観光地のPR
観光を通じ、より多くの方々に被災地に来てもらい、復興しつつある被災地の姿やその魅力を知っていただくことは、被災地の正確かつ効果的な情報発信を行っていく上で重要です。
また、観光は、地域の産業全体に影響する裾野が広い分野でもあることから、東北復興の中でも重要な施策であるといえます。
復興庁としましても、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催により、世界各国からの注目が集まっており、また、大会開催中には多くの外国の方々が我が国を訪れることからも、東北における観光促進にとって、絶好の機会であると考えているところです。
復興庁が取り組む観光施策
復興庁はこれまで、外国人旅行者の誘客につながる民間の新たなビジネスモデルの立ち上げを支援してきました。また、政府として、観光庁等の関係機関とも連携し、東北各地の魅力の発信や、東北各県が行う外国人旅行者が快適に旅行できる環境整備等の支援といった対応を進めてきました。
引き続き、復興五輪を契機として、より多くの外国人の方々に観光地としての東北を知っていただき、実際に被災地を訪れていただくための取組を、関係省庁とも連携しながら行っていきます。
観光PR動画集 ―東北の魅力を伝える―
復興庁では観光地としての東北の魅力をより多くの方々に知っていただくために、数々の観光PR動画を制作しています。
四季折々の自然景観、独自の食文化、伝統芸能、そして、震災を風化させないために事実や経験を未来へ伝える「語り部」等の体験型コンテンツ、動画を通して、東北各地の様々な魅力を感じていただき、足を運んでいただくきっかけになればと思います。
The Four Seasons TOHOKU JAPAN
「Kataribe on the "3.11 DENSHO ROAD" 【語り部編】」
「Kataribe on the "3.11 DENSHO ROAD" 【参加者編】」
外国人モニターによる情報発信
「復興五輪」とも位置付けられる「2020年東京オリンピック・パラリンピック」の機会を活用して、東北地域の復興状況や東北地域の魅力を知ってもらうために、外国人モニターに東北の被災3県を訪問いただき、復興五輪関連施設、東日本大震災発災後にできた被災地沿岸部の新しい観光地等、被災3県の多様な魅力が感じられる場所を訪問・体験いただき、SNS、ブログ等で情報発信いただきました。
(1)福島行程(台湾市場 令和3年11月6日~8日)
復興五輪にも活用された「福島あづま球場」や福島県の多様な魅力を感じられる「五色沼」「あぶくま洞」「波立海岸弁天島」「アクアマリン福島」等を訪問していただき、また、「りんご狩り」や「こけし絵付け」体験等をしていただきました。
福島あづま球場
こけし絵付け体験(まつや物産店)
波立海岸弁天島
りんご狩り体験(マルカりんご園)
(2)岩手行程(欧米豪市場 令和3年12月16日~18日)
ラグビーワールドカップ2019にも活用された「釜石鵜住居復興スタジアム」や岩手県の多様な魅力を感じられる「龍泉洞」「浄土ヶ浜」「三陸鉄道」「中尊寺」等を訪問いただきました。また、「民話語り部」、「復興まち歩き、つまみぐいツアー」、「抹茶たて」体験等をしていただきました。
復興まち歩き、つまみぐいツアー(山田町)
民話語り部体験(あえりあ遠野)
抹茶たて体験(旧坂本家侍住宅)
(3)宮城行程(中国市場 令和3年12月21日~23日)
復興五輪にも活用された「宮城スタジアム」や宮城県の多様な魅力を感じられる「マリンゲート塩釜」「魯迅像階段教室・魯迅記念展示室(東北大学)」「山元いちご農園」等を訪問していただきました。また、復興を実感することのできる「南三陸、閖上での語り部ガイドツアー」や「松島散策」、「蔵見学・試飲体験」や「和太鼓」体験等をしていただきました。
宮城スタジアム
南三陸町語り部による被災地視察(旧防災対策庁舎)
魯迅記念展示室(東北大学片平キャンパス)
山元いちご農園(カフェ「Berry Very Labo」)
和太鼓体験(蔵の郷土館 齋理屋敷)
関連リンク
東北の観光復興の取組について(復興庁HP)
https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-19/20160119130009.html