Hand in Handreport.101

風評の払拭にむけて実際に現地に訪れて見たこと聞いたことや、携わっている方々のお話を分かりやすく伝えるレポートです。

インタビュー2025.11.27

福島県ゆかりの著名人が、いま伝えたい、
いまオススメしたい福島のこと。
その方ならではの視点で語る ――
「福島サポーターズ」。〜武田玲奈さん〜後編

武田玲奈さん

今回お話を伺ったのは、福島県いわき市出身の武田玲奈(たけだれな)さん。武田さんは13歳(中学2年生)のとき、いわき市の自宅で東日本大震災を経験。部屋でギターの練習をしていて突然の携帯電話からの警報音に驚き、その後の大きな揺れで机の下に隠れたそうです。家族や自宅は無事でしたが、電気、水道やガスなどのライフラインが止まってしまっていたため、埼玉の祖母の家に約1か月間、家族で自主避難されました。
震災後の学校生活、そして東京で芸能の仕事を始めてからの気持ちの変化、福島への思いなどについて伺いました。

震災後、避難してきた転校生と今を一緒に楽しみたかった

埼玉に一か月ほど避難して、福島(いわき市)に戻ってから一番変わったのは、家の周りの空き地にプレハブができたこと、学校に転校生が増えたことです。浜通りの北の方からいわき市に避難してきたんですよね。

ちょっと落ち着いた頃、修学旅行に行きました。その時は転校生の子と、私の親友と3人でグループを作って、ホテルに泊まったりしたんですけど、どこか距離があるような…。やっぱりセンシティブなことだし、プライベートなことでもあるので、ちょっと踏み込みにくいというか…。急に新しい環境に来て、すぐに馴染める人なんていないと思うので、どうにかしてあげたいな、とは思っていました。でも当時、私は引っ込み思案な性格だったので、特に引っ張ってあげることはなかなかできなかったんです。「前の学校ではどんな感じだったの?」みたいな話をするよりも、「今を一緒に楽しみたい」という気持ちの方が大きかったと思います。

高校2年で東京へ。震災や復興に対する意識の変化———

高校1年生の終わりぐらいにオーディションを受けて芸能事務所に入り、高校2年生のタイミングで東京に出てきてお仕事を始めました。福島出身というと、東日本大震災、原発事故についてはどうしても避けられない話題ではあるので、いろんな人から聞かれるし、取材もされました。大人になって改めて福島のお仕事をさせていただくと、復興というものをどんどん意識するようになりました。

私の実家は幸いにも山の方だったので、「被害は最小限で、そこまで大変ではなかったんです」って毎回言うんですけど、「すごく大変だったよね」と言われることが多くて、そのギャップはすごく感じました。

武田玲奈さん

福島とのつながりを大切に、地元に貢献したい!

デビュー当時、福島の高校野球のお仕事をさせていただいたのが、地元との最初のご縁だったと思います。最近では、いわき市の「いわき・ら・ら・ミュウ」が道の駅になった際のオープンイベントにも出演しました。祖母が福島にいることもあって、地元のお仕事はとても嬉しいですし、祖母もすごく喜んでくれるんです。これからも福島に関わる活動を続けていきたいですし、少しでも地元に貢献できたらと思っています。

幼い頃から通っていた施設「いわき・ら・ら・ミュウ」で一日駅長を務めた武田さん。この日も干物などたくさんの海産物を購入!
幼い頃から通っていた施設「いわき・ら・ら・ミュウ」で一日駅長を務めた武田さん。この日も干物などたくさんの海産物を購入!

まだ風評があることに驚き…だからこそ、伝え続けたい!

福島のお仕事を通して「いろんな情報があるんだな」と感じることが増えました。福島のお魚や野菜について、「まだちょっと嫌がられることがあるんです」と地元の方から聞いて、まだ風評が残っているんだ…と驚いたんです。

逆に、福島のお仕事をさせていただくようになってから、私自身としては改めて地元の魅力に気づくことが多くなりました。お魚も本当に美味しくて、畑の採れたての野菜を食べたら、本当に甘くて、こんなに美味しい野菜があったんだって…!

