＜受けた支援の概要＞

• 全日本合唱コンクールなどで幾度となく上位入賞を果たしている岩手県立不来方高等学校音楽部は、ヨーロッパを中心に演奏旅行を行っており、音楽の都オーストリア共和国のウィーンにて教会での献歌、地元高校生との交流コンサートなどを行い、合唱を通じて交流を深めてきた。
• その縁から不来方高等学校教諭の同級生であるオーストリア在住の日本人ピアニストが東日本大震災の窮状を悼み演奏旅行をした際に不来方高校生がお世話になったホス トファミリーに募金を呼びかけるとともに、現地の小中学校で被災地の状況を伝えたと ころ、約2千枚のメッセージが寄せられた。
• 集まった募金とメッセージは、不来方高等学校音楽部が被災者支援活動として岩手県山田町や釜石市で演奏会を行った際に両自治体へ届けられた。
• また、オーストリアから日本に贈られた義援金は、日本赤十字社を通じて矢巾町で避難生活を余儀なくされた方たちに家電支給などの生活支援に充てられ、暮らしに対する不安の軽減につながった。

＜取り組もうとする事業の概要＞

• 大使館職員または在日オーストリアの方々を招待し、オーストリアについて、スポーツのみならず音楽・文化・風俗など広く理解を深める交流を行う。
• 大会中は、感謝の意を込めてオーストリア選手の応援を行う。
• 大会終了後、オリンピアン、パラリンピアンまたは関係者に矢巾町を訪問していただき、町民との交流会・慰労会を実施。
• 山田町、釜石市など沿岸部を訪問し復興の状況を確認してもらうほか、被災者交流などで感謝を伝える。
• 大会終了後においても、オーストリア関係者が来日した際には矢巾町に招待するとともに、岩手県立不来方高等学校音楽部のオーストリア海外公演に合わせて感謝の意を伝えるなど、小中高校生をはじめ町民が音楽交流・スポーツ交流等を継続できるよう取り組んでいく。