● イベントレポート ●
ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸
2025年9月25日(木)~9月28日(日)
※業界日:25日・26日/一般日27日・28日
Aichi Sky Expo/愛知県国際展示場(愛知県常滑市)
- イベント公式ページ
- https://www.t-expo.jp/
愛知で開催された
「ツーリズムEXPOジャパン2025」で、
復興のストーリーを紹介。
イベントキャンペーン「知って、学んで、行ってみよう!ふくしま」を展開する復興庁は、2025年9月25日(木)から28日(日)まで、愛知県常滑市にあるAichi Sky Expo(愛知国際展示場)で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2025愛知・中部北陸」にブースを出展しました。
福島の“今”を多くの人々に紹介するだけでなく、“地元の味”をプレゼントするガラポン抽選会も実施。東北のおいしさを体感できる場にもなりました。
復興への力強い歩みを伝え、東北の旅へと誘う展示に熱い視線。
「ツーリズムEXPOジャパン」は2014年から毎年開催されている旅の祭典です。中部国際空港に隣接するAichi Sky Expoで行われた今回は、82カ国・地域、1350もの企業・団体が、旅に関連する情報をさまざまな展示や映像で発信。
復興庁は、東日本大震災の被災から現在までの力強い復興の歩みを伝え、“福島に行ってみる”きっかけを届けました。
展示の中心となったパネルの内容は、5月に大阪・関西万博で開催された復興庁万博テーマウィークにおいて、世界の人々にも届けた復興へのストーリーです。最初にマグニチュード9.0がもたらした被害のすさまじさ、福島第一原子力発電所の事故の経過を伝えた上で、避難指示区域の変遷を解説。
福島県全体の2.2%まで避難指示区域が減少し、生活環境の整備が進んでいる状況に多くの人が関心を寄せていました。また、福島県をはじめ東北各地に整備された震災伝承施設や、風評を払拭するために「知って、食べて、来てもらう」取り組みもアピール。復興の鼓動を感じてほしいと、福島への旅を案内しています。
特に子どもたちが見入っていたのが、大阪・関西万博会場でも投影された福島県大熊町・楢葉町の小学生によるメッセージ。言葉やイラストで伝えた一人ひとりの思いは、しっかり届いていました。
ブースを訪れた一人ひとりが
心に刻んだ、復興への思い。
期間中、入口に行列ができるほど人気を集めたブースでは、さまざまな声を聞くことができました。愛媛県から足を運んだ大学生は「観光文化を一緒に学んでいる、ゼミの仲間とやって来ました。岩手県出身なので、東北のことは常に気になります」「被災したかわいそうな地域ではなく、着実に復興が進んでいる地域として、真の姿をもっと知ってほしいです」と語り、盛んにメモを取っていました。
刈谷市から家族で訪れた中学生は「震災のことは社会の授業で学びました。パネルでは地図や原子力発電所のイラストを使って説明されていたので、とても分かりやすかったです」と話してくれました。
震災当時は埼玉県に住んでいて、震度5強の揺れを体験したという常滑市在住の女性は「それぞれの地域でがんばっている、一人ひとりの力を知ることができました」と言い、うれしそうな表情を浮かべました。香川県から来た50代の女性は「震災直後、被災地に食べ物とメッセージを送る活動をしていました。今は東北の産品を購入し、おいしいく味わうことが支援の一つと思って続けています」と教えてくれました。
小学生の男の子と名古屋市からやって来た男性は「震災当時の状況から復興したことに、人間の力の凄さを感じます。子どもと震災伝承施設に行ってみたいですね」と、施設の紹介を見ながら目を輝かせていました。
パネルやモニターに目をとめた方々から伺った思いは、どれも福島の復興を後押しする力になる!と感じられるほど強いものでした。
また、アンケートに答えると参加できるガラポン抽選会には、ブースを訪れた方の大半が挑戦。「僕が当てたんだよ」「私がガラポンで取ったの」と、カメラに向かってニコニコ顔で報告してくれる子どもたちの様子が、ここで過ごした時間の楽しさをしっかり伝えてくれました。














