● イベントレポート ●
ABCラジオまつり2025
2025年11月9日(日)
万博記念公園 自然文化園内 お祭り広場(大阪府吹田市)
- イベント公式ページ
- https://abcradio.asahi.co.jp/matsuri/
秋の万博記念公園で
福島県の今を楽しみながら
知って学ぶイベントを開催

復興庁は、万博記念公園(大阪府吹田市)で11月9日(日)に開催された「2025 ABCラジオまつり」に展示ブースを出展し、来場者に楽しみながら福島県の復興や魅力を体感していただきました。
福島の今について“知って、学んで、行ってみよう!”を感じてもらう!
復興庁は震災からの復興が進む福島の今を“知って”“学んで”いただき、さらに観光や移住の地として福島に“行ってみよう!”と思っていただけるきっかけとなるよう、このイベントに出展。多くのみなさまに展示を観ていただきました。
ブースでは「知って、学んで、行ってみよう!ふくしま」をテーマに、放射線の基礎知識や、放射線の量をあらわす空間線量率の過去からの推移を解説したパネルなども掲出し、福島県内主要市町の空間線量率が日本のほかの都市や世界の国々と比較しても大きな差がないことを紹介しました。
また、ALPS処理水の海洋放出について知っていただくため、ALPS処理水のプロセスやモニタリングの状況についてわかりやすく説明するパネルも設置。なお 、東京電力や環境省では、随時モニタリング検査を行っており、現在に至るまで基準値を超過したデータはありません。さらに、避難指示区域の減少を示したエリア図や浪江町や双葉町など、福島各地の復興の状況を写真で紹介しました。
ALPS処理水についての詳しい情報は(ちゃんと知っておきたいALPS処理水のこと)をご覧ください。
ほかに、現在の重要課題のひとつである中間貯蔵施設の土壌の復興再生利用の推進に関するパネルについては、「中間貯蔵施設で保管されている土壌(東京ドーム約11杯分[約1,400万㎥])のうち、約4分の3は復興再生土として利用可能でであり、これにより最終処分量を減らすことができることなど」を担当が付いて詳しく説明。また、ブース内では、福島県に興味を持たれた方が持ち帰ることができるよう福島の各町の観光パンフレットのほか、モニターを設置し、福島県内を巡り最新の魅力を発信する番組動画も放送しました。
除去土壌の復興再生利用についての詳しい情報は、環境省中間貯蔵施設情報サイトの(除去土壌の復興再生利用について)をご覧ください。
雨が降る中もたくさんの来場者!
今回のイベントは万博記念公園の開場時間に合わせ、10:00からスタート。当日は、開場前からあいにくの雨でしたが、多くの来場者が入場口に並んでいました。
会場内には、企業やメーカー、自治体などのバラエティに富んだブースが並び、番組とコラボしたグルメブースなどもあり盛況でした。また、ステージイベントに話題の番組出演者が登場することもあり、終日の雨となりましたが、約14,000人が来場。
復興庁ブースにも、老若男女を問わず幅広い層が集まり、パネルの解説をじっくりと読み込む姿が見えました。
来場者のそれぞれが福島を感じる!
パネル展示を体験された参加者に感想をうかがったところ、
京都市在住の40代女性は、「復興が進んでいるのがわかりました。あれから14年なんですね。パネルで見て、福島のみなさんが元気そうなのでよかった。地震直後は、報道を見て不安ばかりでしたが、怖がりすぎていたのかなと思いました」と話してくれました。
大阪市在住の30代男性「新たなことをいろいろ知ることができました。復興の状況を写真で見せてくれるのはいいですね。個人的には、化学系の仕事をしているのでベクレルやシーベルトなどの単位をみなさんに知っていただくのは、いいことだと思います」と話していました。
岡山市在住の40代男性「地震後、ボランティアで3回、岩手に行きました。なので、福島のことも気になっていて、何度か訪問しています。最後に福島に行ったのが2019年だったので、それぞれの町がどうなったか気になっていました。説明をされていたスタッフの方と話をして今の状況を知ることができて良かった。機会があれば、これまで行けてなかった海側の福島に行ってみたいです」と語りました。
京都市在住の20代男性は、「土壌の移転問題が深刻なのはわかった。ただ、今のままではいけないのはわかるけど、どうするかは難しいですね。それを考えるのが今の課題なんですね」と話しました。
城陽市在住の50代男性は「岩手に住んでいた時期があったこともあって、地震以降の東北のことは気にしています。福島のためになにか協力したいと思っていて、こういう展示は参加するようにしていますし、イベントなどで物産を販売していたりすると買うようにしています。それで、福島の地酒のファンになってしまって、自宅でも会津のお酒を楽しませてもらっています」
などたくさんのお声をうかがうことができました。
福島の今を学んだあとのお楽しみ!
ブース内ではパネルを見てクイズとアンケートに参加した特典として、展示パネルをまとめたパンフレットや「福島の復興と再生の歩みを学ぶ」冊子など、4つの冊子を配布。アンケートに答えた方へのガラポン抽選会では、1等の福島のラーメンセットのほか、2等、3等にお菓子すくいを用意し会場を盛り上げました。
ガラポンを回す楽しみ以外に、福島名産品を混ぜたお菓子をシャベルですくう楽しさも加わり、たくさんの参加者から好評でした。
終了間際まで雨が降っていましたが、ブースには多くの参加者が来場し「子供のころから行ってみたかった会津若松城に今年こそ行こうと思っていたので参考になりました!」や「福島が気になっていて、今年も桃を買いましたし、フルーツなどはすすんで買うようにしています!」などの声が寄せられ、たくさんの方に福島の今を知っていただき、新たな魅力に気づくきっかけになったようです。
●解説パネル(画像をクリックするとpdfが開きます)




























