1.発言要旨
おはようございます。
私のほうからは、10月の首里城の火災について1点目。10月31日で首里城の焼失から満2年になります。改めて沖縄の誇りとも言える首里城の重要性を認識するとともに、県民が抱いた喪失感を思い起こしているところであります。
首里城の復元につきましては、令和2年3月に政府において決定された首里城正殿等の復元に向けた工程表に基づき、首里城正殿の令和4年の本体工事着工、令和8年までの復元に向けた取り組みを着実に進めております。
また、復元工事の様子の一般公開や、プロジェクションマッピングをはじめとした復興イベントなど、観光振興や地元のニーズに対応した取り組みについても、関係機関と連携をして取り組んでいるところであります。
引き続き国営公園事業である首里城の一日も早い復元に向け、関係省庁等と連携し、責任を持って取り組んでまいります。
2点目は、小笠原諸島の海底火山噴火で発生した軽石が沖縄近海に漂着し、問題となっている報道がありますが、私のほうも週末に糸満の漁協の組合長さんから、県漁連の会長を通じての話だったと思うんですが、漁協を訪ねまして、状況、お話をお聞きしました。また、一緒になってビーチに来ている軽石の状況等々、回収した後のビニール袋に包まれた現場等を見ました。
糸満の組合長さんからの話の中で、漁船がパヤオの近くで漁をしていたら、その周辺に軽石がたくさんあって、漁船の何かに詰まってエンジントラブルになりそうだったので、引き揚げてきた漁船があったと。出ていこうという漁船に対して、今からパヤオに行くと、エンジントラブルで船が止まった場合、助けに行く船も行けなくなるので、行かないほうがいいという話があったということを漁協の組合長さんから聞きました。
報道等重ね合わせて見ますと、小笠原のほうから1,050キロぐらい離れた北大東、北大東からさらに400キロ離れた沖縄本島の東海岸、さらにそれが西海岸のほうまで、北部の辺土名漁港とか太平洋側の安田の漁港等の報道を見ておりますと、かなり深刻だなという思いで見ております。
現在、県と水産庁のほうでこの状況、災害復旧の方向で話し合っているということを聞いております。
私からは以上です。
2.質疑応答
(問)復興関係のことでお尋ねします。大臣、選挙期間中ではございますが、福島の原子力災害被災地域の市町村を回られまして、首長の方々と就任後初めて意見交換されたかと思います。どのように首長さん方の声を受け止めて今後の政策に反映させたいか、ご所見を聞かせていただければと思います。
(答)被災地域の12市町村、丸2日がかりで役場を直接訪ねて、就任あいさつを兼ねて、わずかな限られた時間ではありましたけれども、話し合いをすることができました。
私のほうからは、これからがスタートですという思いも伝えましたし、選挙戦が実は11月7日ぐらいからだと、私は思っていたものですから、日程調整を先行していて、それを優先する形で参ったんですけれども。実際に現場の市町村長さんの声を聞くと、また少し現場を見る機会もありましたので、特に帰還困難区域の帰りたくても帰れない地域、住宅が、時間が10年何カ月たって、イノシシが入ってきたりという話も聞いておりますし、大変な状況だなというのを痛感いたしました。
市町村ごとにそれぞれの課題があるということは知事さんからも聞いておりましたし、実際に12市町村長さんに会ってお話を聞くとそれぞれの課題があるなと。ですから、それぞれの課題に応じた、心を触れ合わせて、きめ細やかな対応をしていかないといけないなという思いを改めて強く感じたところであります。
(問)冒頭ご発言のあった軽石の件なんですけれども、地元の漁協だけではなくて、海上保安庁などの船も被害を受けております。災害規模を見ると、地元のみでの対応は難しいと思いますが、改めて国として支援の必要性について、大臣のお考えをお願いします。
(答)まだ全容解明がどの程度進んでいるか把握はしておりませんけれども、新聞報道、テレビの報道、あるいは私が組合長から聞いた話、さらには竹富の町長さんの話なんかでは、竹富町の島に鯨が浜に上がっていると。ひょっとしたらそれなども軽石を食べて上がったのかなと頭をよぎったんですが、まだ事実関係、詳細は聞いておりませんけれども。今、沖縄の側に来ていますけれども、黒潮に乗って九州、本州に行ったら、大きな災害にならないかなという不安もよぎりましたので、閣議が始まる前ではありましたけれども、農林水産大臣に沖縄でこういう1,000キロ離れた海域から軽石の問題が起こっていますよと耳打ちをしておきました。
農林水産大臣はテレビの報道を見ていたみたいで、相当のあれだなという情報、認識は報道で知っている限りの話は知っておられました。これも閣議が終わった後ですけれども、立ち話ではありますが、沖縄で軽石の問題がこういうふうに1,000キロ離れている、35年前にもあったという話も報道で見ておりますし、そういう問題があるというだけの情報は環境大臣にも耳打ちをしておきました。
もうちょっと全容、概要がどうなっていくのか。今の時点では県と水産庁が北部の辺土名の漁港を見ていたら、ずっとコンクリートを敷いたみたいに漁港がなっているし、糸満の組合長さんからはパヤオの周辺でも漁に行けないという話を聞いておりますので、その辺のところを県と連携、情報を共有しながら、どう対応できるのかというところの今状況です。
(以 上)
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