岩手・宮城・福島の産業復興事例集30 2019-2020 東日本大震災から9年~持続可能な未来のために
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岩手業種 金属製品製造業代表者 石村眞一氏[代表取締役社長]所在地 岩手県釜石市大平町4-2-1 (釜石鉄工団地内)TEL. 0193-22-3641FAX. 0193-22-3638WEB https://ishimurakogyo.co.jp石村工業株式会社被災後に生きた「独自開発」の資産環境負荷に貢献する製品を未来につなぐ父親が製鉄関連企業から独立して1959年に起こした石村工業株式会社を1995年10月に引き継いだ代表取締役社長の石村眞一氏は、製鉄所からの発注で会社の経営が左右され、先代が苦労する姿を見てきた。そのため社長になる前から、経営の安定化を図るには自社製品が必要だと考えていたという。そして今、石村工業には「CRAFTMAN」シリーズと「しおまる」という2大自社開発商品がある。2製品とも基本設計を行ったのは石村氏自身。そう、石村氏はいわば発明家なのだ。「CRAFTMAN」シリーズを開発するに当たり、着目したのは環境問題、そして、再生可能エネルギーとしての木材だった。数年の構想を経て、薪まき・ペレット兼用ストーブ「CRAFTMAN」を経営安定化のため独自開発商品を模索1Summary1代表取締役社長の石村眞一氏が手にする業務用薪ストーブ「ゴロン太」など、製品の数々は石村氏自身の設計によるもの 2ワカメ高速攪拌塩漬け装置「しおまる」は、塩蔵加工時間を大幅に短縮する 3職人による手仕事が品質を高める23◦被災前に自社開発した製品が事業継続の鍵に◦「しおまる」で農林水産大臣賞などを受賞◦既存商品の新用途提案や新製品開発に注力114

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