これからの季節のおススメは、あんこう鍋なんて最高ですよね!福島には温泉もいっぱいあるので、旅館であんこう鍋をいただきながら、美味しい日本酒と一緒に楽しんでほしいです。

私にできることは、「福島の食べ物は、美味しくて、安全で、とてもいいものなんです」と伝えること。発信することしかできないからこそ、これからも続けていきたいと思っていますし、福島のお仕事には積極的に関わっていきたい気持ちがあるんです。

東京で恋しくなる福島の自然

東京にいると自然が恋しくなるので、自然を感じられるような場所に行きたくなります。小さい頃は川遊びにもよく行っていて、いわき市の内郷の方の川で、名前はちょっと思い出せないんですけど(笑)。すごく浅くて15センチくらいしかない川があって、車のまま入れちゃったりするんです!その川で遊ぶのが好きで、大人になってからも一度行きました。

今、福島で行きたい場所は川内村です。そこは草野新平さんが滞在していた場所と言われていて、素敵な文庫があって、自然に囲まれた施設なんです。そこにすごく行ってみたくて、とても注目しています。

武田さんが福島で行ってみたい場所―かわうち草野心平記念館「天山文庫」福島県双葉郡川内村にある木造茅葺きの建物の文化施設で、詩人草野心平が寄贈した3000冊の書籍を収蔵
武田さんが福島で行ってみたい場所―かわうち草野心平記念館「天山文庫」
福島県双葉郡川内村にある木造茅葺きの建物の文化施設で、詩人草野心平が寄贈した3000冊の書籍を収蔵
大人になって好きになったという「メヒカリ」。いわきでは干物や揚げ物だけでなく、刺し身や寿司でも食べられる
大人になって好きになったという「メヒカリ」。いわきでは干物や揚げ物だけでなく、刺し身や寿司でも食べられる
武田玲奈さん|俳優、ファッションモデル
武田玲奈さん|俳優、ファッションモデル

福島県いわき市出身。

2013年にモデルオーディションでグランプリを獲得し、雑誌『Popteen』のレギュラーモデルとして芸能活動を開始、2015年には映画で俳優デビュー。その後、数々のドラマや映画だけでなく、モデルやCM出演など、多方面で活躍中。いわき市の旅行の魅力を発信するアンバサダー「いわきツーリズム推進特命課長」や農産物をPRする「いわきのめぐみ伝え隊!隊長」などに就任するなど、地元いわき市や福島県の魅力発信に努めている。

PRESENT

抽選で3名様にプレゼント
2025年11月21日(金)、11月28日(金)放送分では、武田玲奈さんが福島のお土産としておススメする『創菓 嘉永餅(かえいもち)』24個入りを抽選で3名様にプレゼント!嘉永餅は、日本三大饅頭として薄皮饅頭が人気の老舗和菓子店・柏屋が、東日本大震災後、2014年に被災した本店(郡山市)を再建した時に震災復興を祈り誕生したお菓子です。

武田さんが取材の感想として書いている言葉が応募キーワードです。レポート後編をお読みいただき、番組ホームページのメールフォームからご応募ください。

本商品は、TOKYO FMで放送中の「Hand in Hand」内で応募プレゼントとして紹介されているものです。
本サイトからの応募はできませんので、希望される方はこちらよりご応募ください。
なお、応募締切は2025年12月5日(金)となります。

ラジオ放送情報

「Hand in Hand」は、平日朝6時から生放送でお届けするラジオ番組「ONE MORNING」内で毎週金曜の朝8時11分に放送。TOKYO FM/JFN36局ネットにてお聴きいただけます。番組を聴き逃した方は、ラジオ番組を無料で聴くことができるアプリ「radiko」のタイムフリーや「Podcast」でお楽しみいただけます!
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