岩手・宮城・福島の産業復興事例集30 2019-2020 東日本大震災から9年~持続可能な未来のために
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福島業種 生産用機械器具製造業代表者 佐藤正弘氏[代表取締役]所在地 福島県南相馬市鹿島区横手字利正寺廹95-4TEL. 0244-46-5494FAX. 0244-46-3477WEB https://kyoeiseiki-1976.com有限会社協栄精機産業復興の柱となるロボット開発でビジネスチャンスを広げたい部品加工会社として1976年に創立した協栄精機。ゼネコンを経て福島県の商工会に勤めていた現代表取締役の佐藤正弘氏は、2代目社長から事業承継の話を持ち掛けられていた。そんな折に東日本大震災が発生。工場の被害や社員の避難、受注激減という苦しい状況だったが、「熱意に心を打たれ、世話になった鹿島町(現南相馬市)への恩返しという思いも湧いてきて決断しました」(佐藤氏)。社長になった佐藤氏が経営の主眼に掲げたのが「人づくり」だ。協栄精機には営業がおらず、技術職の社員でも商談や打ち合わせに出席するため、コミュニケーションスキル向上は不可欠だ。社会人としてのスキルが上がれば、社員が目の前の顧客の大切さを認識し、社のモットーである「納期と品質を守事業承継後の苦境からロボット開発で見えた光明1Summary1人づくりを大切にする代表取締役の佐藤正弘氏(左端)と従業員 2モットーは「お客さまの生産技術を引き受ける」こと 3ロボット開発を支える精密な加工技術23◦東日本大震災で工場が被災操業が2週間ストップ◦水中ロボット開発事業で特許取得◦共同開発の成果を重ね地域未来牽引企業に認定126

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