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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年4月18日]

令和5年4月18日(火)9:31~9:43 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 1点目です。先週15日の土曜日、福島県いわき市において開催された「F-REI設立記念シンポジウム」に出席いたしました。

 当日は、オンラインを含めて国内外から600名を超える方々が参加したと伺っており、ICRU・国際放射線単位測定委員会のグレゴワール委員長や日本科学未来館の浅川館長からご講演をいただくとともに、トークセッションにおいては、地元企業の代表者や学生から、産業活性化や地域の将来像などについて活発かつ示唆に富む意見交換がなされ、非常に盛況なシンポジウムとなりました。

 F-REIが「創造的復興の中核拠点」として地域の復興・再生に裨益する取組を進めていくためにも、自治体や国際機関も含めた産学官での連携を深めることは、極めて重要であります。

 シンポジウムの前日、14日には、F-REIの国際アドバイザー4名が公表され、シンポジウムにおいて理事長から紹介がありました。いずれも国際的に十分な実績をお持ちで、かつ一定の組織のトップ等をお務めになっており、F-REIが世界に冠たる「創造的復興の中核拠点」となるべく、国際面の取組強化に関して、大所高所からの適切なご助言を期待しております。

 本シンポジウムを一つの契機として、F-REIがその役割にふさわしい取組を進めていけるよう、復興庁としても引き続きF-REIの取組をしっかり支えてまいりたいと思います。

 2点目です。現在、長野県軽井沢町で開催しているG7外務大臣会合の国際メディアセンターにおいて、復興庁ブースを出して復興関連展示を行っております。ブースでは、被災3県のお酒やジュースの試飲や、銘菓の試食、伝統工芸品の展示、パネル展示のほか、スタッフが岩手県の伝統芸能の衣装を着て来客へのおもてなしをしております。非常に限られたスペースの中、充実した展示内容になっていると聞いております。引き続き、機会を捉えて復興広報に取り組んでまいります。

 

2.質疑応答

(問)少し前、11日になるんですけれども、全漁連の会長と意見交換をされたかと思うのですが、その内容を教えていただけますか。

(答)11日に全漁連の坂本会長とお会いしました。被災地の本格的な復興にあたっては、ALPS処理水の処分は大きな課題の一つであります。また、被災地において水産業は重要な産業の一つでありますが、現在、様々な課題に直面していると思っております。坂本会長は千葉県生まれであり、私も千葉の出身でありますので、これらの課題について率直に意見交換を行いたいということで、面会をしたところでございます。

 ALPS処理水の放出については、科学的根拠に基づいた正確な情報等の効果的な情報発信の取組や、IAEAによる関与の重要性、「三陸・常磐もの」の消費拡大に向けた取組等についてお話をさせていただきました。

 坂本会長からは、東北のみならず全国の漁業者が安心して漁業を継続できることが極めて重要であるということ、そのための国の支援の必要性についてお話がありました。さらに、一部の国による水産物の輸入規制への国による対応についても言及があったところでございます。こうした坂本会長からの御指摘に対して、しっかりと取り組んでまいりたい、そのように思っております。

(問)復興庁のホームページでは、一部、その内容を公開されているかと思うんですけれども、事前に報道への発表であったり、公開等がなかった何か理由等はございますか。

(答)今回の面会は非公開でありました。今回は、私の希望で面会の機会を頂いたものでありまして、先方に可能な限り御迷惑をおかけしないよう、公表・非公表については先方の御意見を伺った結果、今回は非公表となったところでございます。

 面会後の広報については、ホームページ等で、今御案内のとおり、発信させていただいていることで先方からも御理解いただいたところで、このような形での御報告となったところであります。

(問)会談内容の中で、ホームページに載っていないような内容はありますか。

(答)ホームページの中に全て載ったかということですか。

(問)そうです。

(答)基本的には、ホームページに載っております。

(問)先日来、ドイツやフランスの大使と面会されて、風評対策をかねてお話しされたと思うんですけれども、どれぐらい相手方から理解が得られたというふうにお考えかというのと、今後の課題みたいなところに関して教えてください。

(答)まず、国外における風評をいかに防ぐかということは極めて重要な問題であるという認識の下に、私自身は在京の大使の皆さん方に、できるだけ現状を知っていただきたい、そして理解していただきたいという観点で進めてきております。

 ドイツとフランスの大使とお話しさせていただきました。まずALPS処理水の放出については、これは先送りできない大変重要な課題であるということ、そして、その内容について、きめ細かく説明し、御理解を得られるように努力してきたところであります。

 基本的には、今回の大使の皆さん方に2点ほど、まずお願いしたことがあります。輸入規制の解除という点と、ALPS処理水の放出に対する理解を深めてもらうという2点であります。

 それぞれの大使におかれましては、まずは輸入規制の解除についても、しっかりと本国のほうに伝えていくというお話でありました。それからALPS処理水に関しましては、客観的、科学的根拠に基づいた、しっかりとした透明性のある手続を進めていくことが大事だということで、IAEAからの対応もして放出することになりますので、その点については全く心配ありませんという旨の説明をしたところ、御理解いただいたところでございます。

(問)先ほど外務大臣会合のお話もありましたけれども、G7サミットを含め、G7の議長国としての今年の機会というのを、復興庁としてはどういうふうにしたいというか、利用したいというふうにお考えでしょうか。

(答)G7のサミット関係においては、それぞれの大臣会合がございます。その大臣会合の場において、復興の状況、そしてまた、これからALPS処理水の放出の関係、さらには、今言ったように輸入規制の関係についてできるだけ理解してもらえるような展示等をして対応していきたいというふうに思いますし、そのためにも、日本の魅力というものもそこで発信していきたい、そのように思っております。

(問)政務の話で恐縮なんですけれども、靖国神社が4月21日から23日に春季例大祭を迎えるのですが、大臣は例大祭に合わせた参拝を予定されていますか。また、真榊を奉納される予定があるかお聞かせください。

(答)私は今、参拝する予定はございません。

(問)真榊の奉納の予定もないということでいいですか。

(答)はい。

(以  上)

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