知事さんからもそういうお話は聞いておりますが、正に現場へ行きましたら、どの首長さんもここら辺でかなり大変な思いをしているんだということが分かりました。それから、特定復興再生拠点区域外の避難指示解除に向けた取組の加速化というのも、やはり皆様心配しておられるところかなと思います。そして、中長期的な復興財源の確保の中で、復興再生支援の継続と中長期的な復興財源の確保というもの、これも心配しておられた点だと思います。

 それから、何より言わんかALPS処理水の問題が今の一番の懸念材料でございまして、この問題については責任を持って我々も対応していく所存でございます。特に風評対策の徹底をしていくということで皆様にお伝えさせていただきました。

 F-REIの設置による広域的な効果の波及、これもただF-REIが独立的にすばらしいということを世界に発信するものではなくて、地域に貢献できるものにしてほしい、この声も大分大きかったかと思います。

 それと、やはり人口減少。もちろん皆さん避難されていますので、その方たちがまだ戻ってきていない町もたくさんあります。そういう意味で、人口が増えないがゆえに、また町の再生がなかなかしにくいという面でお悩みになっているところも多いかと思います。

 また、いったん避難された方というのは、そちらで定住してしまっている関係もあって、なかなか来られない方も多いかと思いますので、その辺は違った形で新しい方たちが入ってくるような、魅力あるまちづくりというのも一つの課題だろうということをおっしゃっていた首長さんが多いと思います。

 改めて今日、福島にお邪魔いたしまして感じたことは、それぞれが違った復興の状況がある、差異があるということを感じました。ですから、これから更にきめ細やかな対応が必要、支援が必要であるということなのだろうと思います。そのためには、また近いうちに福島の浜通り地域において実際に復興が進んだ現場、今日は首長さんのお話を伺っただけなので、現場も見せていただいて、そういうところで感じることプラスアルファ支援をしていきたいと思いますし、創造的に復興に取り組む現場まで広く伺ってまいりたいと思っております。

 具体的には、学校とか病院とかはインフラ整備ができておりますけれども、事業所、漁港といった働く場、それから営農再開の現場、特定復興再生拠点区域内外、更には研究教育・インキュベーション関連施設など様々あろうと思いますので、できる限り、時間のある限りお邪魔したいと思っています。

 福島の本格的な復興・再生に向けて地元の皆様のお話を伺うということ、これは非常に大事なことだというのを感じましたし、被災者の心に寄り添いながら全力で取り組んでいきたいと思います。

 肌感覚というのは大事だなと思っておりますので、これからも肌感覚を持って、それから神経を研ぎ澄ましながら頑張っていきたと思います。

 

2.質疑応答

(問)冒頭、お話があった中で、復興拠点外の取組の加速化が必要であると首長さんからも要望があったということで、つい先日、双葉町、大熊町で復興拠点外の特定帰還居住区域の先行除染のエリアの案が決まりました。その中でも、住民のコメントとして除染解除まで数年かかると、少なくとも3年から5年ぐらいかかると、もっと早くできないかという声も上がっていますが、正にその加速化が必要なのですが、大臣の御所感をお願いします。

(答)大熊町の町長さんとお話しする中で、議会は通りました、県のほうにも要望を出しているということを伺っております。

 今年度の予算においては、この大熊町と双葉町の一部地域での計画の認定後、先行的に除染に速やかに着手できるように除染予算を含めた事業予算を取っておりますので、もう決まりましたら、しっかりと早くスピードを持ってやりたいと思っています。

 ごめんなさい。もう一つ。日程的には、今年度どうなるかというのは、まだ今の段階では答えられないですけれども、でも県に言ったので、もうこちらの国のほうに来ましたら、できるだけ早くスタートを切れるように頑張りたいと思います。

(問)先ほど大臣は浜通りの地域について、改めて復興が進んだ現場を広く見ていきたいとおっしゃいましたが、復興が進んでいない所を見なければいけないのではないですか。

(答)そういう意味では。

(問)復興がまだ進んでいない地域のほうを優先して見なければいけないのではないですか。

(答)だから、そういう地域ももちろん見に行きますけれども、やはり浜通りの所は非常に厳しい地域でございますので、原発があって。ですから、やはりそこら辺の所の地域を見させていただいて、徐々に、時間に限りがありますので、できるだけ行ける所へ行きたいと思っております。誤解のないようにお願いします。


(以  上)

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