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竹下復興大臣の会見[平成26年9月9日]

竹下復興大臣記者会見録(平成26年9月9日(火)11:01~11:09 於)復興庁)

1.発言要旨 
  おはようございます。
まず2件、私の方からご報告をさせていただきます。
  1つは今朝の閣議、閣僚懇談会で、テニスの錦織選手、残念ながら準優勝に終わったということを報告いたしました。錦織選手、チャリティーテニス等々、被災地にしっかりと寄り添う活動を、これまでもしてきていただいておりましたので、被災地を訪問した際に、錦織選手のことが何回も話題になりました。その意味で、残念ながら準優勝に終わったということを閣僚懇でご報告をいたしました。さらに加えて、私と同じ島根県人でありますので、私は二重に悔しいという話をしたら、皆さん笑っておりました。これが1点であります。
  それからもう一件は、経団連と復興につきまして、懇談会を開催することになりました。日時は9月11日の朝でございますが、経団連が開催いたします震災復興についての懇談会に、私が出席をいたしまして、今後の産業復興について、榊原会長ほか、経団連幹部との意見交換を行うと。国としても今、懸命に取り組んでおりますが、生業(なりわい)の復活、経済の復活ということは、非常に重要な要素でありますので、その意味で、経済界がこれからも、もっともっと頑張ってもらいたいという思いを込めて、出席をさせていただきたいと思っております。
  私からのご報告は、以上でございます。

2.質疑応答
(問)錦織選手の件なんですけども、決勝で負けてはしまいましたけれども、決勝進出という大偉業でしたということについては、どのようにお考えでしょうか。
(答)これは半分冗談になるんですが、県民栄誉賞は当たり前でありますけれども、今日も閣僚懇で、勝ったら国民栄誉賞を申請しようと思っているからと言ったら、みんな笑っておりまして、物凄い快挙だと思いますよ。だけど勝って欲しかったなというのも、同時に抱く思いでございます。
(問)今の関連でいいですか。被災地でも、結構、仙台、宮城を含めて、錦織選手の様子を今日、被災地の人々も見ていたようですけども、日本人選手の活躍を、被災地の人が見ているということについてはどのように思いますか。
(答)スポーツというのは、心をわき立たせる力を持っておる、あるいは元気づける力を持っておることでございますので、その意味でも被災地の皆さん方、錦織選手、日本人の錦織さんが、決勝まで行ったということは、それだけでも非常に大きな意味があったと思いますが、重ねて言いますが、できれば勝ってほしかったな、という強い思いもあります。
(問)災害公営住宅の整備について伺いたいのですけれども、用地取得の難しさとかがあって、災害公営住宅の整備が、復興庁の当初の計画より遅れている、という実情があるんですが、いろいろな事情があるとは思うんですけれども、こういった災害公営住宅が、思うように整備が進んでいないことについて、震災3年半を間もなく迎えるに当たって、大臣のご所見や、こうした事態をどう見ているか伺いたいんですけど。
(答)3年半経ちまして、まだまだ多くの皆様方が、仮設住宅、あるいはみなし仮設住宅にお住まいになっておるというのは、非常に残念、遺憾であります。しかし、間違いなく、復興への槌音と言いますか、災害公営住宅への着手に向けて、高台移転の土地の確保、そして工事着工ということが、具体的に見え始めてきておりますので、私たちはさらにそれを加速化させていくことが、どうしても重要だ、こう認識をして、あちこち叱咤激励しながら、ともかく急げということを、指令をしておる状況でございます。
(問)昨日、宮城に行かれて、これで被災3県に全て行かれたということですけども、被災3県をご覧になった感想を、改めてお伺いしたいというのと、特に印象に残ったこと、何かございましたらお教えていただければと思います。
(答)とりあえず、3県の知事にお会いさせていただいて、懇談をいたしました。旧知の間柄の方もいらっしゃいましたので、かなり本音のいろいろな話もさせていただきました。また、これから何回も来るよということもお話をさせていただきましたし、携帯電話の番号の交換ですとか、メールの交換とかして、何でも言ってきてくれと。僕も、私の方からも、何かあったら何でも言うから、という話をしてきたことも事実でございます。
  そして、被災地という意味では、石巻の視察をさせていただきました。私、発災直後に、災害対策特別委員会の委員として、当時、石巻港に行きました。そのときの、がれきの山の状況、あるいはテレビの映像、新聞では出ませんけれども、あの臭いというものを、強烈に印象に残ったわけでありますが、今般行ってみまして、東洋一とか世界一と言われる石巻魚市場の、HACCP(ハッサップ)対応の工場が間もなく完成する、動き始めるという状況を見まして、時間はかかっているけれども、着実に復興は進みつつあるな。これからはそれをさらに加速化して、工場を造っただけで利益が出るわけではありません、生業が成り立つわけではありません。あそこが十分に動いて、その地域の経済の、大きな大きな下支えになることを、強く期待したいということを、改めて痛感しました。

(以    上)

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