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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年6月29日]

令和5年6月29日(木)15:33~16:01 於)大熊インキュベーションセンター

1.発言要旨
 

 本日は、飯舘村、南相馬市、双葉町並びに大熊町を訪問いたしました。

 飯舘村では、先月1日に避難指示が解除された長泥地区の長泥コミュニティーセンターにお伺いし、除去土壌を用いた再生利用実証事業の取組状況を視察するとともに、ビニールハウスで育てていた村民の皆様方からお花を頂戴したところであります。併せて、いわゆる土地活用スキームで避難指示を解除した公園も視察してまいりました。

 南相馬市では、福島ロボットテストフィールドを訪問し、直近の取組状況についてお話をお伺いするとともに、株式会社人機一体の社長の金岡博士から、人型重機のデモンストレーションを拝見したところであります。

 また、風洞棟では、ドローンが飛行する際の挙動を、実際に飛行させることなく再現できるドローンアナライザーを視察してまいりました。

 次に、大熊町、双葉町から、それぞれ先行除染対象として表明のあった大熊町の下野上1区、双葉町の三字行政区を視察し、両町長から拠点外の現状のお話をお伺いしたところであります。帰還意向のある住民の方々全員の一日も早い帰還を目指して、全力で取り組む決意を新たにしたところであります。

 最後に、ここ大熊インキュベーションセンターでは、町による起業支援の状況を視察いたしました。そのうち、次世代グリーンCO2燃料技術研究組合によるバイオエタノールの生産技術の研究と生産研究設備の建設への取組は、被災地域の新たな産業と雇用の創出への希望を大いに持たせるものであると思います。

 本日のそれぞれの視察先や地域の現状をしっかりと受け止め、引き続き、一日も早い被災地の復興・再生に向けて全力で取り組んでまいります。

 私からは以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)先行除染についてお伺いします。今回2地域を視察されたということで見えてきた課題や、あるいは今後の除染の開始の目途など、現在の町との調整状況をもしお分かりであればお聞かせください。

(答)現状を見てきて、まずは帰還意向のある人たちの確認をしていかなければなりません。それと、更にはその環境をどのように整備していくかという問題がございます。こういった課題をしっかりと整理しながら、そしていつ除染をするかどうかという問題については、今年度中に開始できるように最大限努力させていただきますが、これは速やかに各自治体と相談を進めてまいりたいというふうに思います。

(問)大熊町の復興拠点の避難解除が間もなく1年を迎えることになりますが、実際に足を運ばれて大熊町の状況を見た感じをお聞かせください。

(答)大熊町の避難指示解除から1年が経とうとしています。実際に多くの方が本当に帰ってこられる環境をつくっていくことというのは、一番私は大事だというふうに思っております。

  やはり帰ってくるためには様々な要件が必要になってくるというふうに思います。その中で、やはり生活環境の中で買い物環境、更には医療環境がが、本当に実感として必要と感じたところであります。

(問)先行除染に絡むお話なのですが、町長双方ともお話しされたということで、それぞれ除染の進め方でしたり、面的除染をやはりしてほしいという意見が強かったと思うのですが、そのあたり、町長とどのようなお話をされたか、言える範囲でお願いします。

(答)今、御質問があったとおり、町長からは面的な要請というのはやはりありました。この点については、私どもはしっかりと状況を見定めて進めてまいりたいというふうに思いますが、一番大事なのは、帰還する住民が安全・安心に日常生活を営むことができる、こういうことが前提だと私は思っております。

  その上で、まずは、前からも申し上げておりますが、道路、宅地、集会所、墓地などの日常生活を営む上で必要となる範囲が区域に含まれるように、地元自治体と十分協議をしてまいります。

  したがいまして、今日お会いした大熊、双葉の町長さんの意向も、これは当然一番大事なことだというふうに思っておりますので、今後とも連携しながら協議をして進めていきたいというふうに思っています。

(問)EUの輸入規制に関してお伺いします。6月頃に協議開始というふうにされておりますが、大臣はこれまでもいろいろな大使に協力を働きかけてきましたが、現状の協議の状況がもしお分かりであれば教えてください。

(答)大変申し訳ございませんが、EUの関係については、今、私自身が直近の新しいものを知り得る状況にはありませんので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。


(以  上)

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