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根本復興大臣の会見[平成26年4月15日]

根本復興大臣記者会見録(平成26年4月15日(火)09:34~09:44 於)記者会見室)

1.発言要旨
  おはようございます。私の方から1件お話をいたします。
 第15回復興推進委員会の開催についてであります。
 第15回復興推進委員会を4月18日、15時から開催する予定です。当日は先導モデル事業をはじめ、「新しい東北」関連施策の進捗状況についてご報告をさせていただくとともに、新しい東北の創造に向けた提言を取りまとめていただくこととしております。
そのほか、詳細は事務局にご確認をいただきたいと思います。私からは以上です。

2.質疑応答
(問) 一部報道で、小泉元総理と細川元総理が脱原発を目指す一般社団法人を立ち上げる。その社団法人を通じて、福島県知事選挙なんかも応援しようというような話がございますけれども、息子さんが政務官をされているうえ、福島選出ということもあって、大臣としては、どのように受け止めていらっしゃるか、お聞かせ願えますでしょうか。
(答)お二人が、そういう思いで行動されるんだろうなというのが、私の感想です。
(問) 除染をめぐる問題なのですけれども、警戒区域内の国の直轄除染計画が丸っきり見直しになるとか、かなり除染の方針自体が見直しの時期に来ているのではないかと思いますけれども、一方で溜め池の除染なんかを見ると、なかなか進まないものが、いわゆる関係省庁連携、たぶん、復興庁と農水省が主導して実現に至ったと思うのですけれども、そう考えると、しっかりした方針と考えをもって進めれば除染は進むものだ、もしくは進めるべきものだ、と私は考えておりますが、昨日、環境省井上副大臣が、福島県4市長と会談しまして、除染の基準を見直すというようなことがありましたけれども、環境省の管轄ということなのですけれども、今後の除染について、復興庁がどのようにかかわるか、もう一度、お聞かせ願えますか。
(答) 私は、除染は復興の大前提ですから、とにかく除染はしっかり進めてもらいたいと常々思っておりました。私は復興大臣に就任後、やはり除染が非常に大きなテーマなので、除染と復興の加速に関するタスクフォースを創りました。
このねらいは、例えば、空間線量を下げるという観点から、田んぼの除染をする。そうすると、田んぼを上下ひっくり返して天地返しをする。これは田んぼの土も復興のためになるし、その意味では、単なる除染を、空間線量を下げるという観点だけではなくて、山林の除染ということなら、林業の再生と複合的に考えていく。あるいは田んぼの除染なら、農業の再生と除染を複合的に考えていく。それぞれの複合的な目的に沿って、適切な除染をやるべきだということで、タスクフォースを創りました。その中で、除染をいかに効率的にやるか。例えば、様々な技術が提案されている。その技術について、客観的に、科学的に、専門的に認証する仕組みが必要だろうと。それによって、新たな除染技術が促進される。例えば、私もそういう意見を言いながら、例えば昨年の6月にはポータルサイトというのができた。除染の技術が客観的に評価される仕組みができた。そして、これをいかに活用するかという次のテーマになってきた。
    溜め池の除染は、正にそれを具体的に溜め池ということでやったようなもので、環境政策と農業政策、複合的な視点でやれと、私は意見を申し上げた。そして、溜め池については農水省がモデル事業を実践して、4つの手法を開発して、実際にやるときには、それぞれの状況の中で選択してやっていく。これが除染と農業政策がうまく噛み合って進んだ例。これは私も自ら具体的な議論をしてきましたから。そういうことで進めてきた。その意味では、除染については、4市長と井上副大臣・環境省が話をした、これは非常に良いと思いますよ。市町村除染についての課題、問題は何か。これは、除染のやり方は環境省が示したけども、除染の考え方、基本的な方針は、市町村任せにしていました。だから、市町村がそれぞれ、結果的に良かれと思う方法でやってきて、結果的にそれが、ばらばらにやられていたということもあって、やはりそこは、どういうやり方がいいのか、もっと知恵を糾合して、そして3年間でいろいろな状況がわかってきましたから、その意味で、代表的な4市と環境省、これは復興庁も入りますけど、ここでより効果的な除染をやっていく。これが必要で、効率性と安全性・安心、これを両立させるようにやっていくということのスタートなんだと思います。
    それから、直轄の除染についても、私は今までの直轄除染の課題・問題点をしっかり踏まえて、除染計画の見直しをする。それは昨年、見直しをしました。あの時にも、単なるスケジュールを見直すということではなくて、除染については、入口から出口まで総点検をして、課題を全部洗い出させて、そして方向性を定めて、除染計画の見直しに投げる、そういうことも私も働きかけをしてきました。
その意味では、常に私は不断の点検が必要で、そして進捗管理が必要で、様々に出てきた知見をしっかり活用して、そしてある意味で、3年間やってきて、組織的にもまとまってきましたし、体制も整ってきたので、これからさらにスピードアップをすべく、除染には環境省として取組んでもらいたいと思いますし、復興庁としても強力に後押しをしていきたいと思います。

 

(以    上)

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