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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年4月22日]

令和5年4月22日(土)15:05~15:12 於)福島県立医科大学先端臨床研究センター

1.発言要旨

 本日は、双葉町及び福島市を訪問いたしました。

 双葉町においては、浅野撚糸株式会社双葉事業所の竣工式に出席いたしました。様々な困難を乗り越えて竣工に至った、浅野社長及び伊澤町長を始めとする関係者の皆様方の熱意に改めて感銘したところでございます。

 そして、町が働く拠点として位置づける中野地区産業復興拠点に、今般、また一つ企業を迎えたことは、復興のスタートを切った双葉町の歩みを更に前に進めるものになると考えております。本日竣工された事業所も含め、この産業復興拠点が、雇用の場はもとより、県内外の人々の交流の場としてもしっかりと役割を果たすことを大いに期待しているところであります。政府といたしましても、引き続き、避難指示解除後の産業・なりわいの再生や生活環境の整備に向けた取組を進めてまいります。

 福島市においては、ここ福島県立医科大学において、がんの革新的な治療法につながるRI医薬品の開発において重要な役割を果たしているサイクロトロンの設備を視察いたしました。また、感染症に対する抗体医薬品開発の研究内容についても御説明をいただいたところでございます。

 「放射線科学・創薬医療」は、F-REIが取り組む重要なテーマの一つであり、また、県立医大とF-REIは、今月5日、連携を密にするとの基本合意書を締結したところであるので、復興庁といたしましても、今後とも両者の取組をしっかりと支えてまいりたいと思います。

 本日の視察を踏まえて、引き続き一日も早い被災地の復興・再生に向けて全力を尽くしてまいりたいと思います。

 以上です。

 

2.質疑応答

(問)双葉町について伺います。今日、浅野撚糸さんに視察に行かれて、企業立地は進んでいるけれども、やはり課題としては帰還の居住者がまだ少ないということだと思いますが、復興庁としてどういった支援を本年度できるのか、大臣として町の復興をどう支えていくかというのをお聞かせください。

(答)今の御質問の中で私も特に感じているのは、帰還が少ないということは実際に現実であります。

 双葉町においては、昨年の8月に特定復興再生拠点の避難指示が解除されたところであります。こういった避難指示が解除された区域の復興に当たっては、引き続き、まず地元の声をしっかりと聞いていくことが大変重要だというふうに思いますし、その上で、公的住宅、商業施設、交流施設の整備など、生活環境の整備を進めていく必要があると思います。

 また、復興庁としては、今後、拠点外について、帰還意向のある住民の方々が全員帰還できるように、避難指示解除後の取組を進めていく政府方針に基づいて、福島復興再生特別措置法の改正案を今、国会に提出してございますけれども、この法案を早期に成立させていただいて、そして復興を更に加速していきたいということであります。

(問)F-REIについては、具体的に何をするのかといったことがまだなかなか見えてこないといった声もありますけれども、F-REIの第4分野、あるいは第5分野について、福島医大との連携で具体的に何を実現していくのか、国としてそれをどのように支えていかれるのか、お考えを教えてください。

(答)F-REIの発足は4月1日であります。そこから2週間余りたっておりますけれども、まだ県民の皆さんや国民の皆さん方に、その状況がなかなか理解されていないということも、また事実だというふうに思います。その上で、やはりこれからしっかりとF-REIの方向性を示していくことや、対外的にアピールすること、発信することがすごく大事だと思っております。

 その上で、今日訪問しました県立医科大学とは連携協定をしっかりと結んでいるわけでして、(県立医科大学は)研究教育機関として最先端の研究開発や人材育成を実施しているわけであります。F-REIと連携することによって、それを相互に協力し合える関係ができるということで、お互いにウィン・ウィンの関係ができていくのではないかなと思っております。特に第4分野、第5分野の問題については、ともに、しっかりと今後も対応できるというふうに思っております。

 県立医大を始めとする大学においては、各分野の様々な他の大学もございますけれども、こういった様々な大学等の研究施設と積極的に連携していくことが今後、必要だというふうに思っております。特に、今お話のありました福島県立医大は、包括的な連携協定によって互いの研究開発や人材育成の充実を図ることで、福島県の浜通りの地域の復興及び発展、並びに福島や東北の創造的復興に寄与することが期待されると、私はそのように思っておりますので、是非ともお互いの連携を強めていっていただきたいというふうに思っています。

(問)今ほどのお話に少しかぶるかもしれないのですが、実際に今日、福島医大さんの施設を見学されて、F-REIが進めている研究分野に本当に先行的に取り組まれている部分が多いかと思いますが、そこを実際に見られての受け止めというか、あと、かぶるかもしれませんが今後の期待というか。

(答)かぶってしまうかもしれませんが、答えとしては、先行的に、福島県立医大は特にがん治療に関して様々な形で進めているわけでありまして、更にそれをF-REIと連携することによって、より最先端の医療を提供できる、又は創薬ができる、そういった状況に持っていきたいというふうに思っておりますので、この両者の連携というのは大変期待を持って見ているところでございます。

(以  上)

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