秋葉復興大臣記者会見録［令和４年８月30日］

令和４年８月30日（火）10:56～11:03　於）復興庁記者会見室 

１．発言要旨

皆さん、おはようございます。

　まず１点目は、大臣就任後、被災３県の知事への挨拶回りを皮切りに、被災３県に足を運ばせていただいておりますが、まずは、避難指示が出ておりました福島県内12市町村の首長への挨拶を昨日までに終了したところです。これからもできる限り、現地に足を運んでまいりたいと思います。

　また、27日土曜日には、福島市において原子力災害からの福島復興再生協議会を開催し、関係大臣、福島県知事等の出席の下、26日に決定いたしました、新産業創出等研究開発基本計画等について報告をさせていただいたところです。

　また、２点目ですけれども、本日、唯一全町避難が続いておりました双葉町の特定復興再生拠点区域の避難指示が解除となりました。避難指示解除に合わせて、町の役場機能も再開することとされておりまして、今月の27日には、役場新庁舎の開庁式が行われ、私も出席をしてまいりました。今回の避難指示解除は、町における復興・再生のまさにスタートラインであると強く認識しております。特定復興再生拠点区域の避難指示解除後も、引き続き、復興庁が司令塔となり、双葉町の復興をしっかりと支援をしてまいります。

　３点目ですけれども、本日、霞が関コモンゲートにおいて、福島県の協力を得て、復興庁主催で「ふくしま復興フェア」を開催いたします。私も、この後、視察をさせていただく予定です。本フェアでは、福島県産の桃などの青果や、全国新酒鑑評会において金賞受賞数が９回連続で日本一に輝いた日本酒などの展示販売が行われているようです。多くの皆様に福島県産品を買っていただくことが、風評の影響を払拭し、福島の復興を後押しすることにつながりますので、記者の皆さんもぜひお越しいただければと思います。加えて、９月１日と２日の２日間、新橋駅の西口のSL広場におきましても、福島県主催の「ふくしまの酒まつり」というのが開催される予定でございますので、お時間がございましたら、のぞいてみていただければ幸いでございます。

　冒頭、私からは以上です。

 

２．質疑応答

 

（問）先ほど、処理水処分に関する関係閣僚等会議で、行動計画が改定され、本策の風評対策も強化という方針決まったと思うんですけれども、それについて、大臣の決意などお聞かせいただければと思います。

（答）本日の関係閣僚等会議においては、ALPS処理水の処分に関しまして、これまでいただいた意見を踏まえて、御指摘のとおり、対策の強化や拡充の考え方が新たに策定されたところです。そして、行動計画の改定も行われました。また、私からは、既に公表しておりますとおり、これまでの風評対策タスクフォースでのALPS処理水に係る理解醸成に向けた取組に加えまして、さらなる効果的な情報発信等の風評対策を推進するために、民間有識者を含めた会議を新たに設けて検討することなど、発言をいたしたところでございます。

　基本方針及び今回改定されました行動計画をしっかりと踏まえて、これからも関係省庁と協力しつつ、決して風評被害を生じさせないという強い決意の下、風評対策にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

 

（問）冒頭触れられていましたが、双葉の避難指示解除に伴って、スタートラインという認識を示されましたが、改めて大臣として、このスタートラインに立ったところの所感などをお伺いできますでしょうか。

（答）本当に、双葉町に限らず大熊町に伺ったときも、町長さんや議長さん、異口同音に、ようやくスタートラインに立ったばかりだということを皆さんおっしゃったのが、極めて印象的でしたし、また昨日飯舘村に伺ったときには、移住、定住、しっかり力を入れて取り組んだんだけれども、スタートのスタートに今いるという認識だということを村長さんが示されて、スタートのスタートであるという村長さんの認識も極めて印象的なものがありまして、やはり12市町村それぞれのステージで差異があるなということを改めて思いましたし、また市町村それぞれの中においても、地域の状況が様々異なっているということを思ったところでございます。

　いずれにしても、双葉町では、これまで先行解除されてまいりました中野地区での産業拠点の整備が、拠点区域内の双葉駅周辺で公的な住宅、あるいは先般開庁した役所の整備が進められてきたほかに、診療所や交流施設などの生活基盤の整備に向けた取組が進められているところでありまして、やはり戻ってきていただく避難者の皆さんの生活環境基盤整備ということが、この後、しっかり復興庁としても支援をしていかなければならないことだろうというふうに思っております。

（以　　上）