【加美町】

復興「ありがとう」ホストタウン

[チリ]2018年9月7日決定

<受けた支援の概要>

  • 加美町は東日本大震災で被災した南三陸町を始めとする沿岸部の住民300 人弱を受け入れるとともに、加美町の職員1 名を平成24 年4 月から平成29 年3 月まで5 年間南三陸町に派遣し、復興の支援を実施した。
  • その間、両町民の交流が促進され、今でも南三陸町へ戻った方と支援した方の交流が継続している。
  • 一方、南三陸町は、1960 年のチリ地震以来、チリ共和国と友好関係を結んでいる。1991 年には絆の証として南三陸町がチリ人の彫刻家に依頼して創ったモアイ像が志津川地区の松原公園に設置された。しかし、東日本大震災によりモアイ像が流失。このことを知った日智経済委員会チリ国内委員会が新たなモアイ像を南三陸町に送ることを検討し、2013 年5 月にイースター島で作られたモアイ像が南三陸町に贈呈された。
  • こうした南三陸町に対するチリからの支援への感謝を表す取組を、震災時から南三陸町との交流を続ける加美町が主体となって実施することとする。

<取り組もうとする事業の概要>

南三陸町との交流も含め加美町として以下の事業の実施を目指す。

  • チリのパラ選手と障がい者が、パラカヌー等を通じて交流。それをきっかけとして毎年10 月に開催される「Sea to Summit」にチリの方々も参加いただくよう働きかける。また、大会時のチリのパラカヌー選手の事前合宿を受け入れる。さらに、チリの選手が学校を訪問し、スポーツ交流や出前授業を実施してもらう。
  • バッハホールで開催されるイベントにチリ選手を招待する。また、チリ国民とともに、同ホールを活用したイベントを計画する。また、加美町食の文化祭に、チリの食材や伝統料理の提供を企画する。
  • 大会への応援団の派遣や町内にパブリックビューイングを設置するなど、チリ選手が好成績を収められるよう町ぐるみで応援体制を作り上げる。
  • 大会終了後、本町及び南三陸町を訪問してもらい、町民との交流や南三陸町に設置されたモアイ像をご覧いただく。

共生社会ホストタウン

[チリ(パラカヌー、パラ陸上)]2020年4月7日決定

【パラリンピアン等との交流】

  • チリのパラカヌー選手の合宿を受け入れ、選手の意見を参考に宿泊施設である「やくらいコテージ」のバリアフリー改修工事を実施した。大会の事前合宿に際しても、相手国や県内外のパラリンピアンを招へいし、スポーツフェスティバル等の交流や試合会場での応援を行うとともに、今後、市民ボランティアを募集する。

【ユニバーサルデザインの街づくり】

  • 体験で得られたことを日常生活にも繋げていけるよう、小学生が車椅子体験を行いながら学校周辺の歩道や店舗、公共施設等のまち歩き及びバリアフリー点検を行ってバリアフリーマップ作成する予定。また、事前合宿で利用するカヌー場のシャワールーム、トイレのバリアフリー化を2019年度に完了した。

【心のバリアフリー】

  • すべての人々の総合理解を深めることを目的に、車いすバスケの監督を招き講演会を実施した。今後は、町職員に対し障害の社会モデルや合理的配慮についての心のバリアフリー研修を行うとともに、町民ボッチャ大会等のパラスポーツ体験イベントによりパラスポーツに対する理解を深めていく。

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