● イベントレポート ●

渋谷モディ

15years 復興・創生 その先へ@渋谷モディ

3月1日(日)
東京都渋谷区 渋谷モディ 店頭プラザ

渋谷モディで体感!
東日本大震災の記憶と東北の今

東日本大震災から15年。復興庁は、震災の記憶と教訓を若い世代に伝えるイベント「15years 復興・創生 その先へ@渋谷モディ」を開催しました。会場には、震災時の様子や被災地の復興状況がわかるパネル、津波の高さを表現したタペストリー、VR体験コーナー、ジャンボガチャなどを設置。「東京山九フェニックス」の選手や福島を応援するキャラクター「ベコ太郎」も登場し、多くの来場者が楽しんでいました。

15years 復興・創生 その先へ@渋谷モディ

大型パネルや津波タペストリー、
VR体験も注目の的

今回の復興庁によるイベントは、若者を中心に多くの人が訪れる人気ショッピングモール「渋谷モディ」で開催されました。入り口には、震災の際に甚大な被害をもたらした津波の脅威を体感できる巨大な「津波タペストリー」を設置。最大で9.3m以上にも達した津波高を目の当たりにした来場者は皆、「こんなに高かったんだ」と驚いた様子でした。

  • 会場の様子1
  • 会場の様子2

タペストリーの右手には、大阪・関西万博でも使用された大型パネルの展示コーナーがあり、震災時に各地を襲った津波の高さや被害状況、原発事故の発生経緯とその被災地の復興状況、そして震災の記憶を後世に伝えるため各地に整備された震災伝承施設と風評払拭への取り組みが紹介されていました。

  • 会場の様子3
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また、福島の今を体感できる「福島県浜通り REBORNを感じる1分旅行」と題したVR体験コーナーも福島相双復興推進機構により設けられました。専用ゴーグルを通して、ドローンの360度カメラで撮影された臨場感あふれる映像を楽しめるもので、現地に新たに作られた産業施設、サッカー場、海水浴場や桜並木の美しい自然景観などが眼前に広がります。

体験した人は口々に「鳥になって福島の上を飛んでいるみたい」「復興の様子がリアルに伝わってきた」と、興奮した様子で語ってくれました。

  • 会場の様子5
  • 会場の様子6

多様な世代が「復興を実感」
「伝承施設に興味」「応援したい」

パネルを熱心に見ていた30代の女性は、学生時代に大学主催のボランティアツアーで宮城県気仙沼市に行き、被害の大きさを目の当たりにして衝撃を受けたそう。東北が好きでその後もたびたび訪れているそうで、「行くたびに復興が進んでいるのを実感しています」と笑顔で話してくれました。

また、震災時に息子さんが福島県いわき市にいたという60代の女性は、「震災の翌年に現地に行ったら想像を絶する状況になっていた」と、当時を振り返りました。それだけに、パネルで復興状況を知って「現地の方々は15年間本当に頑張ってこられたんだな、すごいなと思いました」と心を動かされた様子でした。

今回の展示は、震災時まだ幼かった人にとっても新たな気づきがあったようです。友だち同士で訪れていた20代の4人グループは、震災当時は全員が小学生。揺れの恐怖やTVで東北の映像を見たときのショックは今も覚えているといいます。

1人が「パネルを見て初めて震災伝承施設があることを知った」と話すと、なんとグループ内に施設を訪れたことのある人が。「当時の建物に津波がここまで来たっていう跡が残っていて、津波の高さや怖さがリアルに想像できた」と、施設の内容や感想を皆に教えてくれました。

小さなお子さん4人を連れて奥様と来場していた40代の男性は、津波タペストリーで実際の高さを体感して衝撃を受けたそう。パネル展示からは復興状況を実感できたと言い、東北の方々に向けて「復興を応援している。今度ぜひ子どもを連れて伺いたい」とエールを送りました。

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パネル展示コーナーは行列が絶えない盛況ぶりで、パネルを見てクイズとアンケートに答えると挑戦できる「ジャンボガチャ」も大人気。岩手・宮城・福島の地元産品が当たるとあって多くの人が挑戦しており、子どもがお菓子を当てて家族みんなで大喜びするなどほほえましい姿も見られました。

イベント中には、福島の郷土玩具である赤べこをモチーフにしたキャラクター「ベコ太郎」も登場。来場者に手を振ったりポーズをとったりして愛嬌を振り撒き、一緒に記念撮影をする人が続出するなどこちらも大人気でした。

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女子ラグビーチーム
「東京山久フェニックス」の
選手が来場!

会場には、女子ラグビーチーム「東京山九フェニックス」の震災復興応援ポスターも設置されていました。同チームは被災地出身の選手が在籍しており、ユニフォームには復興庁のロゴのほか、「がんばろう日本!」という日本全体を応援する意味を込めたキャッチフレーズも掲出しています。

さらに、この日は会場に佐藤優奈選手と門脇桃子選手も駆けつけてくれました。2人ともパネル展示を見ながらスタッフの説明に聞き入り、VRやガチャも体験。被災地復興への思いをいただきました。

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佐藤選手は宮城県出身。震災時は小学6年生で、自宅や学校が大きな被害を受け、しばらく避難生活を余儀なくされたといいます。その経験から、「15年も経つと記憶も風化しがちですが、現地にはまだ大変な思いをされている方がたくさんいます。その方たちのためにもこうした復興活動はぜひ続けてほしいですし、私も一緒に活動できてうれしいです」と話してくれました。

埼玉県出身の門脇選手は、震災時は高校1年生。東北の被害は映像で知っていたものの、昨年、津波被害を受けた地域を訪れて「こんなところまで津波が来たなんて」と、あまりの衝撃に言葉を失ったそうです。今回のイベントについても、「若い世代の中には震災を覚えていない人もいるので、まず知ってもらうことが大事だと改めて感じました」と語ってくれました。

今後について尋ねると、佐藤選手からは「プレーで活躍することで、地元・東北の皆さんに明るいニュースを届けられるよう頑張ります」、門脇選手からは「皆さんに勇気を与えるプレーをして、そして少しでも復興の力になれることがあれば参加していきたいです」と力強い言葉が。2人の活躍に期待が高まります。

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多くの人で賑わい、笑顔と東北へのエールであふれたイベント会場。さまざまな展示や催しは、来場者にとって震災の教訓や東北の現在・未来を深く知るきっかけとなったようでした。

●解説パネル(画像をクリックするとpdfが開きます)

  • 各地の津波高
  • 被害の概要
  • 原発事故の発生
  • 原発事故からの復興
  • 震災伝承
  • 風評払拭の取組
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