東日本大震災で被災し、再建が進められている石巻市の石巻魚市場で東棟と中央棟東部分が一部供用開始され、中央棟では初競りの掛け声が響き渡りました。
新魚市場は鉄骨一部4階建て延べ床面積47,500平方メートルで、今回は先行した約9,000平方メートルが供用開始されました。震災前は吹き抜け構造の開放型施設でしたが、壁を設けるなどして高度衛生管理方式を導入した付加価値の高い水産物の出荷のできる施設に生まれ変わりました。漁船から魚を揚げる岸壁には上屋を設け、水揚げ後の選別や競り・入札は建物内に移して行われます。鳥や車の排ガスなどが入らないよう、壁やドアで外部と遮断して、フォークリフトで魚を運びます。天井には大型ファンが設置され空調や湿度を管理し、鮮度をできるだけ落とさないようにしています。
総事業費は約207億円。新施設は岸壁に沿った建物の延長が880メートルとなり、「日本一」と言われた震災前の650メートルを上回る。全施設は来年6月に完成の予定です。
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