宮城県・岩手県沿岸部の現況

宮城県・岩手県沿岸部の現況

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地震とともに津波による甚大な被害が発生した宮城県・岩手県沿岸部。加速するその復興状況を概観します。

沿岸部の人口増減

被災地の沿岸部では、人口が減少傾向にある市町村が多くなっている

宮城県・岩手県沿岸部の人口増減率(2022年/2010年)

宮城県・岩手県沿岸部の人口増減率

出典:総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」、日本人住民

東日本大震災以降の被災地、特に沿岸部では人口が減少傾向にある市町村が多い。

2022年と2010年を比較すると、宮城県では女川町、南三陸町、山元町、岩手県では大槌町、陸前高田市などの減少率が高い。

一方、仙台市と近郊の名取市、利府町では人口が増加傾向にある。

応急仮設住宅の入居者数

応急仮設住宅の入居者数は減少
岩手県では応急仮設住宅の供与を終了

応急仮設住宅入居者数の推移

応急仮設住宅の入居者数

出典:緊急災害対策本部「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)について」

応急仮設住宅の入居者数は、東日本大震災から間もない2012年には宮城県・岩手県を合わせて約16.9万人だったが、住まいの再建が進むとともに減少。宮城県では2022年には12名となり、岩手県内の応急仮設住宅(みなし仮設住宅を含む)は、2021年3月末をもって供与を終了した。

交通・物流網の整備

交通・物流網のインフラ整備はおおむね完了

復興道路・復興支援道路は2021年12月18日、延長約570kmの全線が開通。

鉄道は2020年3月14日、JR 常磐線の全線が開通。東日本大震災で被災した鉄道は全線開通を果たした(BRTによる復旧を含む)。