岩手・宮城・福島の産業復興事例集30 2019-2020 東日本大震災から9年~持続可能な未来のために
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「モノ」の課題解決に向けたポイント「販路の維持」にあたっては、スタッフの意思を確認し、モチベーションを維持しながらスタッフと共に取り組んでいくことが重要!どのような形でもいいので、事業を再開することをまず優先することが大切である!安定した仕入先の確保、取引先からの信頼獲得などのためにBCPを策定し、安全性を担保する認証取得も大切!49.3%37.7%52.2%36.2%27.5%リカバリーへの取り組みが企業存続の分かれ道企業誘致に取り組む自治体の情報を集め、好条件での工場再建を行った関係官庁・自治体との信頼関係の構築により、補助金などによる支援を的確に受けることができたこれまでの取引先を失ったことで、かえって商品開発や販路開拓に粘り強く取り組むことができた可能な範囲で早期の事業再開を顧客に宣言し、従業員と一丸になってこれまでの取引維持に努めた被害状況や放射能対策などの情報発信を積極的に行ったほか、ブランド力や商品力などの構築が風評の克服につながったグローバルGAPなど国際的な認証を取得して安全性をアピールした外部の協力により、効率の良い生産にシフトすることができ、黒字体質への転換を図ることができた調達ルートを見直し、コストマネジメントを徹底した外部の意見を取り入れネーミングやパッケージを見直すことで、売れる商品作りに取り組んだ伝統的な商品とは別に、新しい発想とデザインの商品の開発や、ワークショップなどによる普及に取り組んでいる137

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