地域からの復興情報

　1月10日（日）、福島県双葉郡広野町の中央体育館で、広野町の成人式が行われました。
　今年成人を迎えたのは、平成7年4月2日生から平成8年4月1日生の83名（男性47名、女性36名）です。彼らは、平成23年3月11日に広野中学校の卒業式を終え、その余韻に浸る午後、東日本大震災に遭いました。経験したことのない大地震と、原発事故による町外への全町避難を余儀なくされ、先行き不透明な状況に置かれました。さらに県立高校の合格発表の遅れや避難による転校・編入など幾多の苦難を乗り越え、立派に成長し成人となりました。
　式典では、遠藤広野町長の式辞につづき吉野衆議院議員らからの祝福を受けました。
　木村元哉さんと佐藤みくさんの新成人二人が「はたちの夢」として、「二十歳は通過点。他者を守り支える存在になり、これからの道を切り開いていく。」、「フットサルの活動を通じて、町民が広野に戻ってくる機会になるようになると良い。」などと、それぞれの思いを発表しました。
　成人を迎えた彼らが広野町の一層の復興に貢献することは、厳かで真剣な彼らの眼差しが証明することでしょう。