岩手・宮城・福島の産業復興事例集30 2019-2020 東日本大震災から9年~持続可能な未来のために
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「働きやすい職場」と言われる環境のつくりかたこんなとき、どうする?一括りに「働きやすい職場」といっても、業種や地域、従業員の特性などによってその要素はさまざま。登壇事業者同士のディスカッションを通して、「働きやすさ」をつくり出す鍵を紐解きます。従業員と衝突が起きたらどうする?Q生産性は男女も年齢も関係なく、個人によって違う。一人ひとりとちゃんと向き合えば、衝突は避けられる。佐藤金属鳴海氏コミュニケーションづくりが重要。労働時間が減ったことで家族との時間も増え、満足度が上がったと思う。戸倉カキ部会阿部氏伝統も熱意もあるからこそ職人との衝突も多い。一度にすべて解決しようとせず、継続的な働きかけが大切。門間箪笥店門間氏仕事の質はどうやって上げる?Q慣れるとルーティン化しがち。業務終了前に工場を全員で見て回り、役割をまたいで情報共有をして振り返る。佐藤金属鳴海氏組合の結束力が高まったことで、「ほかの組合には負けたくない!」という意識が芽生え、質にこだわるように。戸倉カキ部会阿部氏外部の研修を取り入れ、生産性におけるボトルネックを全員が当事者意識を持った状態で洗い出した。門間箪笥店門間氏今後の課題は?Qより働きやすい職場環境を整えつつ、リサイクル産業の発展と地位向上に地方から貢献していきたい。佐藤金属鳴海氏「戸倉っこカキ」の知名度向上。販路開拓とPRに注力しつつ、戸倉地域の養殖業全体の高品質化を目指す。戸倉カキ部会阿部氏ようやく社内がまとまり始めたところ。無理に新しいことに挑戦せず、今は現有戦力の拡大に挑戦したい。門間箪笥店門間氏94

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