岩手・宮城・福島の産業復興事例30 2018-2019 想いを受け継ぐ 次代の萌芽~東日本大震災から8年~
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産業復興の現状と見通し ー業種別ー東日本大震災から8年たち、順調に復興が進んでいるかに見える東北だが、産業の実情はどうなのか。東北4県(青森・岩手・宮城・福島)の被災事業者の復興状況について、業種別の売り上げや雇用者数のデータを示す。その他7.010.122.426.818.78.46.61割以下5割超~7割以下7割超~9割以下変化なし増加1割超~3割以下3割超~5割以下020406080100(%)合計4.310.89.911.117.615.131.3製造業2.47.519.435.614.910.110.0水産・食品加工業13.515.118.616.313.117.26.2卸小売・サービス業12.813.314.020.213.621.44.8旅館・ホテル業11.814.216.08.019.823.66.6運送業7.219.944.616.90.94.56.0建設業6.93.05.04.76.115.658.730.3%35.0%31.6%74.3%61.5%020406080100(%)30人以上減少10~29人減少5~9人減少1~4人減少変わらず1~4人増加5人以上増加合計2.75.87.225.027.419.112.7水産・食品加工業8.813.424.811.514.814.312.4製造業4.19.326.317.118.915.49.0旅館・ホテル業3.47.322.420.030.29.37.3運送業14.218.416.113.09.824.14.4建設業22.927.320.519.71.02.95.8その他0.72.96.223.136.610.120.5卸小売・サービス業27.118.837.97.81.54.22.638.2%64.5%67.5%50.0%被災前の水準以上に回復していると回答した割合は建設業(74.3%)が最も高く、次いで運送業(61.5%)となっている。一方、最も低いのは水産・食品加工業(30.3%)、次いで旅館・ホテル業(31.6%)、卸小売・サービス業(35.0%)となっている。被災前の水準以上に回復していると回答した割合は建設業(67.5%)が最も高く、次いで卸小売・サービス業(64.5%)となっている。一方、最も低いのは水産・食品加工業(38.2%)、次いで運送業(50.0%)となっている。経営課題ごとの回答数/全回答件数(%)資金繰り販路の確保・開拓従業員の確保・育成経営人材の確保・育成新製品等の開発環境対策原材料・資材・仕入れ等価格の高騰その他海外展開020406080100製造業水産・食品加工業卸小売・サービス業旅館・ホテル業建設業運送業その他合計10.88.227.912.09.014.322.613.222.07.910.910.531.06.439.04.214.310.023.711.227.06.14.223.913.39.83.88.641.811.817.315.618.223.64.39.59.828.211.821.311.13.47.821.819.725.227.210.88.012.82.22.31.52.30.60.70.11.50.60.32.72.01.81.81.31.21.02.03.02.00.81.2現在の経営課題主な経営課題として、「従業員の確保・育成」と回答した割合が運送業(41.8%)、建設業(39.0%)で高く、「販路の確保・開拓」は卸小売・サービス業(31.0%)で高くなっている。また、「原材料・資材・仕入れ等価格の高騰」は水産・食品加工業で最も高くなっている(21.8%)。経営課題被災前の売り上げとの比較売り上げ被災前の雇用者数との比較雇用データルーム02出典:「グループ補助金交付先アンケート調査結果(平成30年6月実施)」(東北経済産業局)72

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