
吉田さやかさんは生まれも育ちも福島県浪江町。2021年から浪江で農業を始め、試行錯誤をしながら5年目を迎えたニンニク栽培。こだわりのニンニク“サムライガーリック”は、地元の道の駅などでの販売だけではなく、県内の有名レストランでも扱われるなど人気を集めています。
女性アイドルグループ「=LOVE(イコールラブ)」のメンバーで、福島県いわき市出身の諸橋沙夏さんがリポートします。
震災を経て見つめ直した故郷・浪江町への思い
吉田さんは浪江町出身。2011年3月11日の東日本大震災で避難を余儀なくされましたが、2020年に町内移住という形で浪江に戻りました。
「浪江のために何かしたいという気持ちがずっとありました。農業じゃなくても、地元に貢献できることがあればやりたいと思っていて…。でも、農業が一番自分らしくて、若手の担い手も少なかったので“やるなら今だ”と思いました」
不安もあったそうですが、地域の人々の温かい支えが背中を押してくれて、農業を一から学んだそうです。
「おじいちゃん、おばあちゃんが農業をしている姿は見てきたんですが、いざ自分がやるとなると全然ノウハウも分からないし、おそらくきっと周りの人の方が“本当に大丈夫かな?”って思いながら見守ってくれていたと思います。実際に始めてみると地域の方々や農業者さんたちが優しくて、何かあればすぐに助けに来てくれたり、そういう時間がとても多くて。なので、不安はいつの間にかなくなりました」
そしてもう一つ、強い原動力となったのが“風評被害”への悔しさです。
「“ここ浪江をどうにかしなくちゃいけない”という気持ち。本来あった地域の魅力や豊かさを、自分は知っているからこそ、それをもう一度取り戻して発信したい!という思いが強かったです」

就農一年目は、吉田さんたった一人での挑戦。それでも収穫されたニンニクは立派なこぶし大サイズで手応えを感じたそうです。
- 吉田
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「最初は本当に一人だったので焦りもありましたが、一年目からこぶし大のニンニクが収穫できて、“あ、うまくいった!”という手応えがあったんです。それで、兄弟が“じゃあ手伝うよ”と協力してくれるようになりました。でも、いいことばかりはそう長く続かなくて…。昨年は、本当に大凶作で大変でした。ニンニクを普通に掘り起こす収穫ではなくて、土が固くなってしまって化石を発掘するような収穫作業でした」
- 諸橋
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「それって何か原因があったんですか?」
- 吉田
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「おそらく土壌改良が足りなかったり、気候など…いろんな要因が重なったんだと思います」
- 諸橋
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「農業って、そこが大変なところですよね…。今年はどうでした?」
- 吉田
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「去年の大凶作があったので、今年はさらに力を入れて土壌改良をしました。そのおかげで今年はバッチリ大豊作!約3.9トン収穫できました」
吉田さんは4人兄弟。現在は、「LANDBUILD FARM(ランドビルドファーム)」を法人化して、家族と共に農業に取り組んでいます。


サムライガーリックと古民家を活かして、次なる挑戦へ!
吉田さんが愛してやまない浪江は晴天の日が多いのが特徴です(ちなみに、取材日は珍しく雨でした)。 “浪江ブルー”と呼ぶ人もいるほど美しい青空の下で暮らす浪江の方は、おおらかで優しい人たちが多い印象があります。山・川・海に囲まれた自然豊かな土地と温暖な気候は農業にもぴったり。サムライガーリックの美味しさは、土地の力と人の想いが詰まった証なのかもしれません。
そして、吉田さんはニンニク栽培だけでなく、地域の未来も見据えて次なる挑戦を始めています。
「この家を守っていくことを、ずっと考えていました。宿泊業の許可を取得し、農業体験を含めた体験型の滞在施設としての事業ができたらいいなと思っています。農業体験から宿泊、教育的なプログラムまで――浪江の豊かさを次世代に伝える場を作りたいんです。“サムライガーリック”って、コンテンツのような存在だと思っていて。これを通じて、地域の文化や暮らしに興味を持ってもらえたら嬉しいです」
サムライガーリックを使った加工品も続々登場予定!エナジーコーラや常磐ものの魚に合う薬味など、地域の食文化と融合した商品開発も計画しているそうです。さらに、「サムライジンジャー」の商標登録も済ませ、ショウガの試験栽培も始めていて、さらに広がりをみせる「サムライシリーズ」!今後の商品展開が期待されます。


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サムライガーリックを販売している店舗、サムライガーリックが食べられる店舗を紹介しています。
※収穫時期等により、取扱いがない場合があります
PRESENT

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