今年9月に開催されるラグビーワールドカップ日本大会の前哨戦となるパシフィックネーションズカップの「日本vsフィジー」戦が、釜石鵜住居復興スタジアムで行われました。
釜石鵜住居復興スタジアムは、東日本大震災の津波で全壊した鵜住居小学校と釜石東中学校の跡地に復興の象徴として新設され、昨年8月に完成しました。今大会は、スタジアムが完成してから初めての国際試合で、常設6千席と仮設1万席の座席はほぼ満席となりました。
スタジアムへ向かうシャトルバスの発着場となった鵜住居駅では、国内外から集まる方々に楽しんでもらおうと、大漁旗をデザインしたラグビーボール型のモニュメントを写真スポットとして設置。会場内には復興支援への感謝を発信するため、釜石市内の小中学生が三陸産のホタテ貝殻を使って作ったモザイクアートが展示されるなど、多くの方が足を止め、見入っていました。また、会場内の飲食ブースでは、三陸の食を楽しもうと大勢の観客でにぎわいました。
試合が始まると、強豪フィジーを相手に奮闘する日本に対し、観客席からは大きな声援や歓声が響き、日本の勝利が決まると喜びの拍手と共に、フィジーの健闘を称える拍手が沸き起こりました。盛岡市や遠野市の道の駅など県内7カ所でパブリックビューイングも行われ、岩手県内全体で大きな盛り上がりを見せた今大会により、ワールドカップ本大会に向け、更なる弾みがつきました。
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