福島県下でもとりわけ大きな被害を受けた相双地区において、テーマを「海から里、森林へとつながるふくしまの森づくり」と題し、「ふくしまの森復興大会」が開催されました。
本大会は、東日本大震災により甚大な被害を受けた海岸林をはじめとしたふくしまの森の復興に向けて、地域住民や森林ボランティア、企業などが一堂に会して海岸林の現状や再生の意義等について考えるとともに、多様な主体による森林づくり活動を進めていく契機とすることを目的とされました。
復興大会は、南相馬市民文化会館「ゆめはっと」で行なわれ、復興庁から、根本復興大臣をはじめ、亀岡復興大臣政務官や丸山福島復興局長が参加し、沼田林野庁長官ら国、県、市町村など多数のご来賓、また、500名を超える参加者で会場が盛り上がりました。
大会では、東京大学名誉教授の太田猛彦氏による「ふくしまの森の再生と新しい森林づくり」を演題に記念講演、祈念式典では、ふくしまで林業に携わっておられる方々から森の復興に向けた意見発表が行われました。参加者は、講演などにそれぞれに聞き入り、犠牲者への追悼の気持ちを新たにし、それぞれに復興に対する考えを膨らましていました。
なお、復興大会が行われた午前、津波で破壊された海岸沿いの復興推進の現状説明、また、鹿島地区において、県内外からの参加者350名によるクロマツの祈念植樹が行なわれ、約20年後には、津波から守る海岸保全林として大きく育つことを祈りました。
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